日に日に秋も深まり、根菜類がいっそうおいしくいなってきましたね。
中でも強い香りがきらりと光るごぼうを、偏愛している人も多いのでは?
きんぴら一択!のかたもぜひ作っていただきたいのが、藤井恵さんの『くたくたごぼうのナムル』。
レシピ名通り、ごぼうをくたくたになるまでゆでてから、味をからめるのがポイントです。
くたくたに火を通すことで独特の繊維感が皆無となり、後からあえる調味料がぐぐぐっと浸透。引き出されたごぼうの甘みとともに、かつてないほど滋味深いあえものに。
極めてシンプルながら、食感も味わいも新感覚の一品。旬のこの時期にぜひお試しください。
『くたくたごぼうのナムル』のレシピ
材料(2~3人分)
ごぼう……1本(約150g)
塩……少々
〈A〉
にんにくのすりおろし……小さじ1/2
ごま油……大さじ1と1/2
塩……小さじ1/4
金いりごま……少々
作り方
(1)ごぼうはたわしで皮をよくこすり洗いし、長さを4等分に切る。
(2)
鍋にごぼう、塩と、水をひたひたになるまで入れ、ふたをして中火にかける。水けがなくなり、ごぼうの糖分が鍋につくくらいになるまで、様子をみながら20~30分ゆでる(鍋は洗わずに置いておく)。
(3)
ごぼうの粗熱が取れたらめん棒でたたき、食べやすく裂く。鍋に〈A〉を入れ、ごぼうの糖分もこそげるように手でよくすり混ぜる。しっかりと乳化したらごぼうを加え、手であえる。器に盛り、ごまをふる。
〈Point!〉
ひたひただった水がなくなって、鍋の底にごぼうの糖分だけが残るまでゆでて。この糖分もうまみなので、こそげるように調味料といっしょにあえるのがコツです。
味わったことのないほどのごぼうの甘みに、感動すること間違いなしですよ!