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「育児に悩むのは、子どもが成長している証」【2児のママ・鈴木あきえさん】が初の育児本を発売!

  • 2024.11.9
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タレントで、年長男の子&年少女の子のママの鈴木あきえさん。5年間MCを務めたNHKの人気子育て番組『すくすく子育て』とタッグを組んだ育児本『子どもと親のきずなを深めるやさしい声かけ』(Gakken)が発売されました。何かと悩むことが多い、子どもへの声かけ。鈴木さんはどんなことを意識しているのか、また、普段のママとしてのプライベートもお聞きしました。

子育ては、親が子の世界にお邪魔している感覚で

―『子どもと親のきずなを深めるやさしい声かけ』について。どんな内容の本になっていますか?

鈴木:第1子が5カ月の時から5年間、MCを務めたTV番組『すくすく子育て』(NHK)の番組スタッフさんと、番組に出演されている専門家の方とタッグを組んだ書籍です。専門家の方と私の対談形式で、年齢やシチュエーション別に適切な子どもへの「声かけ」を紹介しています。
私にとって『すくすく子育て』は、子育ての伴走をしてくれたパートナーのような感覚なんです。母親って、育児の正解に迷ってしまい自分に自信がなくなったり、ちっぽけなことでイライラして自己嫌悪したりしますよね。私は番組を通して、子どもとの関わり方を細かく学び、自分を認められるようになりました。そんな5年間で教わったことがぎゅっと1冊に凝縮されています!
「こんな時どんなふうに子どもに声をかけたらいいんだろう」「ママがイライラしている時、子どもはどう思っているんだろう」など、子育ての壁にぶつかっている状況の方にはぜひ読んでもらいたいです。私も読むたびに今の自分に響く箇所があり、お守り代わりになっているんです。この本を読むことで、自分の気持ちも優しくなれて、子どもとの時間に笑顔が増える気がします♪

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―子育ての様々な悩みを網羅している辞典のようなつくりですよね。

鈴木:そうなんです! 複数の専門家の方に協力いただいているので、子どもへの接し方を色々な角度から学べるようになっています。

―鈴木さん自身は子どもへの声かけや接し方について、普段どんなことを意識されていますか?

鈴木:親のペースに子どもを巻き込むのではなくて、こちらが子どものペースに入り込む感覚でいることですかね。
私は元々、育児の理想がすごく高いタイプで。子どもの頃から「母親になるために生まれてきた!」と思っていたほどママ業への憧れが強かった分、完璧を目指してしまっていたんです。だからママになりたての頃は空回りしてしまうことも多くて…。親子関係を上下関係だと思ってしまっていました。でも、私たち大人が子どもの世界にお邪魔している感覚でいる方がうまくいくんですよね。
子育てがなんとなく行き詰まって感じる時って、親の方が「あれやらなきゃ!」「これやらなきゃ!」「ああすべき」「こうすべき」という“べきお化け”に取り憑かれてる状態。そんな状態でいるよりも、子どもと一緒に楽しんで「今日楽しかったね!」と言える日にしたい。そう思って、日々子育てをしています。

―子どもの世界にお邪魔する…その感覚は目から鱗です。

鈴木:私も番組を通して気づいた視点です。それに気づいていなかったらもっともっと完璧を目指して、ガミガミママになっていたなと(笑)。この本を読めば、多くのママさんも「なんだ私ってちゃんとママできてるじゃん!」って肩の力を抜くことができるはず。そうやって、この本がママの自信につながったら良いなと思います。

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子どもを「丸」に収めようとするのは、もったいない!

―書籍の対談や番組を通して、特に印象に残っている専門家の先生の言葉はありますか?

