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『よろしかったでしょうか』は実は間違い!? 知らなきゃ恥ずかしい【ビジネスでの正しい使い方】とは?

  • 2024.12.24
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスシーンで「よろしかったでしょうか」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は、間違いやすい表現です。当たり前に使っている日本語が、実は間違っている可能性があるかもしれません。

普段使っている日本語の中には、ビジネスシーンでは不適切となる言葉が多く、注意が必要です。今回は、「よろしかったでしょうか?」の正しい使い方と注意点を解説します。ビジネスの場面で使って恥をかかないようにチェックしてみてくださいね。

1.「よろしかったでしょうか?」は敬語として正しい?

相手に対して何か伺いを立てるときや確認するときに使われる「よろしかったでしょうか」という言葉ですが、実は間違った敬語です。何気なく使用してしまっているというかたが少なくないかと思いますが、過去の出来事ではないのに過去形を用いることに違和感を覚えたことはありませんか?

過去形でもないのに過去形を用いているのはNGです。「よろしいでしょうか?」「よろしければ」「もしよろしければ」など過去形でない表現を使うよう心がけましょう。

2.「よろしかったでしょうか?」の正しい使い方は?

正解は、「お時間よろしいでしょうか(〜でしょうか)」です。

「よろしかった」は過去形となります。過去のことではないのに過去形で聞いているため、「お時間よろしかったでしょうか」は間違った言葉遣いになります。
類似の間違いとして、「お間違いなかったでしょうか」などもNGです。「お間違いないでしょうか」が正しい表現になりますので覚えておきましょう。

3.「よろしかったでしょうか」の言い換え表現3つ

「よろしかったでしょうか」の代わりに使える表現を3つご紹介します。相手や場合によって使い分けるのがおすすめです。

  1. よろしいでしょうか
    「よろしいでしょうか」が、本来正しい使い方ということはわかりましたね。確認を取る場合や了承を得る場合に使うことができます。

  2. いかがでしょうか
    相手に同意や意見を求める表現としても使用します。
    「どうですか」や「どうでしょうか」より丁寧な表現のため、ビジネスシーンで役立つ言い回しですので覚えておきましょう。

  3. 構いませんか
    「構いませんか」は、「よろしいですか」のように相手への確認、同意を求める表現です。しかし、相手に威圧的な印象を与える可能性があるため、使う際には注意をしましょう。

重要なのは、気遣いと思いやりのある行動

「よろしかったでしょうか」を間違って使っていたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。
基本的には「よろしいでしょうか」を使うのがいいことがわかりましたね。

普段の言葉遣いを意識すると、意外と違和感のある言葉を使っている可能性があります。今一度、意識をしながら言葉を使ってみてくださいね。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。