京都発の一本歯下駄ブランドGETA LABOから、沖縄伝統の染物“紅型”モチーフの商品が登場

バランステック京都が展開する、京都発の一本歯下駄ブランドGETA LABO(ゲタラボ)は、沖縄出身の紅型作家である新垣優香氏と連携し、紅型のデザインを鼻緒に採用したオリジナルモデル商品の販売を開始した。

日本では1000年以上の歴史があるという一本歯下駄。平安時代より山の中で修行をする山伏や僧侶などの修験者が、山中の傾斜を上ったり下ったりする際に便利だとして、履いていたと言われている。

そんな下駄の伝統を尊重しながら、時代の変化に合わせたアプローチを取り入れ現代版にアップデートしているのがGETA LABOだ。

スポーツ科学と京都の職人たちによる伝統的な“ものづくり”の技が詰まった一本歯下駄を製造・販売し、多くの人の健康を足元からサポートしている。

このたびGETA LABOから、紅型モデルが発売。紅型とは沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つで、起源は13世紀ごろまで遡ると言われている。アジア諸国との文化交流や本土の友禅などの影響を受け、今の紅型のベースになったという。

琉球王国時代には、国王や貴族など比較的身分の高い人々の衣装(染色手法)として用いられ、江戸時代に入ると、一般でも袋物といった小物用生地に使用され、明治時代からは主に着物や帯として普及したとされている。

なお紅型の「紅」は色を、「型」は模様を表す。シンプルな型紙からはじまる紋様に南国の明るい日差しにも負けない鮮やかな色をのせることで、紅型は見る人の心を魅了し、元気にしてくれる。

今回発売されたのは「PREMIUM CARE -ニライカナイ紅型モデル-」14,300円(税込)と、

「Smart Walk DUAL -ニライカナイ紅型モデル-」14,850円(税込)の2タイプだ。どちらもカラー展開は紅・碧の2色。

それぞれGETA LABOの人気モデルPREMIUM CAREとSmart Walk DUALに、紅型デザインの鼻緒が施されている。

PREMIUM CAREはかかと部分がないタイプで、履くだけで足裏のアーチが自然と形成される。外反母趾や偏平足を改善したい人や、ぶれない体幹を身につけたい人などにおすすめだ。

Smart Walk DUALは、ウォーキング時の活用を目的として開発されたもの。つま先はラウンドエッジ加工となっており、足指を握って歩く工夫が施されている。スムーズな重心移動をサポートし、バランス意識を高め、姿勢や体幹へアプローチする。

紅型モデルのデザインディレクションや企画には、沖縄の読谷村を製作拠点とする紅型作家の新垣氏が携わっている。新垣氏は沖縄で生まれ育つなかで伝統工芸である紅型を知り、強い日差しにも負けない鮮やかな色使いに魅了され紅型作家を志したという。

2009年に作家としてデビューしたのち、2011年と2012年に「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」で2年連続大賞を受賞。日本美術展覧会入選、日本新工芸展4年連続入選など、着実に実績を重ねる。

また、琉球銀行の通帳、国際交流基金によるウルグアイ巡回展、ヒルトン沖縄北谷リゾート、ホテルJAL CITY那覇のメインロビーなど複数の有名ホテルでの装飾、大手企業の商品デザイン・広告に起用されるといった、伝統工芸という固定概念にとらわれない発想、技法、材料などによる独特の作風が高く評価されている。

紅型モデルの商品名に含まれている“ニライカナイ”は、沖縄で昔から言い伝えられている言葉だ。「海の彼方にある楽園、誰もが笑顔でいられる世界」という意味があり、新垣氏の創作コンセプトでもある。

バランステック京都の代表取締役である島田和明氏は、「作品をご覧になられた皆様が、少しでも明るく楽しく暮らして頂けること」を願いながら創作に取り組む彼女の考え方や作品に対する想いに共感し、今回の共創に至ったと語る。

この共創によって生み出される作品が、沖縄と京都を結びそして世界へと羽ばたくことで、新たな担い手へと繋がり、その想いが継承されていくと信じているとのこと。

新垣氏とのコラボ商品は現在、公式オンラインストアにて販売中だ。沖縄と京都の伝統技術が詰まった紅型モデルをチェックしてみては。

■PREMIUM CARE -ニライカナイ紅型モデル- 販売価格：14,300円(税込) サイズ展開：Mサイズ(15.0cm〜23.5cm)、Lサイズ(24.0cm〜28.0cm) カラー展開：紅、碧

■Smart Walk DUAL -ニライカナイ紅型モデル- 販売価格：14,850円(税込) サイズ展開：Sサイズ(20.0cm〜24.5cm)、Mサイズ(25.0cm〜27.5cm)、Lサイズ(28.0cm〜30.0cm) カラー展開：紅、碧

公式オンラインストア：https://getalabo-store.com

(Haruka Isobe)