Uberでドリンクをこぼされた客　その後、配達員に放ったひと言に「ただ平謝りすることしかできなかった」「控えめに言って神客」

私たちのためにおいしい食事を届けてくれるフードデリバリーの配達員の方はありがたい存在。さまざまな料理が注文されるため、時には思いもよらない苦労をされることもあるようです。しかし…お客さんの何気ない気遣いが、配達員の方々の支えになっているそうですよ？

喪倉（@Uber0706）さんがX（旧Twitter）に「神対応のお客さんに感謝した話」を投稿したところ、注目を集めています。

いったい、そのお客さんは何をしてくれたのでしょうか？

注目の投稿は、こちら！

梱包がやばそうなドリンクを気をつけて運んでたつもりが派手にこぼした🥺💦

お客さん👩は最初、「飲めるから大丈夫ですよ」とおっしゃってたけど、申し訳ないからサポキャンした😨
「服は汚れませんでしたか❓」ってわしの心配までしてくださってた。
終始優しくて、控えめに言って神客✨だった…🥺

— 喪倉@Uber配達員・横浜/ｼﾞｬｲﾛｷｬﾉﾋﾟｰ (@Uber0706) October 18, 2024

梱包がやばそうなドリンクに不安を抱いていた喪倉さんでしたが…嫌な予感ほどよく当たってしまうもの。残念ながら、派手にこぼしてしまったそうです。

しかし、注文したお客さんがとても優しい方だったみたい！「飲めるから大丈夫ですよ」と声を掛けてくれた上、「服は汚れませんでしたか？」と喪倉さんの心配までしてくれたのだとか。

神客とはまさに、この方のことを言うのでしょうね…！優しい気遣いを受けた喪倉さんに、詳しいお話を伺ってみました。

「ポリ袋の底にこぼれたドリンクが少したまっている状態でした」

---優しいお客様でしたね…！どのような梱包で、ドリンクがこぼれてしまったのでしょうか？

「いくら気をつけて運んでも料理やドリンクがこぼれてしまうことがあるのですが、その原因は主に2つあると私は考えています」

---それは何でしょうか？

「1つは店舗スタッフのミスでフタがきちんと閉じられていなかった場合。そしてもう1つは、そもそもデリバリーに適した容器や梱包ではなかった場合です」

---なるほど…今回の場合、どちらのケースでしたか？

「今回は後者だったと思っています」

---それは困ってしまいますね…。ちなみに、ドリンクがこぼれていることに気付いたタイミングはいつ頃でしょうか？

「お客様宅に到着して配達バッグから商品を取り出したところ、ポリ袋の底にこぼれたドリンクが少したまっている状態でした」

---盛大にこぼれてしまっていたのですね…。

「袋を開けて確認したところ、柔らかく強度のないプラカップにドリンクがなみなみと入っており、フタの真ん中にはストローを挿すための十字の切り込みがありました。おそらく緩衝材による圧迫か、バイクの振動のせいで切り込み部分から中身が飛び出したのではないかと推測しています」

---強度がないカップにドリンクが並々入っていた上に、十字の切れ込みまで入っているとなると、配達員さんがどれだけ注意しても中身はこぼれてしまいますよね…。

「これまで同様の理由で何度かサポキャンをしています」

---サポキャンをすると、お客さん・配達員さんにはどんなことが発生するのでしょうか？

「サポキャンとは文字通り、サポートを介して配達をキャンセルすることで、アプリのチャットを通じて行います」

---サポキャンすると、どのような対応をしていただけるのでしょうか？

「サポキャンすると、クレジットカード払いなどの場合、あらかじめ支払われていた代金がお客様に全額返金されます。商品は廃棄扱いになったので、全て受け取っていただきました」

---それはありがたいですね！ちなみに、配達員ではなくお客さん自身がキャンセルを求めることもできるのでしょうか？

「もちろん。商品受け取り後に、お客様自身がアプリ上でサポートに連絡して対応を求めることも可能です。ですが、失敗の後始末をお客様に丸投げするのはあまりに無責任なので、私が行いました」

---喪倉様はとても責任感があるのですね…！ただ、サポキャンを繰り返すことにより、何か不利益を受けたりしないのでしょうか？

「これまで同様の理由で何度かサポキャンをしていますが、そのせいで私自身がUberから何かペナルティを受けたことは今のところありません」

---それはよかったです！

「ただ終始、穏やかで優しいお客様だったなぁという印象は残りました」

---汚れを心配してくださったお客さんと、このあとどんな会話をされましたか？

「きっと、緊張した場の空気を和ませるために、優しい言葉を掛けてくださったんだなと思いました」

---とても素敵な方だったのですね。お客様の言葉を受けて、喪倉様はどのようなお返事をされたのでしょうか？

「そんなお客様の思いやりに感謝しつつも、ただ平謝りすることしかできませんでした」

---状況が状況ですものね…本当にお疲れ様でした。

「私がチャットでサポートとやりとりする間、玄関先でお待たせしている状態だったので、とにかく早く解決したいという思いで焦っていました。そのため、あまり会話らしい会話はなかったです」

---その間もお客様は、喪倉さんを急かすことなく見守っていてくださったのですね。

「ただ終始、穏やかで優しいお客様だったなぁという印象は残りました」

---お話を聞いて、ますますそのお客様に対する尊敬の念が強くなりました…！

UberEatsを利用していると、さまざまな要因で不幸なトラブルが発生してしまうこともあるでしょう。しかし、そのような場合でも今回のお客さんのように、配達員の方に対し優しい対応を心がけたいものですね。

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取材協力：喪倉（@Uber0706）さん