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バレリーナ石井久美子が教える、悩み別プチ拷問ストレッチ【二の腕太り編】

  • 2024.11.6

老廃物を排出して、二の腕のセルライトを撃退

あるときは白鳥に、またあるときは重力を感じさせない妖精に......主役から群舞まで、バレエダンサーはその長く、しなやかなアームスを自在に操って、ドラマティックに物語を表現する。しかし、私たちの日常生活では上腕二頭筋(肘を曲げて拳を握りしめたときに、力こぶができる部分にある筋肉)の使用頻度は高いものの、その裏側にある二の腕、つまり上腕三頭筋は意識して使うことが少ない。これに加えてデスクワーク中の腕を体の前に伸ばす姿勢によって巻き肩が引き起こされ、さらに肩から肩甲骨、そこから連なる二の腕までも動きが鈍くなってしまう。自宅での簡単なセルフケアを通じて、プルプルの振袖肉を引き締めることはできるのだろうか?

「普段運動をしている人でも、脇の下が凝り固まって動かなくなっている人は大勢います。胸椎伸展で腕を上げるのが辛い人にもおすすめしたいのが、フォームローラーを使った脇の下のストレッチです。二の腕は皮下脂肪がつきやすく、筋肉が少ないためリンパの流れが滞りがち。老廃物を流そうとして、オイルマッサージを行う手もありますが、特に女性は握力が弱い人も多いですし、セルフでは十分な効果を発揮できないのではないでしょうか? フォームローラーを使用すれば、自重によって楽にリンパを流すことができ、老廃物とともに余分な水分も排出されてむくみも改善! 終わった後のスッキリ感も格別です。是非試してみてください」

Step 1

体の右側を下にして横になり、右わきの下にフォームローラーを置く。

Step 2

わきの下から上腕にかけてフォームローラーを転がすように、体を左右に動かす。約1分間、30往復を目安に行って。

Step 3

上半身を15°ほどマット側に倒してローラーの当たる部位に変化をつけ、さらにもう1セット。終わったら、反対側もStep1〜3を同様に繰り返す。

ストレッチを通じて、自分の状態を知る

バレエダンサーたちにとって、その美しいスタイルを保つために、日々のルーティンとしてのストレッチや筋膜リリースは欠かせない。

「私たちマリインスキーのダンサーは、毎日のクラスレッスンの1時間から1時間半前にはスタジオ入りして念入りにストレッチをするんです。もちろん本番前も、本番中の幕間も、暇さえあれば場所を見つけてストレッチ&リリース。一流のダンサーは日々体に向き合っているからこそ、ちょっとした変化や問題に自分で気が付いて、早期にチューニングできるのです。例えば、お肌に化粧水を塗るのが当たり前だとしたら、塗らなかったときにどんな違いが生まれるのか分かりますよね。それと同じで、ストレッチやエクササイズを通じて、まず自分の体の良い状態を知ること。そしてその状態を続けていくことが大切だと思います」

話を聞いたのは……

石井久美子

バレエダンサー。1994年東京生まれ。8歳でバレエを始め、2011年ロシアの国立ワガノワバレエアカデミーに留学。2013年に同校を卒業後、マリインスキー・バレエ団にアジア人女性として初めて入団し、数多くのソリスト役を演じる。主宰するバレエ学校では、アマチュアから世界のトッププロダンサー、教師までがレッスンを受けている。2023年にはオンラインバレエスクールも開校。著書に『胸椎伸展 10分寝るだけストレッチ』(主婦と生活社)。@kumiko_ishii_ballet_project

Photos: Shoko Takayasu Text: Naomi Mori Editor: Makiko Yoshida

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