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片付けで人生が変わる人と変わらない人は何が違う?整理のプロに聞いてみた

  • 2024.11.6

「片づけで人生が変わる」というのはよく聞く言葉ですが、実際はそんなに変わらなかった、と感じている人もいるのではないでしょうか。今回は、整理収納アドバイザーFujinao(フジナオ)がそんな「片づけで人生が変わる人と変わらない人の違い」を解説いたします。

片づけで人生が変わる人、変わらない人の違いは?

整理収納アドバイザーとして数百軒のお家の片づけに携わるうちに、片づけを通して人生が変わる人と、なかなか変わらない人には大きな違いがあることが分かってきました。

大きな違いは、片づけにおける「主軸」の置き方です。

人生が変わる人は、モノの取捨選択基準では「自分」に矢印が向いており、人生が変わらない人は「モノ」にフォーカスした片づけになっていることが多いのです。

今回はモノに主軸を置きすぎた片づけの具体例と、改善のための考え方を5つお伝えいたします。

①他人の真似ばかりしている片づけ

SNSや他人のライフスタイルを真似るのは簡単で魅力的に見えますが、実際には効果が持続しません。

なぜかというと、あなたの家の間取り、家族構成、ライフスタイル、さらには得意不得意までがSNSや書籍で見かける他人とは異なるからです。

例えば、誰かの収納方法をそっくり真似したお家に今日から住むことになっても、それがあなたに合っていなければ片付いた空間を維持するのは難しいでしょう。

自分に合った片づけ方法を見つけることが継続的に空間を整える鍵なのです。

まずは「自分ならどうしたいか」「自分はどのくらいのことならできそうか」に目を向けることが大切です。

②収納グッズに頼りすぎた片づけ

便利な収納グッズは見ているだけでも楽しいですし、「これを買えば片づく!」と期待してしまいがちです。

ですが、どんなに素晴らしいグッズであってもそれが片づけそのものを解決してくれるわけではありません。

例えば、綺麗なボックスを買い揃えたとしてもそれを使いこなせなければ結局モノが増え、スペースが無駄になります。

グッズに頼る前に自分の生活習慣やライフスタイル、「どのくらいのレベルならば自分は継続できそうか」などを見直すことが大切です。

道具に依存するより、まずは自分の信念や性格、ライフスタイルに向き合ってみましょう。

③使い道を探しすぎる片づけ

モノを大切にするのは素晴らしいことですが、そのために不要なモノの「使い道」を探し始めると片づけは進みません。

例えば、何年も使っていないキッチングッズや着ていない洋服を「こうしたら使えるかも」「こんなシチュエーションになったら使うかも」とあれこれ考えてしまいモノが手放せなくなるのは、そのモノ自体に過剰な価値を見出してしまっている状態です。

モノよりも、自分自身の暮らしや快適さを優先する方がずっと大切なことです。

手放す勇気を持つことで、あなたの暮らしがより自由で心地よくなります。

④失敗にフォーカスしすぎる片づけ

「あれを捨てて失敗した」「後悔している」というように、過去の失敗や手放す不安ばかりに目を向けると次に何かを手放すことが怖くなり、身動きが取れなくなってしまいますよね。

でも、例えば紙で指を切ってしまった時、切り傷に集中している間はとても痛く感じるのに他のことに集中している間は痛くないように「痛みに集中する」とその痛みは何倍にも感じてしまうものです。

過去の失敗や不安ばかりにフォーカスするのを意識的にやめてみましょう。

目を向けるべきなのは、失敗した経験やこれから起きるかもしれない未来ではなく、「手放すことで起こるであろう良いこと」です。

失敗や不安にばかりフォーカスしそうになった時には「これを手放したら自分の暮らしはどう変わっていく?」という前向きな問いかけに変えていくのがおすすめです。

⑤完璧主義を追い求める片づけ

完璧を目指す片づけは疲れてしまい、なかなか達成できません。

暮らしは日々変化していくもので、片づけもまた更新が必要です。

例えば、「すべての部屋を完璧に片づけなければならない」と思うとプレッシャーになり、逆に何も進まなくなります。

大切なのは「今の自分にとっての合格点」で満足すること。

少しずつ片づけを進め、無理をしない範囲での完璧を目指しましょう。

片づけがうまくいかない理由は、モノばかりに注目しすぎてしまうことが多いです。

しかし、片づけの指示句を「自分」に戻すことで空間だけではなく、心も整います。

ぜひ、自分自身の暮らしや大切な価値観に目を向けた片づけを実践してみてくださいね。

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