鈴木:どの先生からもたくさんの気づきがあったのですが、特に印象に残っているのは、柴田愛子先生の言葉ですかね。
愛子先生って、本当に子どもの心を理解されている方なんです。そんな愛子先生に、自分の子育ての悩みを相談した時、「あなたは子どもを何の個性もない、のっぺらぼうの丸にしたいの?」と言われたんですよ。せっかくの子どもの良いところも潰して“丸”に収めようとしすぎていると。そうではなくて、デコボコでもどんな色でも良いから、ママはその子にしか咲かせられないものを咲かせる手伝いをしてあげてねと。その言葉を聞いて、「子どものために」という気持ちや、周りからの目を気にしすぎて“丸”をつくり上げてしまっていたなと、ハッとしました。

―「完璧な母親」を目指す姿勢は、どのように変わっていったのでしょうか?

鈴木: 5年間の育児の中で、徐々に変わったのだと思います。『すくすく子育て』で先生方から「100%を目指さなくて良い、25%で大丈夫」「ママはご機嫌でそこにいるだけで良いんだよ」という言葉をかけていただき、自分のダメなところ探しから“できているところ探し”をするようになれた気がします。
食事は手作りにすべき、部屋はキレイにすべき…ってルールを決めすぎちゃうと、それが怒りにつながっているということもわかってきて。イライラしているくらいだったら部屋が散らかっていた方がいい! と思えるようになりました。

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―ママとしての自分を、減点方式でとらえるのではなく、加点方式で考えられたら良いですよね。

鈴木:そうなんですよ。これも番組で教わったのですが、子どものことを叱りすぎちゃった時、ママの心の中は「今日も怒りすぎちゃったな」「あんな風に言わなくて良かったな」と、ダメージを受けていると思うんです。でも、子どもってママのことを“点”ではなくて、“面”で見ている。怒ったママだけじゃなくて、「おはよう」って笑ってくれたママ、手をつないでくれたママ、おかえりって言ってくれたママ、というように。
そうやって振り返ってみると、1日の中で笑っていることの方が多いはずなんですよ。それに気づけて、ママとしての自分を認められるようになりました。

子どもの言動を全て見ようとしないことが、怒りすぎないコツ
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―とは言え、育児にイライラはつきもの。子どもにどうしてもやさしい声かけができない時、どうしていますか?

鈴木:子どもの全部の言動を見ようとしないことですね。昭和のママさんたちって、今に比べてもっと大らかに子育てをしていたと聞いたことがあります。それはある意味、今よりも子どものことを見ていなかったからだそうです。
昔は子どもは日中友だちと外遊びをしていたし、ご近所みんなで育てていた感覚。自宅も広くて常に視界に子どもがいるわけではない。それに比べて、私は子どものことを全部見ようとしているなと。だから考え過ぎてしまうんです。
そうならないように、例えば兄妹喧嘩が始まりそうな時は、キッチンの死角に行って黙々と料理をしたり、トイレに入ったり。もちろん子どもたちの安全を確保した上で。そうすると私が口出すよりも意外と子どもたちだけで問題を解決するんですよ。そして、私もイライラが収まったら戻る。
イライラしている時って、言わなくて良いことも言ってしまうし、怒った顔ばかり見せることになる。だったら距離をとるのも一つの方法だと思います。
夫婦にも同じことが言えますよね。仕事から帰ってきて疲れている時に小競り合いをすると悪化する。だからイライラしているなって時は、一旦離れて寝る。そうすると翌朝には収まっているんですよね。

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―わかります。我が家の場合、特に食事中に子どものことを見すぎてしまって、姿勢や箸の持ち方など、無駄に怒りすぎてしまうなと…。

鈴木:あるあるですよね。私も子どもの食事に悩んだ時にある専門家の方から聞いたのですが、子どもの集中力って年齢プラス1分しか持たないそうなんです。つまり3歳児なら集中できるのは4分間。だから我が家では4分間ちゃんと食べていればOKというようにしました。
あと私は食事中、子どもがご飯をボロボロこぼすことにすっごくイライラしていて。1日3回の食事の後に床掃除しなくてはならないのがすごく嫌だったんです。だから、ちょっと奮発して水拭き機能付きのお掃除ロボットを購入しました。それだけでこぼされるストレスが減って、私のイライラも解決したんです(笑)。家電で解決できることは家電に任せる作戦、オススメですよ。
ただ、家庭によって妥協できないポイントってあるじゃないですか。どうしても食事のマナーを完璧にしたい家庭だったらこだわった方が良いと思う。私の場合、すごくきれい好きなので部屋がきれいであることは譲れない。そうやってメリハリをつけて育児をしています。

目の前の悩みも、ちょっと違う角度で見れば世界が変わる
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―育児にお仕事に…忙しい中でもいつも元気な理由は?

