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メンタルヘルスの専門家に聞く、選挙結果が自分の望まないものだった場合の対処法

  • 2024.11.6

2024年アメリカ大統領選挙に合わせて、選挙や投票に関連した不安や悩みを指す「エレクション・アングザイエティ(選挙不安)」というフレーズのグーグル検索がアメリカで急上昇している。「選挙において難しいことのひとつは、個人が結果を最終的にコントロールできないということです」と、トラウマに詳しい心理学の専門家のニコール・ケイン博士は言う。「恐怖と無力感が混ざり合うと、個人レベルだけでなく、集団でもトラウマ的な経験をすることになります。現代社会には心理的な負担となる事柄が多いですが、選挙はこうしたストレス要因を増幅させることが多いのです」。

ニュースで出口調査の結果が発表されるなか、事態が自分の期待通りにならず、パニックに陥っているとしよう。そんなとき、どう対処すべきか? 簡単なヒントをいくつか紹介する。

「TIPPSSSS法」で体を落ち着かせる

ケイン博士は、体を落ち着かせるために効果があることが科学的に証明されている「TIPPSSSS法」を試してみることを提案する。

  • T (Temperature) /温度──冷水で顔を冷やしたり、冷たいものに触れたりして、体温を瞬時かつ急激に下げてみて。
  • I (Intense Exercise)/激しい運動──ランニング、ジャンピングジャックなど、短時間で心拍数が上がるエクササイズで過敏になっているエネルギーやストレスを発散。
  • P (Paced Breathing) / 呼吸を整える──6秒吐いて4秒吸うイメージで、10秒かけて吐いて吸う呼吸法もおすすめ。
  • P (Paired Muscle Relaxation) /筋肉の緊張と弛緩──手を握って緊張させてから緩めるなど、意識的に筋肉を緊張させて緩めるという行動を繰り返す。
  • S (Scene change) /環境を変える──部屋でもんもんとしている場合は思い切って散歩に出てみるなど、今いる環境をがらりと変えてみるのも◎。
  • S (Scent)/香りの力を借りる──部屋でアロマを炊くも良し、香水を身に纏うもよし。
  • S (Sip) /何かを飲む──お茶、ジュース、水……、何でもいいから口にしてみて。
  • S (Stimuli)/刺激を与える──見えるもの、聴こえるもの、触れられるもの3つを探す3-3-3法がおすすめ。

状況を理解する

TIPPSSSS法を試して落ち着いた後は、自分の気持ちと向き合う時間を取ろう。「それは、恐怖心、悲しみ、怒り、あるいは身体的な症状かもしれない。すべてをそのまま感じてください。感情を否定したり抵抗したりすると、それが増幅されることが多い。次に進むためにはまず、存在を認めて、それが存在する場所を作ってあげなくてはいけないのです」と、ケイン博士は説明する。

身体と心をひとつにする

「極度のストレスを感じると、感情脳が優位に立ち、体にパニックの信号を送ります。それにより、自律神経系が活性化され、(闘う、逃げる、固まる、力が抜ける、従う、または崩れるなどの)反応が引き起こされます」と、カイン博士は話す。そんなときは、ヨガを行ったり、素足で草の感触に触れる、散歩に出かけたりするなどして、マインドフルネスを実践してみて。「こうした心と体を結びつけるアプローチは、脳と体の調和を促し、より穏やかで自分をコントロールできる感覚を高めてくれます」

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