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私の腕時計。歌人・伊藤 紺と「〈カシオ〉G‒SHOCK」

  • 2024.11.17
カシオG‒SHOCK DW‒6940RX‒7JR

今、あえて時計を着けるなら意味のなさを楽しみたい

腕時計はずっとしてこなかったんですが、1年ほど前に、衝動的に欲しくなって購入したのがG‒SHOCK。買ってからはほぼ毎日着けています。

スマホでも時間がわかるのに、わざわざこんなに大きいものを腕に巻いているおかしさや、私には絶対に必要ないくらい頑丈でタフな仕様が、なんだか愛おしいんですよね。

液晶までスケルトンなので、時間も見づらいんです。でもちゃんと活躍する瞬間もあって、それはサインを書く時。日付と一緒に時間まで書くようにしているんです。手に取ってくれた人が「冬の早朝に書いてくれたんだな」とか「年末の夜遅くだったんだな」とか想像できる余地があると面白いかなって。

そんなふうに仕事を助けてくれるのも魅力ですね。

2023年に発売されたG‒SHOCKの40周年限定モデル。「サイズはいわゆるメンズウォッチなんですけど、店員さんに“女性が武骨で大きい時計をしているの、すごくいいと思います!”と乗せられて、まんまと買わされました(笑)」

 

profile

歌人 伊藤 紺

伊藤 紺(歌人)

いとう・こん/1993年東京都生まれ。2016年から作歌を始め、19年『肌に流れる透明な気持ち』(短歌研究社)を上梓。最新刊は『気がする朝』(ナナロク社)。

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