秋野菜の代表格といえば「れんこん」。そんなれんこんのおいしさを存分に楽しめる3品を詰め合わせた季節感あふれるお弁当を、栗原心平さんに教わりました。
心平さんいわく「この時期のれんこんは甘みがあって、粘りが強いのが特徴。そのものにうまみがあるからこそ、しっかりとした甘辛味やクリーミーなマヨネーズ味がよく合う。れんこんの切り方や火の通し方に変化をつければ、食感にメリハリのある3品ができ上がるよ」とのこと。
●れんこんの甘辛はさみ焼き弁当●
シャキシャキ、ほくほく、もっちり。れんこんのいろいろな食感を楽しめるお弁当。粉山椒や粒マスタードなどを使って、味にメリハリをつけるのがポイント。
主菜『れんこんの甘辛はさみ焼き』のレシピ
材料(1人分)
れんこん(細めのもの)……2cm(約40g)
豚ひき肉……60g
白いりごま……小さじ1/2
粉山椒……10ふり
小麦粉
塩
砂糖
しょうゆ
酒
みりん
サラダ油
作り方
(1)下ごしらえ
れんこんは皮をむき、幅5㎜の輪切りにする。ボールにひき肉、白いりごまと小麦粉小さじ1/2、塩ひとつまみを入れ、粘り出るまでよく練り混ぜる。肉だねの1/2量をれんこん2切れではさみ、しっかり押しつけて形を整える。残りも同様にする。砂糖小さじ1/2、しょうゆ、酒、みりん各小さじ1、粉山椒を混ぜ合わせる。
(2)フライパンで焼く
フライパンにサラダ油小さじ1/2を中火で熱し、(1)の肉だねを並べる。ジュージューと音がしてきたら、ふたをして弱めの中火で2分ほど焼く。裏返して再びふたをし、2分ほど焼く。両面に焼き色がついたら(1)で混ぜ合わせた調味料を回し入れ、汁けがなくなるまで煮つめる。
【ここがポイント】
細めのれんこんを薄い輪切りにして、たねに押しつけるようにしてはさむと、粉をふったりしなくても密着してはがれにくくなります。
副菜『れんこんの酢じょうゆ炒め』のレシピ
材料(1人分)
れんこん(細めのもの)……3㎝(約60g)
みりん
しょうゆ
酒
酢
ごま油
作り方
(1)下ごしらえ
れんこんは皮をむき、一口大の乱切りして水に5分ほどさらし、水けを拭く。みりん大さじ1/2、しょうゆ、酒、酢各小さじ1を混ぜ合わせる。
(2)フライパンで炒める
フライパンにごま油小さじ1を中火で熱し、れんこんを加えて炒める。れんこんの表面が透き通ってきたら、(1)で混ぜ合わせた調味料を加え、汁けがなくなるまで炒める。
【ここがポイント】
れんこんは早く火が通るように、断面の多い乱切りにするのがポイント。合わせ調味料に酢を加えるとコクが増します。
副菜『れんこんひじきサラダ』のレシピ
材料(作りやすい分量)
れんこん(細めのもの)……2cm(約40g)
芽ひじき……5g
大豆の水煮(またはドライパック)……15g
粒マスタード……小さじ1/2
マヨネーズ
塩
作り方
(1)下ごしらえ
れんこんは皮をむき、幅5㎜のいちょう切りにする。ひじきは洗い、たっぷりの水に10分ほどつけてもどし、水けをきる。
(2)ゆでて味をからめる
鍋に湯を沸かし、れんこんを10秒ほどゆで、ひじきを加えてさらに30秒ほどゆでてともにざるに上げ、冷水にさらしてさまし、水けを拭く。ボールに入れ、大豆、粒マスタードとマヨネーズ小さじ2を加えて混ぜ合わせる。味をみて、塩少々でととのえる。
【ここがポイント】
ひじきと食感のバランスがよくなるように、れんこんは薄いいちょう切りに。シャキシャキ感が残るよう、さっとゆでて。
だけうま弁当をおいしく仕上げるコツ!
れんこんは切ると変色するので、白く仕上げたい料理の場合はアク抜きしてから使いましょう。
●れんこんを切ったものから水にさらす……
皮をむいて切り分けたれんこんは切ったものから水にさらして5分ほどおきます。あまり長くさらすとうまみも逃げるので注意して。
白いご飯がすすむとっておきの3品。旬のれんこんで、ぜひ作ってみてください。