鈴木:よく寝て、自分のための時間を確保することです! 最近は、子どもたちと一緒に20時半の就寝を心がけています。
以前は寝かしつけの後に起きて仕事をしたり家事をしたりしていたのですが、寝不足だとイライラが蓄積するだけだと気づいて。だから極力早く寝て、明け方4時〜5時に起きて自分の時間を確保するスタイルに変えました。
その朝の時間はピラティスをしています。そうやって自分の体が喜ぶことを朝一番にすると、良いスタートダッシュが切れるんです。肌の調子も良いですし、「疲れてない」って思える時が増えました!

―家族での休日の過ごし方についても教えてください!

鈴木:我が家はとにかくアクティブです! 今年のテーマは「旅と体験」と掲げているので、とにかく色々な場所に出かけています。
普段とは違う景色に行けば、必ず新しい発見があるはず。だから多少疲れていても、子どもたちがやりたいことをさせるようにしています。今年は茨城、熱海、千葉、栃木…とにかく色んなところに行きました。先日は、山中湖で釣りも体験したんです! 子どもたちもカレンダーを見て「今度はこんなことがしたい!」と積極的に案を出してくれます。

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―楽しそうです♪ そんな中、いま育児にどんな悩みがありますか?

鈴木:最近まで息子のことで悩みがありました。これまで幼稚園の行事には楽しく参加するタイプだった息子が、運動会の練習を突然嫌がるようになってしまって。「練習は長いし、友だちとも遊べないし、運動会なんて嫌だ!」と言っていたんです。園への行き渋りも始まってしまって。運動会当日も、自分の発表が近づくとポロポロ涙が出てしまうレベルだったんです。
この話を先日、共演した保育士のてぃ先生に話したところ「嫌だと言えるようになったことは成長した証。運動会の練習よりも一緒にいたい友だちを見つけられた成長は素晴らしいじゃないですか」と言ってもらえて。言われてみればそうだなと。
育児の悩みは尽きないですが、実は悩んでいる時ほど子どもは成長しているし、子どもの心の内側を覗けるんだなということに最近気が付きました。
子どもに対して悩む時って、子ども自身が階段を上っている途中の踊り場にいる状況なんですって。親から見るとダラダラ感じたり、後ろ向きに感じたりするけど、次の階に上がるための助走をつけていると教わりました。だから悩みって、子どもも親も一皮むけるタイミングなんです。

―最後に、mamagirlの読者にメッセージをお願いします!

鈴木:子育てって本当に悩みが尽きないですよね。でも、目の前の悩みを少しだけ違う角度で見るだけで、世界がガラッと変わると思います。私も悩み過ぎていて世界が群青色に見えていた時、『すくすく子育て』の先生方と話して少し白色を入れてもらったことで、世界が明るくなった! と思えた経験がたくさんあります。この本も、新しい視点に変えるきっかけになってくれたらと思います。
また、ちょっと疲れたら一人の時間をもらうとか、いっぱい寝るとか、高いお肉を買うとか。自分が穏やかでいることも、視点を変えるきっかけになりますよ。
育児には様々な情報が飛び交っていると思いますが、悩んだ時には子どもとママとパパが少しでもハッピーな方を選ぶように。そうやって、育児を楽しんでいきましょう♡

■書籍情報

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 『子どもと親のきずなを深めるやさしい声かけ』(Gakken)
著:鈴木あきえ NHK『すくすく子育て』制作班

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