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「これだけ押さえれば安心!」お歳暮の基本【マナー】とは?

  • 2024.12.14
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

1年の締めくくりに感謝の気持ちを込めて贈られる「お歳暮」。12月に入ると、仕事で関わったお客さまや、会社の部下などから届くこともあるでしょう。受け取った際に迷いやすいのが「お返し」についての対応です。

今回は、大人として知っておきたい「お歳暮に関する基本マナー」をご紹介します。この機会に確認して、スムーズに対応できるようにしましょう。

「お歳暮」って?

お歳暮とは、日頃からお世話になっている人に、一年の感謝の気持ちを込めて贈るものです。

もともとは年の暮れに行われる「御霊(みたま)祭」でご先祖さまをおまつりするためのお供え物を贈る行事が由来とされています。現在では、日頃お世話になった人へ感謝を伝える贈り物として定着しました。

渡す時期の目安はいつが正解?

お歳暮を送る時期は、地域によって違いがあります。各地の時期の目安を確認していきましょう。

  1. 北海道
    12月10日頃~20日頃が一般的とされています。
  2. 東北地方
    12月10日頃~20日頃が一般的とされています。
  3. 北陸地方
    12月10日頃~20日頃が一般的とされています。
  4. 関東地方
    他の地域よりも少し早めの12月1日~12月20日と言われています。
    東京や神奈川などでは12月初旬に届けることも増えており、年々贈る時期が早まっている傾向にあります。
    11月末ごろに贈っても失礼に当たらないとされているので、関東地方に住む人に贈る場合は、相手の都合を確認した上で早めに準備するのが無難でしょう。
  5. 東海地方
    12月10日頃~20日頃が一般的とされています。
  6. 関西地方、中国・四国地方、九州地方
    12月10日頃~20日頃が一般的とされています。
  7. 沖縄
    沖縄はお歳暮の時期が比較的長く、12月初旬~25日頃と言われています。
    とは言え、年の暮れが近づいてくると忙しくなってしまうもの。なるべく早めの準備を心がけるようにしたいものです。

「お返し」は、必要それとも不要?

お歳暮は日頃からお世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈るものなので、基本的にはお返しをする必要はありません

しかし、親しい友人や同僚、目上の方からお歳暮をいただきお返しをしたい場合は、同額から半値の品物を贈るのがおすすめです。明らかに高額な品物を送ってしまうと「今後、お歳暮はいりません」という意味になってしまうので覚えておきましょう。

お返しを贈るときの注意点

お歳暮のお礼は早いほうが良いですが、贈り方や贈るタイミングに注意が必要です。

  • 来年以降もお歳暮のやり取りをする方へお返しする場合
    12月20日頃までを目安に「お歳暮」として贈るのがおすすめです。
  • 年内に手配が間に合わない場合
    松の内(1月1日〜1月7日頃)の間に「お年賀」として贈ります。
  • 松の内を過ぎた場合
    「寒中見舞い」として贈るのが一般的です。

受け取る側も礼儀正しい対応を心がけよう

お歳暮は基本的にお返しは不要ですが、いただいた感謝の気持ちを表すためにも「お礼状」を送るとより丁寧です。

お歳暮は感謝を伝える贈り物ですから、受け取る側も礼儀正しい対応を心がけることで、より良い関係を築くきっかけとなるでしょう。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。