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人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第94回「ブリスベンの自然とワインを満喫する大人旅」

  • 2024.11.5

独身時代から数えると、かれこれ4度目となるオーストラリア。今回は青空が広がるブリスベンの街へと足を運びました。人口160万人以上を抱え、オーストラリアの第3の都市として知られるこの場所は、日本から直行便で約8時間半、時差はプラス1時間と時差ボケの心配もなく、非常にアクセスしやすいディスティネーションです。

ブリスベンを訪れたのは、春の訪れを感じる季節

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この街の魅力は、洗練された都市の雰囲気と豊かな自然が調和しているところ。治安も気候もよく、街の至る所に広がる緑地や華やかな花々が咲く公園では、人々の笑顔が溢れていて。とにかく心地がいい。だから、「次の休みはどこに行こうか?」という話になると、真っ先にオーストラリアが候補にあがるのです。

ブリスベンを象徴するストーリーブリッジ

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ブリスベン中心部を流れる大きなブリスベン川に架かる橋の一つ、ストーリーブリッジ。川沿いにはおしゃれなカフェやレストランが数多く並んでいて、ぶらりと散策するだけでも心が躍ります。水辺の風景を眺めながら、センスの良いカフェのテラス席で一息つくもよし、地元の食材が楽しめるレストランで贅沢なひとときを過ごすもよし。

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実はこの旅に出る直前、悲しい出来事に直面して心身ともに疲れ果てていたのですが、ブリスベンの陽の光を浴びて街を歩き、素敵なカフェで出来たてのパンやコーヒーを楽しむ。どこにいってもオージーはフレンドリーであたたかくって。そんななんてことない日常に触れていたら、徐々に元気に……。今回のブリスベンはココロと身体をリセットする旅となりました。

ステイ先は5つ星ラグジュアリーホテル「ザ・スター・グランド・ブリスベン」

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海外旅行の醍醐味は異国の地を巡ることですが、時には魅力的なホテルから一歩も出たくない衝動に駆られることも。今回宿泊したThe Star Grand Brisbane(ザ・スター・グランド・ブリスベン)は、まさにそんな場所。

客室からの眺めは息を呑む美しさで、窓の外に広がる街の景色を眺めながら、ゆったり過ごす時間は日々の疲れも忘れさせてくれます。

2024年8月末に開業したばかりの新しいホテルなので、ここを訪れる日本人観光客はまだ少ないと思いますが、贅沢な時間を過ごせるこの場所は、今後日本人観光客の間でも人気スポットになること間違いなし。「ここに泊まるために再びブリスベンを訪れたい!」そう思うほど、素敵なホテルでした。

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ラグジュアリーな客室もさることながら、度肝を抜かれたのはホテル屋上に位置するスカイデッキ。ブリスベン川から100メートル上空にそびえ立っており、そのパノラマビューは圧巻! 昼間の明るい日差しの下では川や市街地の美しい風景を、夜は煌めく都市の夜景が広がり、最高にロマンティック。これはわざわざ行く価値ありですよね。

オーストラリアといえば、プレミアムなワインの宝庫

大自然や絶景はもちろんですが、ワインも忘れてはいけません。

現在オーストラリアにはワイナリーが2000以上あると言われていて、その有名産地はオーストラリアの南部(バロッサ・バレー、アデレード・ヒルズ、ヤラバレー、そして、2023年春に訪れたマーガレット・リバー)に集中していますが、実はいま一番アツイのは、クイーンズランド州にあるグラニット・ベルトなのだとか。

そこで今回は、ブリスベンから車で30分ほどのところにあるプレミアムワイナリー「SIRROMET(シロメィ)」を訪れました。

五つ星クラスのワイナリー「シロメィ」

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グラニット・ベルトの冷涼な気候を活かした芳醇なシャルドネや果実味豊かな赤スパークリングワインなど、国内外で900以上の受賞を誇っている「シロメィ」。自社畑・自社葡萄にこだわった数少ないワイナリーで、オーナーのTerry Morrisさんの名前を逆から読んでSIRROMETと名付けたそう。なんともユニーク!

