フェラガモが牽引する「カーキ」旋風
2024-25年秋冬のトレンドカラー「カーキ」の火付け役は、フェラガモ(FERRAGAMO)だ。中でも象徴的なルックは、王道のPコート。オーバーサイズでボクシィに仕上げたシルエットに、ワイドベルトのディテールを加え、モダンに昇華している。
デコルテを強調したシンプルなニットドレスには、ボトムのような存在感を放つサイハイブーツを合わせてカーキのグラデーションを披露。艶やかなパテントレザーの質感がクールなアクセントとなっていた。
センシュアルな魅力を引き出す、カーキのランジェリー
一方、グッチ(GUCCI)では、職人技が光るランジェリードレスに注目が集まった。トム・フォード期のアーカイブに影響を受けているサバト・デ・サルノは、マイクロミニ丈やシアーなディテールを巧みに操り、繊細なレースを重ねたり、胸もとにベルベットを配したり、花のビーズを総刺繍したりと、クラフツマンシップが光るラグジュアリーを追求していた。
今シーズンはきちんと感&グラデーションにトライ!
カーキといえば、ミリタリーやサファリ、ワークウェアといった機能美を重視したスタイルと相性が良く、それらはシーズンを問わず普遍的なキーワードとして親しまれている。しかし、今季意識すべきは、「エレガンス」。自然の森や大地のような落ち着きを連想させるアースカラーを、いかに都会的でスマートに着こなすかが鍵となる。
ストリートの着こなしを参考に挙げると、テーラードジャケットやタック入りのワイドパンツなど、きちんと感が演出できるワークスタイル、フォーマルな着こなしにカーキを投入するのがベター。色の明度を変えるなど、様々なトーンを重ね合わせてグラデーションを楽しむのがおすすめだ。
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イエベ肌(春タイプ&秋タイプ)に似合うカーキは?
カーキと一口にいっても、色のバリエーションは実に豊富だ。パーソナルカラーがイエローベースの人は、基本的には黄みを含んだカーキや濁りや深みの強いグリーンが似合う傾向にある。
【イエベ肌の特徴】
頬や唇の血色が朱赤のような黄みを持ち、黄みが強い肌の人もいるのが特徴。肌と白目にやや黄みっぽさが含まれるほか、髪を染めた数週間後に黄色味が強く出る傾向に。このタイプのパーソナルカラーは春タイプと秋タイプに分けられ、「イエベ/春タイプ」は可愛らしく柔らかい印象の持ち主。
一方の「イエベ/秋タイプ」は、シックで大人っぽい雰囲気と顔立ちの人が多い傾向にある。ともに暖かみのある黄みの色が得意で、青みの強い色だと肌がくすんで見えたり、表情が寂しくうつることがあるので注意が必要だ。
ブルベ肌(夏タイプ&冬タイプ)に似合うカーキは?
一方、パーソナルカラーがブルーベースの人は青みが強く、ダークトーンのグリーンを選ぶのがおすすめ。元々、カーキやグリーン系は黄味がかった配色が多いが、なるべく黄味を抑えたものを選択するのがコツだ。
【ブルベ肌の特徴】
頬や唇の血色がローズのような青みを持ち、ピンク系の肌色もいるブルーベース。パーソナルカラーは夏タイプと冬タイプに分かれ、ともに清涼感と気品を持ち合わせている。黒目がちで、白目にやや青みがかっているのも特徴のひとつ。「ブルベ/夏タイプ」は、上品かつ柔らかな印象。一方の「ブルベ/冬タイプ」はキリッとした顔立ちや華やかな雰囲気の人が多い傾向。どちらも基本的に青みのクールな色が似合う。
Photos: Getty Images, Gorunway.com
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