大人の社会見学！フィンランドで《マリメッコ》と《カレワラ》を深く知る

《マリメッコ》と《カレワラ》は、どちらもフィンランドを代表するブランド。多くの人々から愛され続ける、その魅力を改めて探ってみましょう。

Marimekko

フィンランドの国民服と言っても過言ではない《マリメッコ》の本社にいってきた!「 オフィスビルがあるだけ? 」と思いきや、正規店舗やアウトレット、レストランなどが同じ建物に入っており、見応えは充分。レストランは社員食堂としても機能しているので、お昼休みになると社員さんも来店。《マリメッコ》の洋服をどう着こなしているのか参考になるから、ぜひ時間にゆとりを持って訪れてみてほしい。さらに今回は特別にファクトリーの中にも潜入。お馴染みの生地がどうつくられているのか見てみよう!

大きなシルクスクリーン。色をかぶせて、スクリーンの上に鉄の棒を設置したら、その鉄の棒と機械の下にある大きなマグネットが反応して綺麗に色がうつる仕組み。マグネットの力の強弱によって、色を濃く出すか薄く出すかの調整ができる。

社員食堂兼レストランは、一般客も利用可能。トレーや食器、紙ナプキンまですべて《マリメッコ》。メイン料理は、肉またはベジタリアン系からチョイスできる。サラダビュッフェ、スープ、パン、デザート、コーヒー、紅茶付き。

 

📍Marimekko
place : Puusepänkatu 7, 00880 Helsinki,
tel : +358 50 567 4026
open :10:00 ～ 18:00（月〜金）、10:00 ～ 17:00（土）、12:00 ～ 17:00（日）

 

Kalevala outlet & experience

《カレワラ》は 1937年に創業、2022年秋に日本上陸を果たしたフィンランド発のジュエリーブランド。「プラネターリセット・ラークソット（惑星の谷）」というネックレスは、1970年代の映画『スター・ウォーズ』でレイア姫が着用したことでもよく知られており、フィンランドの人々で《カレワラ》を知らない人は（ほぼ）いないそう。郊外にある〈カレワラアウトレット & エクスペリエンス〉は、建物内に本社と工房とアウトレットが入っており、一般客も訪れることが可能。さらに工房では、予約制の見学ツアーも行われているので気になる人はぜひサイトをチェックして。

ジュエリーの製造方法は大きく分けて2 通り。ひとつは、金属を熱でとかし型に流し込んでジュエリーをつくっていく鋳造（ちゅうぞう）。鋳造するための型の素材をセメントでつくっている。

 

昔ながらの方法でワックス製の型を作る作業台がずらり。

金細工職人の作業机が並ぶ部屋。植物があふれる心地いい空間。

会社や工房の隣にある〈カレワラ アウトレット〉。最新や定番のコレクションに加え、公式のセカンドハンドのジュエリー、特にリングを豊富に取り扱っている。生産終了となったジュエリーがお手頃価格で並ぶことも。ちなみに、《マリメッコ》の「ウニッコ」が60 周年を迎えたことを記念して、《マリメッコ》×《カレワラ》のコラボレーションジュエリーが今年の秋に発売予定。お見逃しなく。

📍Kalevala outlet & experience
place : Hankasuontie 11A, 00390 Helsinki,
tel : +358 20 761 1214
open :14:00 ～ 18:00（月〜金）土日休み

 

photograph_Furuya Akihiro,Taniguchi Daisuke
coordination_Arai Yumi,Mori Akiko
edit_Chikazawa Yui, Suzuki Mikiya〈KIP Inc.〉
design_Yamamoto Katsura

FUDGE vol.254 2024年9月号より