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ステージ4乳がんと闘うアナンダ・ルイスが医師の忠告に従わず後悔した理由とは?

  • 2024.11.9

予防のための両側乳房切除手術を受けないと選んだ自らの決断について擁護した、元MTVの司会者、アナンダ・ルイス。

先月、アナンダはステージ3の乳がんを治療するために、手術を勧める医師のアドバイスに反して、薬物と放射線治療に加えてホメオパシー療法で治そうと決断したことを明かし、批判の的となっていた。その後、がんはステージ4に進行している。

10月16日のラジオ番組『Soulibration』で、アナンダはこう反論した。「もし違う選択をしていたら、なんて過去を悔やむ時間は無駄。そんなんじゃ今を生きることなんてずっとできない。私は後悔に時間を費やすつもりはない」

「人々が私を理解できないのもわかる」 とアナンダは続ける。「みんなそれぞれ違う意見を持って当然」

アナンダが自身のがんについて語ったこと、医師がすべての患者に伝えたいことを、ここでアメリカ版ウィメンズヘルスからシェア。

アナンダ・ルイスが患うがんとは?

アナンダは現在、ステージ4の乳がんと闘っている。彼女はステージ3の乳がんと診断されたことを2020年にインスタグラムの投稿で公表し、放射線の被曝を恐れて長年マンモグラフィーを受けてこなかったことも明かした。

当時、彼女はこう綴っている。「私にはつらいけれど、もしこの投稿を見て、誰か一人でもマンモグラフィーを受ける決断をしてくれたら、私が今経験していることは決して無駄にならない」

だが、最近のCNNの円卓討論で、アナンダは乳がんと診断された後に医師に勧められた両胸の切除手術をあえて拒んだことを打ち明けた。

「初めは、体内の過剰な毒素を排出することが私の計画だった。体は賢い、高い知能を備えている。私はそれが真実だと知ってる。私たちの体は見事に創られている」とアナンダ。「だから、腫瘍はそのままにして、別の方法で取り除こうとした」

こうしてアナンダは、薬や放射線治療に加えてホメオパシー療法を取り入れることを決め、睡眠や食事の質にも意識を向けていた。だが昨年、がんが転移していることが判明したという。

今では自分の治療の選択を後悔しているというアナンダ。「振り返ってみると、やっぱり両胸の切除手術を受けるべきだったかもしれない」

「リンパ系機能がかなり悪化した」とアナンダ。「その時、初めて死というものと向き合った。ああ、こういうものなんだなって、実感したから」

乳がんのステージ4とは?

乳がんのステージ4は、別名「転移性乳がん」とも呼ばれる。米国がん協会(ACS)によると、乳がんが乳房以外の他臓器にまで転移している状態のことをいう。

Women's Health

アナンダ・ルイスの予後は?

アナンダは自身の予後について詳細を明かしていないけれど、ACSによると、ステージ4の乳がんの5年生存率は通常31%程度だとされている。

「『乗り越えられると思ったのに、どうしてよ』って、失望した。自分に少し腹が立って、(死というものに対し)こう話しかけた。『ねえ、聞いて。そのときがいつか絶対に来ることはわかってる。でも、今じゃないでしょ? もしまだ待ってくれるなら、約束する。そのときは、必ず前向きに、明るく迎え入れるから』って」とアナンダ。「ベッドに横になって、本当にこんな会話をしていた。8週間くらい、ベッドから出られなかった」

このような患者さんのケースをときどき目にすると話すのは、カリフォルニア州ラグナヒルズにあるメモリアルケア・サドルバック・メディカルセンターの乳房腫瘍外科で医長を務めるエイミー・ブレムナー博士。

「ありがたいことに頻繁ではありませんが、私たちが提案する治療法を受けないと選択する患者さんもいらっしゃいます」とブレムナー博士。「非常に残念なことです。その後、彼らが亡くなったということを聞かされたり、再診時にがんが進行しているのを目の当たりにすることがあります」

医師は、患者の最善の利益のために尽くしていること、これをすべての人に知ってもらいたいとブレムナー博士は伝える。「私たちが治療法を提案するうえで最優先に掲げる目標は、患者さんの転帰を改善すること、全生存期間を高めることです」とブレムナー博士。「私たちが推奨する治療法は、長年の経験と科学的なデータに基づいています」

「もちろん、ホリスティック医療にも一定の役割はありますが、それが科学的に証明された治療法に取って代わるべきではありません」とブレムナー博士。「まずは実証済みの治療を優先に行い、もし補完的な治療法があれば、それについても一緒に話し合いましょう」

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Korin Miller Translation: Yukie Kawabata

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