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「道を歩いているときは誰かを追い越すことに生きがいを感じています」 歩くだけで自己肯定感は上げられる! 専門家が解説

  • 2024.11.12

「道を歩いているときに誰かを追い抜く」という小さな習慣があるというヘルスコーチのAYUMIさん。その習慣が自己肯定感を高めているみたい。そこで今回はすぐにできる自己肯定感を高める方法について教えてもらった。

 

自己肯定感とは?

自己肯定とは、自分の価値や存在意義を認め、ありのままの自分を受け入れる感覚を指します。これは、自分の在り方を肯定し、自分を尊重する心の状態を表す言葉です。どのような状況でも自分を受け入れている状態を意味しますが、誰もが常にそうでいられるわけではありません。私も時折、期待通りにいかなかったり、ちょっとした失敗を経験した際に、自分の存在価値を疑いそうになることがあります。日々の生活の中で、自分の価値を小さく感じたり存在意義が薄らいだように感じることは、多くの人が経験する、ごく普通のことです。

しかし、慢性的に自己価値を低く感じると、チャレンジを避けたり、他人と自分を比べて劣等感を抱きやすくなり、「自分にはできない」とすぐに判断してしまう傾向が強まります。これは人間関係、仕事、健康など、人生のさまざまな側面に悪影響を及ぼしかねません。内なる自信や自尊心を高めるために必要なのは、特別な努力ではなく、毎日の小さな習慣の改善です。

道で見知らぬ誰かを追い抜く達成感

私には、「見知らぬ誰かを追い抜く」という小さな習慣があります。やり方はシンプルで、道ゆく見知らぬ人たちを次々と追い抜いて歩くのです。同じ道を行き交う、名前も知らない、一生に一度会うか会わないであろう人々を、仕事に向かう途中やスーパーからの帰り道、ジムへの道中で、ただ追い抜きながら目的地へと向かいます。

これだけのことですが、不思議なほどの達成感を感じます。もちろん、道は競争の場ではなく、他の誰も競っているわけではありません。それでも、自分だけの楽しみとして「追い抜く」という小さなチャレンジをするだけで、気持ちがリフレッシュし、内側から「自分はできる」という自信の声が湧いてくるのです。

どうせなら美しく追い抜きたい

これは私にとって長年の習慣で、もともとは「目的地に早く着きたい」「無駄な時間を省きたい」という気持ちから始まった早歩きでした。しかし、次第にただ目的地に向かうよりも、誰かを追い越す瞬間そのものに楽しさを感じている自分に気づいたのです。

その感覚を見つけてからは、せっかくなら美しく追い抜こうと思うようになり、荷物で前のめりにならないよう姿勢を意識し始めました。歩いている途中、ショーウィンドウに映る自分を確認し、体が地面と垂直になるよう姿勢を整えることも心がけています。

さらに、追い抜きのスピードを保つために、顔を上げてあごを引き、胸を張り、お腹を引き締め、足全体を意識して歩くようになりました。お尻やひざ、ふくらはぎに力を入れ、体全体を使って歩くことで、自然と代謝も上がっていると感じます。

大人になると達成感が少なすぎる

大人になると、学生時代のようにテストや大会で定期的に成績がつけられるわけではなく、仕事や育児、家事においても目に見える評価が少なくなります。そのため、自分が何に向かって進んでいるのか、進歩が見えずに迷いを感じることもあります。私たちは、一年に一度の区切りだけではなく(それでは少なすぎます!)、定期的に「物事を成し遂げた!」という達成感や高揚感を味わうことが必要なのです。

“小さな達成” が自信を高める

達成感と聞くと、何か大きなことを成し遂げなければならないと思うかもしれませんが、決してそうではありません。どんなに小さな達成であっても、神経伝達物質であるドーパミンが放出され、気分が向上し、モチベーションや生産性、自信が高まります。また、脳はこの報酬を再び得たいと感じ、その活動を繰り返すように促す信号を出すため、一度味わった達成感は再び挑戦したいという意欲につながるのです。

こうした「小さな達成感」を日常に取り入れることで、脳は幸福感を覚え、自分に対する誇りすら感じられるようになります。この積み重ねが深い自尊心の向上につながるのです。

追い越すことに夢中になるより、楽しむことが鍵

私にとっての「小さな達成」は、早歩きで見知らぬ誰かを追い越して進むことですが、その目的は「何人追い越せるか」ではなく、「楽しむこと」にあります。追い越すことだけに意識が向くと、自分が誰かに追い抜かれたときにストレスを感じることもあるかもしれません。しかし、道は競争の場ではないように、私も誰かと競争しているわけではありません。むしろ、姿勢を正し、気分良く早歩きを楽しむことによって、代謝が上がり、心臓が鍛えられ、スタミナがつき、余分なカロリーを消費するなど、数えきれないほどのメリットを得ることができます。私の意図は、その瞬間を楽しみながら自分のために活かすことで、そこから自信や身体的なプラス効果を引き出しているのです。

“小さな達成”を増やして自己肯定感を高める方法

1. 日常に“些細なこと”を取り入れ、小さな達成を積み重ねる

毎日できるささやかな行動を通して、日常の中で達成感を味わえるようにしましょう。以下のような簡単な行動も、日々の小さな達成に繋がります。

朝起きたら布団を整える

食後すぐに食器を洗って片づける

エスカレーターを使わず階段を登りきる

本を最後まで読み切る

2. まずは7日間続けてやってみる

こうした小さな達成は、手軽に達成感や満足感を得られる方法で、自分に変化が訪れたような感覚を与えてくれます。これを習慣として繰り返すことで、成功体験が積み重なり、具体的な「自分の成果」として自信が蓄積されます。そうすることで、自尊心や自己肯定感が自然と高まっていきます。

まとめ:ポジティブな習慣が大きな目標を達成する力となる

私たちは皆、何かを達成することで成長を感じ、自分の生活をコントロールし管理しているという実感を得る必要があります。

ポジティブな習慣が鍵となり、小さな目標を日々達成することが、より大きな目標への足がかりとなります。こうした小さな達成を継続することで、規律と成功の習慣が身につき、大きな課題にも自信を持って取り組めるようになります。時間が経つにつれ、このポジティブな習慣の積み重ねが、自己イメージや自尊心の向上に大きく寄与します。

今日から「小さな達成」を習慣に取り入れ、内なる自信と自己肯定感を高める力を育んでいきましょう。

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