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11月10日はトイレの日!トイレの神様を祀る京都・洛西「大龍寺」

  • 2024.11.5

11月10日は、日本トイレ協会が1986年に「11(いい)」「10(トイレ)」の語呂に合わせ、「トイレの日」と制定しました。そんなトイレの日に合わせ、京都・洛西でトイレの神様を祀る「大龍寺」をご紹介します。

周山街道を望む浄土宗の名刹「大龍寺」

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大龍寺は京都の洛西にある浄土宗のお寺です。

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大龍寺は1586年(天正14年)、然誉清善和尚(ねんよせいぜんかしょう)が洛中高辻烏丸の匂天神から本尊阿弥陀如来を、そして御所の鬼門から「うすさま明王」をお迎えし、四条河原町付近に「八部山 護法院 公明堂 大龍寺」として創建されたのが始まりです。
かつては花街の女性から多くの信奉を集めましたが、1977年(昭和52年)に洛西梅ケ畑の地に移転し、今日に至っています。

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大龍寺は右京区・福王子から小浜市街までの山間部を走る「周山街道」にほど近く、とても閑静なお寺です。
しかし、そんな静寂の中に、トイレの神様以外にも見所がいっぱいあります。

トイレの神様を祀る「烏枢沙摩明王堂」

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まずは「トイレの神様・うすまさ明王」を祀る「烏枢沙摩明王堂(うすさまみょうおうどう)」です。

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うすまさ明王のお姿は炎に包まれた憤怒尊で、烈火をもって一切の不浄を浄化するとされています。
そこで厠に御札を貼れば浄化していただけるのではないかと、しばしば厠に御札が貼られるようになり、いつしかトイレ(厠)の神様として尊ばれるようになりました。

烏枢沙摩明王堂の堂内は撮影禁止ですが、うすまさ明王のお姿を拝見することは可能なので、ぜひ近くで手を合わせることをお勧めします。

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うすまさ明王にお参りした後は、御堂の軒下にご注目です。
ここに、とても存在感のある「ガタロ(河童)」の像があります。

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こちらは歌舞伎役者・二代目中村鴈治郎と、同じく歌舞伎役者・四代目坂田藤十郎が芸能上達を願って奉納したのだそうです。
なんとも愛嬌のあるお顔の「ガタロ(河童)」ですので、大龍寺を訪れた際は必見です。

フジ(藤)の階段トンネル

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烏枢沙摩明王堂のある中門を過ぎて階段を見上げると、立派なは藤棚が階段を覆っていました。

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フジ(藤)の花のシーズンに訪れれば、さぞや美しい眺めが楽しめそうです。

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本堂「光明堂」を見上げる境内

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フジ(藤)のトンネルを抜けて境内に続く門をくぐります。

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境内に入ると、すぐに階段の上に本堂の「光明堂」が見えます。

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光明堂に向かう前に境内を散策すると、たくさんの像やお地蔵様がお祀りされています。
植木や植え込みも丁寧に手入れがされていて、ご住職がかなりガーデニング好きであることがうかがえます。

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そしてこちらが大龍寺のトイレです。
トイレの神様を祀るお寺のトイレとはどのようなものか気になっていましたが、見た目はシンプルですが、中はとても綺麗に整備されていて、お掃除も行き届いています。

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トイレ内の撮影は憚られるので控えましたが、しっかりと烏枢沙摩明王の御札も貼られていました。

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大龍寺を訪れた際は、是非とも利用してみて下さい。

本堂「光明堂」

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大龍寺の最も高い場所にあるのが本堂・光明堂です。

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光明堂には御本尊の阿弥陀如来像が祀られています。
堂内は撮影禁止ですが、内陣の前で御本尊に手を合わせることができます。

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光明堂から境内を振り返ると、広々とした景色を見渡すことができます。
思いの他、高い場所にあり、高雄の山並みを堪能できます。

トイレの神様をお参りする以外にも大龍寺は見所がいっぱいです。
ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?

基本情報

<大龍寺>
◇拝観時間
・9:00~16:00
◇拝観料
・無料

アクセス

◇所在地
〒616-8261
京都府京都市右京区梅ケ畑高鼻町37
◇電車
・嵐電:宇多野駅より 徒歩30分
◇バス
・京都市バス:高雄病院前より 徒歩2分
・高雄京北線:高雄病院前より 徒歩2分

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