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心の中で、上司を捨てた【毎日が変わる片づけのワザ(222)】

  • 2024.11.6

整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

心の中で、上司を捨てた

今の上司と一緒に働くようになって約9か月。

週末も退勤後も、「どうやったら上司とうまくいくのか」「仕事の進め方を改善できるのか」を延々と考えてしまう。

常に気持ちが休まらない。

SlackのDM通知がくると、「ああ…」と心が暗くなる。

校正の赤入れ内容を見るとモチベーションがだだ下がる。

大好きな仕事のはずなのに、上司にいろいろ言われないように進めることが優先になってしまい、苦行に感じるようになってしまった。

これらの自分の変化に気づいて、さらにまた、「もうあなたとはやっていけません…」と思うことが積もりに積もった結果、

上司を捨てることにしました

心の中で。ここでいう「捨てる」とは…

「どうぞあなたのお好きなようにしてください。でもわたしにとってあなたはどうでもいい人なので、向き合いすぎるのはやめますね」

という気持ちで接するということ。

同じ職場とはいえ、新しい上司との価値観や考え方が全然違うことは、割と早い段階で理解しました。その上でどうやったらうまくやっていけるか、自分なりにたくさん会話も提案もしたつもりでした。

ひとつの仕事の進め方について、正解がないこともたくさんあると思います。だから、いろいろな考え方があっていいし、それを伝え合いながら進めるのがいいよね。そう考えていました。

でも、「自分の価値観しか認めない、自分のやりたいようにやりたい」上司が基本的に変わることはなく、一時は改善できた仕事のフローもまたまた元に戻ってしまいました。「フローを元に戻すことで作成工数が増えるなら、締め切りを伸ばせばいいじゃない」と、まるでマリーアントワネットが発したとされる、「パンがないならお菓子を食べたらいいじゃない」くらいの軽いテンションで言い放たれた言葉に、心がポッキリ折れ。

自分の心を守るためにも、もうこの人のことは捨てますわ!

と決めたのです。「あなたがやりたいようにしたらいいですYO!もう、エネルギー使って何か言うことはやめますNE!」と、にわかラッパーも脳内に登場。

こうやって、世の中の夫婦、カップル、親子、上司と部下…の関係はヒンヤリしたものになっていくのかもしれないなぁ、と思いました。人は、相手から一方的に「こうして」と言われ続けたり、自分の考えを尊重してもらえない期間が長かったりすると、心が弱ってくるような気がします。

そして、「(パートナーから、親から、上司から)ガタガタ言われるのがめんどうだから、反論はしないし、やることはやる。でも心はここにはもうない」という感覚を抱くようになります。

今の状態は、おそらく、「あの上司腹立つ〜! 直接言いたいこと言おう」よりも、よくない関係。結婚していた当時、「もう(元夫)から家事のやり方についていろいろ言われたくない。自分の考えや疲れ果てていることを言うのも(言い合いになるから)めんどくさい」というヒンヤリした気持ちで、ただ家事を「こなして」いた経験があるので、それはわかっています。

でも、自分を守るためにはこれは仕方がないこと。持ち続けるより、手放すことに意識が向きやすくなっている今の自分でよかったな、と思いました。

上司との関係をどうにかしたい! 仕事のやりやすさを改善したい! とばかり思い続けていたら、心がへこたれてしまったかもしれません。

無理なものは無理なので、ある程度頑張ったら手放す。モノだけでなく、人間関係だってそれでいい、と思っています。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>

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