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望月歩“虎之介”の恋心に潜むものを見上愛“愛莉”が指摘、ほろ苦い青春の1ページ<マイダイアリー>

  • 2024.11.4
人懐っこい性格で優希(清原果耶)たちの輪に自然に入ってきた虎之介(望月歩) (C)ABCテレビ
人懐っこい性格で優希(清原果耶)たちの輪に自然に入ってきた虎之介(望月歩) (C)ABCテレビ

【写真】虎之介(望月歩)の話を聞く愛莉(見上愛)と広海(佐野勇斗)

清原果耶がヒロインを務めるドラマ「マイダイアリー」(毎週日曜夜10:15-11:09、テレビ朝日系)。11月3日放送の第2話で焦点が当てられたのは、優希(清原)と“心配性同盟”を組んだ虎之介(望月歩)のこと。優しさとは、恋とはという、ほろ苦い展開となった。(以下、ネタバレを含みます)

大学生男女5人の等身大の姿を丁寧に紡ぎ出す

同作は、自分と他人との間に見えない距離を感じ、言語化できない悩みを抱える若者たちの等身大の姿を描く、完全オリジナルストーリーのヒューマンドラマ。社会人1年目の主人公・恩村優希(おのむら・ゆき)を清原が演じ、日々の些細な出来事をきっかけに大切な思い出を振り返る構成で、大学時代を共に過ごした仲間との何気ない日常とそのつながりをノスタルジックに紡いでいく。

優希の大学時代の仲間として、理学部数学科に大学3年生から編入した徳永広海を佐野勇斗、優希の友だちで同じ教育学部の白石まひるを吉川愛、同じく教育学部の長谷川愛莉を見上愛、商学部の和田虎之介を望月歩が演じる。

虎之介の自分を犠牲にした優しさ

第2話で優希が振り返ったのは、虎之介のこと。優希と虎之介は、大学時代、絆創膏をはじめいろいろなものを用意して持ち歩くくせがあり、“心配性同盟”と命名していた。

教育学部の優希たちや、数学一筋の広海と違い、進む道が定まっていない虎之介は、翌日に控えた企業インターンの面接のため、優希たちにお願いして練習する。その夜、バイト先であるファミレスの前で、いつも決まって夜10時に来店する美鈴(是永瞳)が雨に濡れたままうずくまっていた。彼女をほうっておけず、傘を差し出した虎之介。さらに家まで送り届けたうえ、ぐちゃぐちゃになっていた部屋の中の掃除し、眠れないという彼女に朝まで付き添った。

翌朝、虎之介は寝坊して面接の約束時間に遅れてしまう。面接の結果を心配していた優希たちと会った虎之介は、理由を明かしながら「もしかして、ここから始まったりするのかなぁ、恋が」と茶化した。すると愛莉が「ありえない」と怒った。「そんな自分を犠牲にして誰かを癒してあげるなんて、そんな関係、恋なわけないじゃん」と続けた。

虎之介「自分と、自分の大事な人のために…」

「俺みたいな平凡な人間にはね、こう、けがしてる人に絆創膏あげるみたいな、そんくらいのことしか、できることってないんだよ」と虎之介。“心配性同盟”の優希は、そういうことで誰かに必要とされている気がして嬉しかったのだと虎之介の気持ちを思いやった。

でも虎之介は、行動した。美鈴の元へ行き、始まるかもしれなかった恋を終わらせた。その報告と共に愛莉が指摘したことは「図星」で、言ってくれなければ間違ったほうに行っていたと愛莉に感謝した。

その後、優希、まひる、広海を交えて、虎之介の失恋を癒す“塩ラーメンを食べる会”を開催。食べ終えたあと、虎之介は優希に「誰かのためは最後にする。これからは、自分と、自分の大事な人のために絆創膏を持ち歩く」と告げた。

自己犠牲のうえに成り立つ恋は、苦しい。「恋愛マスター」ではないと言いつつも、指摘できた愛莉の考えは素敵だし、素直に「図星」だったと認められる虎之介もよかった。何気ない日常を描きながらも、その後の人生につながるキラリとした瞬間が捉えられていた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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