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【プロが解説】掃除でやりがちな『NG行動』とは?! 実は“壊れやすいインテリア”と注意ポイントを紹介!

  • 2024.12.8
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

早いもので2024年も終わりが近付いてきました。年末年始になると、一年分の汚れを落とすため「大掃除」をされるご家庭も多いでしょう。

いつもは手を付けてない換気扇周りや重い家具の下などを、徹底的に綺麗にしたい!なんて人もいらっしゃると思います。

しかし…いつもより気合を入れて掃除するからこそ、インテリアの取り扱いややってはいけないNG行動に注意しなくてはなりません。

そこで今回は、“日本唯一のインテリアソムリエ(R)空間をデザイン&スタイリングするインテリアデザイナー”としてご活躍されている鈴木晴江さんに取材!掃除でやりがちな「NG行動」や、実は壊れやすいインテリアと注意すべきポイントなどを詳しく教えていただきました。

1.実は壊れやすいインテリアと、注意すべきポイントは?

年末に向けて大掃除を始める方が増えるこの季節。普段より入念に掃除をするからこそ、壊れやすいインテリアや実は注意すべきポイントがあれば知りたいですよね。

鈴木さんによると、「インテリア関連アイテムのお掃除は、その『素材』が何であるか?に注目」すると良いのだそう。
それは、「その『素材』ごとに合わせた、ベストなお手入れ方法がある」ためなんだとか。

例えば、「木製の脚部に天然レザーの座面の椅子の場合は、『木』と『本革』のお手入れが基本となります」と語る鈴木さん。
この場合、掃除アイテムとしても便利なアルコール除菌系ウエットテッシュの使用はNG。

たしかにアルコール除菌系のウエットティッシュは使いやすい上、値段も安価であると便利です。鈴木さんも、「コロナ禍以降特に使用頻度が増えて、ついつい何でも拭いてしまいがちかもしれません」と仰っています。

しかし、鈴木さんによると「アルコールの成分の濃度にもよりますが、シミになってしまったり傷めたり、コーテイングを剥がれる原因になったりしますので、天然素材の木製家具・革製品・コーティングされたフローリング床や家具・ゴムやプラスチック製品などのお掃除にはNGとなります」とのこと。

2.「大掃除がめんどう…」そんなあなたが、日頃から気を付けておくことは?

1年ぶりの大掃除!覚悟はしていたけれど、お手入れするもの、場所が多く本当に大変ですよね。
毎日隅から隅まで綺麗にすることは難しいですが、「掃除のしやすさ」を保つために、日頃から心がけておくと良いポイントや工夫があれば知りたくはないでしょうか?
特に、簡単に取り入れられる日常の習慣があるのなら、ぜひとも取り入れたいですよね。

鈴木さんはまず、「せっかく掃除をして仕分けしてゴミをまとめたら、できるだけスムーズに回収してほしいもの。しかし、地域にもよりますが、不燃・可燃・プラごみ・資源ごみなど仕分けや回収日が結構限定的だったりもしませんか?」と問いかけています。
言われてみれば、資源ごみは回収が隔週、なんてケースも多いですよね。年末年始は回収日が変動しますし、もしかしたらゴミ捨てができない可能性も…。

そこで!鈴木さんは「その場合、むしろゴミ・資源の回収カレンダー(スケジュール)と連動させて、お掃除サイクルをつくってみるのもおすすめです」と指摘しています。

また、「スケジューリングすることで『静』領域の片付けにもリズムができてきます」と鈴木さん。まさに一石二鳥ですね…!

また、鈴木さん曰く「古紙回収に合わせて、本や書類を整理する。古着(古布)回収に向けて、クローゼットを整理する。など、予定も立てやすくなります」とのこと。お掃除のルーティンができるため、部屋のお片付けもかなり捗るかもしれません。

3.「どこから手をつければいいかわからない…」片付けの優先ポイントは?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

部屋の中が散らかっていると、まずどこから掃除するべきか悩んでしまいますよね。「ここを片付けると部屋がスッキリ見える」という場所や、まず手をつけるべき優先ポイントがあれば、ぜひ把握しておきたいものです。

鈴木さんによると、「視覚的に即効性があるポイントは、『目線の先の見え方』」なのだそう。なんでも、「生活エリアの中で、目線の先にものが多いと、情報量が多いことでリラックスしにくいとも言われています」と鈴木さん。たしかに、目に見える範囲がごちゃごちゃしていると、あまり寛げないですよね。

そこで、「目線の先をできるだけスッキリと物を減らし、お気に入りのデイスプレイや草花などで整えていきましょう」と提案しています。また、「室内ドアを開けて最初に見える目線のエリアはそのお部屋の第一印象になります」と鈴木さん。いざという時の来客に備え、ちょっと気を遣っておくべきかもしれません。「ソファに座った正面(多くは TV台エリア)・ダイニングチェアからの見え方。お客様をご案内する場合、どの席からどう見えるか?もチェックしてみましょう

また、整理整頓が苦手な方は、物を手放すことに抵抗があるのかもしれません。しかし、考え方を変えてみてはいかがでしょうか?

鈴木さんは「片付けしなくちゃ!と考えると、物を減らす減点法で考えがちですが、減らした分が実はプラスで、空いた余白に新たな可能性が生まれてくる!と考えてみると楽しくなりませんか?」と問いかけています。今ある不要な物を手放すことにより、そこに新しい必要な物を置くことができるなら、それはとても魅力的です。

最後に鈴木さんは、「ライフスタイルや価値観は、自分でも気が付かないうちに意外と日々変化しているかもしれません。今とこれからにフィットしているモノ・コトのために余白を広げてみませんか」と私たちに素敵な考え方を示してくれました。掃除、片付けに関する認識が、ガラッと変わった方もいるかもしれません。

掃除や片付けが楽しくなるかも…!

今回は、インテリアのプロフェッショナルである鈴木晴江さんに、掃除でやりがちな「NG行動」や、実は壊れやすいインテリアと注意すべきポイントなどを詳しく教えていただきました。

大掃除で役立つこと間違いなしのライフハックをはじめ、掃除のしやすさを向上させるポイントや手をつけるべき優先ポイントなど、誰かに共有したくなるくらい便利な情報ばかりでしたね。鈴木さんのアドバイスを取り入れることにより、掃除や片付けが今までより格段に楽しくなるかもしれませんよ?


監修:ネクストイノベーション株式会社 鈴木 晴江さん
” 日本唯一のインテリアソムリエ®空間をデザイン&スタイリングするインテリアデザイナー ”