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使い方を間違えると危険!『ご教示』と『ご教授』の正しい使い分けとは?

  • 2024.12.26
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスシーンでよく目にする「ご教示」と「ご教授」という言葉。
言葉は知っていても、適切な使い分けがわからないという方も多いのではないでしょうか。

それぞれ「教えてもらう」意味がある言葉ですが、どう使い分ければよいのでしょうか。

今回は、「ご教示」と「ご教授」の意味や適切な使い分け方をご紹介します。円滑なコミュニケーションをするためにもしっかりと意味を覚えておきましょう。

1.「ご教示」の意味

「ご教示」は、相手から何かを教えてもらう際に、相手の行為に対して敬意を示す表現です。
目上の人や自分よりも知識や経験を豊富に持つ人に対してアドバイスを求めたり、質問をしたりする場合に用いることができます。

2.「ご教授」の意味

「ご教授」は、専門的な知識や技能を教えてもらう場合に、相手に敬意を払う表現です。
教育や研究などの現場で、教師から生徒へ、専門家から他者へ知識を教え伝える際に用いることができます。

「ご教示」とは異なり、一定期間継続して教える場合に使われる言葉です。

3.「ご教示」と「ご教授」の使い方

どちらもビジネスシーンで用いられることが多い言葉ですが、教わる期間で使い分けられます

  1. 「ご教示」
    短期間で相手にとって簡単に教えられる場合に使用します。その場での書類の記入方法や、手続きの手順など、比較的簡単なものを教わる際に用いる表現と覚えておきましょう。

  2. 「ご教授」
    専門的な知識や技能について、継続的にある程度の長期間にわたって教わる際に用いられる場合に使用します。
    その場で理解できる内容を質問する場合、「ご教授」の使用は適切ではありません。

4.「ご教示」と「ご教授」を使う相手

いずれも目上の人に使うのに適した言葉です。
「ご教示」と「ご教授」には、それぞれ「ご」という尊敬語が含まれてるため、目上の人に対して使用できます。

場面に応じた適切な言葉を使ってみよう

ビジネスシーンでは基本的に「ご教示」を使うことが多いかと思いますが、蓄積された知識や技術を教えてもらう際には「ご教授」を使うと覚えておきましょう。使う場面やタイミングによっては、相手に失礼だと受け取られることがあるため、しっかり意味を理解して使用することが大切です。

日本語の表現力を身に付け、場面に応じた適切な言葉を使うことでワンランク上のコミュニケーションをとってみてくださいね。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。