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珈琲のパッケージがトートに! 加賀友禅とのコラボ体験会に注目集まる

  • 2024.11.6

突然ですがあなたは、アップサイクルという言葉を知っていますか。

アップサイクルとは、本来捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて、再生することを指します。

2024年11月16日、ネスレ日本株式会社(以下、ネスレ日本)と、石川県金沢市を中心に生産されている手書き友禅染『加賀友禅』がコラボレーションした『オリジナルトート手作り体験会』の開催が決定。

同体験会で使われるトートバッグには、『ネスカフェ』が販売するある商品のパッケージをアップサイクルした紙糸が、一部使われるそうで…。

アップサイクルなトート手作り体験?

grapeは、同体験会本番に先立って同年10月30日に開催された、メディア体験会に参加しました!

向かったのは、同年4月、東京都渋谷区にあるJR原宿駅近くにリニューアルオープンした『ネスカフェ原宿』。『ネスカフェ』のサステナブルな活動を楽しく体験できる場を、一般消費者向けに提供しています。

ネスカフェ原宿の外観

参加者の前に現れたのは、『加賀友禅』作家である毎田仁嗣(まいだ・ひとし)さん。『加賀友禅』についてこう説明しています。

これまで350年続く『加賀友禅』の主な素材は絹ですが、染める過程で、もち米やぬか、塩、大豆、海藻などの材料を使っています。当初は工業的に材料を作る習慣がなく、ほとんどが食べ物と周りに自生しているものを使ってきました。これはまさしく、持続的なモノづくりで今まで続いてきた証かと思います。

毎田仁嗣さん

加賀友禅の着物

『加賀友禅』とサステナビリティには、意外な関連性があったのですね。

また、毎田さんは、生地に筆で絵を描くようにして模様を染め上げる技法『手描き友禅』を実演しつつ、特徴やコツなどを教えてくれました!

『手描き友禅』に挑戦!

まっさらの生地に色を塗ると、染料が滲んで広がっていってしまうもの。しかし、『手描き友禅』では塗る前に糊(のり)を使って生地に堤防を作ることで、染料の滲みやはみ出しを防ぐそうです。

のりで堤防を作る様子

堤防を作った生地に、筆で描いていきます。色の使い分けやグラデーションなど、作家の個性がはっきりと現れる部分です。

堤防の中を塗っている様子

毎田さんの説明が終わったら、いよいよ本番!

今回体験するのは、堤防の中に色を塗っていく、いわば塗り絵のようなものです。

人生で初めて『手描き友禅』を体験する筆者。期待と不安が入り混じりながらも、用意された見本を見ながら筆を入れていきます…。

毎田さんの「周りを塗ってから中を塗るよりも、一定の方向から塗り進めるようにするとムラがなく塗れます」というアドバイスを思い出しながら、丁寧に筆を入れていくことに。

予想以上に根気がいる作業で、所定の時間内にすべてを塗りきることはできませんでしたが、きりがよいところで終了!

『手描き友禅』は初挑戦ながら、終始楽しく体験することができました!『自分だけ』のオリジナルトートバッグが完成したのも大満足です。

『ネスカフェ』によるアップサイクルの活動

体験会中、ネスレ日本の飲料事業本部に在籍する海老原聡さんから、『ネスカフェ』の取り組みについて聞くことができました。

ネスレ日本では独自に、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』をアップサイクルする活動をしています。この紙パッケージから紙糸を作り、体験会で使ったトートバッグのみならず、シャツやタオルなども作っています。

海老原聡さん

アップサイクルされた紙糸類

体験会用のトートバッグに使われていたのは、『ネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(つめかえパック)』をアップサイクルした紙糸だったのですね。

今回の体験会を通じて、アップサイクルを活用した素材や、持続可能な側面を持つ日本の伝統に触れることで、サステナビリティをより『自分ごと化』できた気がします。

あなたも、身の回りを改めて意識してみると、思わぬアップサイクルに気が付くかもしれませんよ!

[文・構成/grape編集部]

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