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よく晴れた週末、3コースのランチがついたワイナリー見学&テイスティングツアーに参加しました。ワインはまったくの初心者ですが、日本語で丁寧にガイドさんが解説をしてくれるので、ワインの奥深さや醸造過程について知識がどんどん深まっていきます。重要なポイントを聞き逃さないようにツアー参加者たちはガイドさんの話に耳を傾けて。なんだか大人の社会科見学みたい。

私が参加した日本語ツアーは、1人140オーストラリアドル(約14050円)で要予約。オプショナルツアーとして各旅行会社のウェブサイトから予約できるので、気になる方は事前に予約しておくとスムーズですよ。

ひんやりとした空気に身を浸しながらオーク樽が並ぶ熟成庫へ

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グラニット・ベルトはクイーンズランド州で最も気温が低い冷涼な地域かつ、降雨量も少ないため、ブドウ栽培には最適な気候条件が揃っているのだとか。樽の中で静かに熟成を待つワインたちは未来の美味しさを約束しているかのよう。

選りすぐりのワインをテイスティング

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テイスティングのなかでも、とくに印象的だったのは、日本ではなかなかお目にかかれない真っ赤なスパークリングワイン(通称、赤スパ)に出会ったこと。スパークリングワインと言えば、白やロゼが思い浮かびますが、この赤スパはオーストラリアが発祥なんだとか。

もう十分、いい歳ですがいままで知らなかった“初めて”に出会える瞬間はやっぱり、嬉しいもの。ちょっぴり大人になった気分です。

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で、肝心の味はというと……赤ワインよりもやや甘く、やや重い感じ。食事に合わせるというよりは、キンキンに冷やしてワイン単体で楽しみたくなるような味でした。しかも、プティ・ヴェルド100%の赤スパが1本36オーストラリアドル(約3612円)で購入できるのは、お値打ちかと。

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いっしょにツアーをまわった方たちは、見学やテイスティングを堪能したうえで納得のいくものを買い求めていました。

余談ですが、日本へ持ち帰れるワインの本数は(個人の使用目的であれば)1人あたり最大3本までの制限がありますがシロメィ ワイナリーの宅配サービスなら、何十本でも30オーストラリアドル(約3010円)で送れるのだとか。いまさらながら、貴重な赤スパをお土産に買っておけばよかったと猛反省中です。

地元食材の魅力を堪能するワイナリー直結レストラン

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開放感あふれる空間は、心地よい風が吹き抜け、雑誌の一ページかと見間違えるほどセンスがいい。この地でNo.1ウエディング・スポットだというのもうなずけます。もしも、もう一度結婚式を挙げることができるなら、ここでウエディング・パーティーをしたい!と本気で思ったほど。

豊かな自然に囲まれたテラス席

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お料理はもちろんですが、このロケーションが何よりのご馳走。テラス席でワイングラスを傾けるだけでも幸福度が増す気がします。ちなみに、オーストラリアはチップの文化がないのも嬉しいポイント。サービスを楽しみながら、気軽に過ごせることでストレスフリーな旅を満喫できますよね。

ランチは前菜、メイン、デザートからひとつずつ選べる3コース

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前菜は食べごたえのある和牛ミートボール。

これ、メインでは?と目を疑ったほど、ボリューミーで濃厚。かなり好きな感じ。合わせたのは、2023年のグラニット モンテプルチアーノ。旨みたっぷりのお肉にこれがまた合う。でも、まだこれ、前菜ですからね。

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メインに鴨肉のロースト、デザートはチョコレートムースと続きます。どの一皿も手間暇かけた味わいで、どれもハズレがないくらい美味しく、美しい。そこにペアリングされたワインもついてくるのだから、もう、幸せとしか言い様がないのです。

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ラグジュアリーなブリスベンのホテルを拠点に美しい自然と人々の温かさ、そして、少し足を運び、プレミアムなワインが織りなす世界にどっぷりと酔いしれる旅。こんな癒しの非日常体験を年末年始のエスケーププランに加えてみてはいかがでしょうか。

*1オーストラリアドル=100.34円。この記事は2024年11月2日の情報です。最新情報はオーストラリア政府観光局・クイーンズランド政府観光局の公式サイトをご確認ください。写真・構成/川口ゆかり

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