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こんな事の為にカナダに来たんじゃない…→深夜に死んだ目でケーキを作る理由【女ひとりカナダ暮らし(17)】

  • 2024.11.10

<こんな事の為にカナダに来たんじゃない…→深夜に死んだ目でケーキを作る理由>女ひとりカナダ暮らし[#17]

さて、冬が終わり暖かくなったカナダ。春以降は快晴が続いています。
そのせいか、語学学校の学生さんも私も気分がウキウキです!

コロナの時期は開催できていませんでしたが、毎年この時期には語学学校ではポットラックパーティー(持ち寄りパーティー)を行っています。

運営側の私は会場のセッティングやら参加者の把握やらの担当です。

ですが、このパーティーの開催が大々的に発表されると、いつも決まって学生さんから「何を作るの?」と毎日毎日尋ねられます。
そうなると「私はスタッフだから…」という顔もできなくなり、結局何かを作るハメになるのが定番でした…。

そんな、語学学校のポットラックパーティーで私が一番印象に残っているある年のお話です。
その時は本当に仕事が忙しくなかなか準備の時間が取れませんでした。

「そう言えば、私も何か持っていくものを作らなきゃ…」と思い出したのはもう夜も遅くなった仕事帰りの道すがら。

だいたい主食や一品料理などが多いから、被りにくい甘いものでも持ってこうかな…と思い、そのままスーパーに買い出しに行って、家について取りかかりはじめた時にはすでに夜11時。

仕事で疲れきった体を引きずりながら、そこから生地を作って、オーブンを温めて、デコレーションをして…と、渾身のイチゴのチョコレートケーキが出来上がったのは日付が変わった夜中の2時でした。

頑張った甲斐もあり、我ながらなかなかの出来でしたが、「私、何のためにカナダで仕事しているんだろう…」とちょっと病みかけた記憶は鮮明に残っています。

しかし、片付けをする気力もなく、ケーキだけキチンと保存して、家中チョコレートのにおいの中そのまま就寝。。
次の日の朝、台所の汚れ具合を見てげっそりしながらも、愛しのイチゴのチョコレートケーキを持って、学校に行ったのでした。

その日のポットラックパーティーは、大盛り上がりで、語学学校のビルが揺れた(?)とかで、別の階からクレームがくるほど!

笑顔で「I am sorry~」と答え、なんとか空気を悪くすることなく収まりましたが、同じビルの人、ごめんなさいね。
今年は、またビルが揺れるほどのパーティーを開催したいと思います!

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