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意外と知らない? 『ご苦労さま』と『お疲れさま』の正しい使い方とは?

  • 2024.12.20
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

日常的に使うには問題ない用語でも、ビジネス上では間違っているという言葉があります。
自分が同僚や取引先、上司や目上の人に対して正しく使えているのか不安になった経験があるかたも少なくないのではないでしょうか。逆に、人が話している言葉でなんだか「気持ち悪い」言葉づかいだなと感じた経験はありませんか?

たとえば「ご苦労様です」などはよく使われますが、実は相手に違和感を与える言葉づかいかもしれません。

今回は、「ご苦労さま」と「お疲れさま」の違いや使い方の注意点についてご紹介します。ぜひチェックしてみてくださいね。

目上のかたへのNGフレーズ!?

「ご苦労様です」は、目上のかたに対しては失礼に当たるため、NGです。
「ご苦労様」が使える相手は、基本的に目下の人となります。

「ご苦労様です」の正しい使い方

「ご苦労様です」は、立場の上の人が下の人にかける言葉のため、言葉をかける人物を間違えてしまうと相手を不快にさせてしまう可能性があります。

正しい使い方としては、目上の人から目下の人に対して、苦労をかけたことに対してねぎらう気持ちを表す際に使います。そのため、ビジネスシーンにおいては、作業を行ってくれた部下などに対してねぎらいをかける言葉として使用します。目上の人が目下の人にねぎらいの言葉をかける場合は「ご苦労様です」、目下の人が目上の人に労いの言葉を掛ける場合や同僚に対しては「お疲れさまです」と覚えておきましょう。

「お疲れさまです」は目上のかたに使っていいの?

ビジネスシーンでまず挨拶の言葉として常套句となっている「お疲れさまです」という言葉。
「お疲れさまです」を目上のかたに使っても失礼にはなりません

「お疲れさまです」を目上のかたに使うのは抵抗がある…そんな場合もあると思います。その場合には、「お疲れさまでございます」「お疲れさまでございました」などと、語尾を丁寧にすると良いでしょう。相手に礼儀正しい印象を与えつつ、ねぎらいの気持ちを表現することができます。

また、「お疲れさまです」ばかり使うのではなく、先に退社するときには「お先に失礼いたします」、上司が帰社したときには「お帰りなさい」など、状況に応じた言葉選びを心がけましょう。

相手にどう伝わるかという思いやりのある心くばりが一番大切

伝え方によっては思わぬ不快感を与えてしまいかねないのが言葉の難しさですが、正しい言葉を使おうという気持ちよりも一番大切なのは、相手にどう伝わるかという思いやりのある心くばりです。
言葉は時代とともに変化をするため、相手や場面に合った表現を意識することが大切です。
ぜひ、参考にしてみて下さいね。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。