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目上の人に『ご査収ください』はNG!? 知らなきゃ恥ずかしい【ビジネス用語の正しい使い方】とは?

  • 2024.11.26
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスシーンにおいて、「確認してください」と目上の相手に確認をお願いする際に使用をする「ご査収ください」という言葉。

実は、「ご査収ください」は、注意をしないと失礼な印象を与える可能性もある表現ということをご存知でしょうか?ビジネス文書やメールで、意味をしっかり理解せずに何気なく使っているというかたも少なくないかと思います。

今回は、「ご査収ください」の意味や正しい使い方についてご紹介します。状況に合った場面で正しく使えるように確認してみてくださいね。

1.「ご査収ください」の正しい意味

「ご査収ください」の読みは、「ごさしゅうください」です。

「査収」は、「調べる」という意味の「査」と「収める」という意味の「収」に、尊敬をあらわす接頭語の「ご」を合わせた尊敬語です。意味としては、「よく調べて間違いがないか確認して、おうけとりください」という表現と覚えておきましょう。

2.正しい使い方と例文

「ご査収ください」は、取引先や上司に対して使用する場合が多い言葉です。
例えば、確認が必要な書類をメールで送る場面や請求書や見積書を送付する際に使うことが一般的です。また、以下のような表現で使用すると覚えておきましょう。

  1. ご査収ください
  2. ご査収願います
  3. ご査収の程よろしくお願いいたします
  4. ご査収くださいますようお願い申し上げます

3.「ご査収ください」を使う際の注意点

使い方を誤ってしまうと、相手に失礼な印象を与える可能性がある言葉です。
以下の3つが注意が必要となりますので、しっかりと覚えておきましょう。

  1. 目上の人に使う場合
    上司や取引先など目上の人に使う場合は「ご査収ください」と使用すると、「ください」が命令形になるため不快にうけとられる可能性があります。そのため、「ご査収願います」「ご査収のほど、よろしくお願いいたします」などと使用しましょう。

  2. 口語ではNG
    「ご査収ください」は、文語表現のため口語ではNG表現です。
    口語で使用をしたい場合には、「ご確認ください」「ご確認のうえ、お納めください」などと表現しましょう。

  3. 確認する対象がある場合のみ使用可能
    ご査収は、相手に受け取って確認してもらいたいものがある場合に用いる言葉です。
    そのため、添付あるいは同封するものもないのに使用するのはNGと覚えておきましょう。

丁寧な表現を使いわけられるようにしておくことが大切

相手や場面に応じては、失礼な印象を与える恐れがある言葉ということがわかりましたね。
使う相手や場面に応じて、丁寧な表現を使いわけられるようにしておくことが大切です。正しい意味と使い方をしっかりと理解し、円滑なコミュニケーションを実現できるように目指しましょう。



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。