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「『ゴールデンカムイ』との出会いが繋いでくれたもの…」実写版のロケ地!北海道・平取町の注目スポットへ【平取町レポ|後編】

  • 2024.11.4

北海道出身の漫画家・野田サトル先生による大人気コミック『ゴールデンカムイ』。莫大なアイヌの埋蔵金を巡り、北海道の大自然の中で、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちが繰り広げる冒険活劇です。ことし1月には、実写映画が公開され、大ヒットを記録しました!

10月6日からは、WOWOW で『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』が放送・配信スタートッ!
「実写化のクオリティ高すぎ!」「早く続きが見たい!」など、SNSでも大きな注目を集めています。

実写版『ゴールデンカムイ』の舞台 北海道・平取町を巡る旅へ!【後編】

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『平取町プレミアツアー』に参加した皆さん

今回、HBC・Sitakke編集部は、映画版・ドラマ版ともに撮影の舞台となった「北海道・平取町」の魅力に注目ッ! 10月3日(木)~10月4日(金)に行われた「実写版『ゴールデンカムイ』の世界観に触れる平取町プレミアツアー」のようすも合わせてレポートしていきます!

<前編・後編・番外編のうち、後編>

博物館見学のあとは…「チセ」エリアへ!

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「二風谷アイヌ文化博物館」の見学を終え、一行が次に向かったのは…
博物館に隣接する、チセ(アイヌ語で「家」)エリアですッ!こちらは、どなたでも無料で見学することができます。

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平取町役場 観光商工課 藤谷課長(写真中央)と、びらとり観光協会 山口事務局長(写真向かって左)に引率いただきました!

「チセ」とは、伝統的なアイヌの住宅のことを意味します。木材と茅(かや)を素材とし、火の神が宿る神聖な場とされる、「いろり」を中心に建てられているのが特徴です。「いろり」は、調理用の鍋を吊り下げて、山菜や肉などを煮て、脂や塩で味付けしたオハウ(アイヌ語で「汁物」)などを作るのにも使われていたそうです。

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多くのチセ(家)が復元されているこちらのエリア。刺繍や木彫りなどの作業を行う、アイヌ工芸作家の方々との交流の場ともなっているんだそうです。

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こちらのチセは、実際にドラマ版の撮影に使用されたものなんだとかッ!

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こちらの木も、ドラマ版のとあるシーンで使用されたものだといいます。映像と見比べながら散策してみるのも、新たな発見があるかもしれませんッ!

「チセ」見学のあとは…アイヌ工芸の”匠”に会いに行こう

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続いて一行は、アイヌ工芸品のお店が立ち並ぶ「二風谷アイヌ匠の道」へッ!。
「チセ」から徒歩数分のところにあります。平取町のアイヌ文化を今に伝える、工芸家の皆さんの作品を扱う工房が集まっているエリアです。

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作品の購入はもちろんのこと、タイミングによっては、制作のようすも見学することができます。

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こちらは、『アットゥㇱ工房 雪子の店』の貝澤雪子さん。木の樹皮を剥ぎ、糸を作って小物や着物を織る、二風谷のアイヌの伝統工芸品・「二風谷アットゥㇱ」を手掛けています。

→【関連記事】「気に入ったものはない、今度こそは」63年間、伝統を紡ぎ続ける82歳(北海道・平取町)

御年83歳の雪子さんは、ドラマ版「ゴールデンカムイ」のエンドロールにも、「アイヌ民具制作」協力としてお名前が記載されていますッ!昨年11月には、長年の功績が評価され、国から瑞宝単光章を受章しました。

「もう60年以上も、アットゥㇱを作っているんだけれど...やればやるほど難しさが増してくるんですよ」と、はにかんだ笑顔で話してくれましたッ。

『雪子の店』には、孫のユキさんの姿も。ユキさんは、雪子さんの手仕事を「幼い頃からずっと近くで見ていて、今もよく手伝っている」んだそうです。

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「二風谷アットゥㇱは、オヒョウの樹皮の内皮からつくった糸で作ります。クルミやアカネとか...身近な花と草木で染めることで、淡い綺麗な色合いになるんですよ」と、ユキさんが教えてくれました。

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クルミやアカネ、マリーゴールド、月見草などで染められた、アットゥㇱ用の糸。優しい色合いが美しい…
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次にお邪魔させて頂いたのは、クラフトショップ『Katak×bee』。雪子さんの息子・昌幸さん(写真・右)もいるお店です。

写真左に写っているのは、自由行動タイムをお楽しみ中の、プレミアツアー参加者さんです。
「アットゥㇱ」の技術で作られたヘアピンを購入したそうで、「素敵なものを買えました!」と、報告をしてくれましたッ!

超豪華!「プレミアツアー」1日目の夜は、豪華ゲストと乾杯ッ!

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「プレミアツアー」1日目の最後を締めくくるのは…びらとり温泉「ゆから」(二風谷92番6)での大宴会ですッ!『連続ドラマW ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―』の貴重な映像を観ながら、みんなでカンパ~~イッ!

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そして会場には、豪華なゲストが登場!アイヌ工芸家として、多方面で活躍されている、貝澤徹さん、貝澤守さんですッ!お二人の作品は、国内外から多くの注目を集めていて、実写版『ゴールデンカムイ』にも、制作協力をしている、レジェンド級の存在ですッ!

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左:貝澤徹さん、右:貝澤守さん とても気さくに「乾杯!」 をして頂きました
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貝澤徹さん(画面中央)と、参加者の皆さん

『ゴールデンカムイ』の面白さ、アイヌ文化や平取町の魅力について…豪華ゲスト二人を囲み、尽きない話題ッ!大盛り上がりの宴会で1日目が終了しました。

『ゴールデンカムイ』との出会いが繋げてくれたもの

以上、前後編に渡って、「実写版『ゴールデンカムイ』の世界観に触れる平取町プレミアツアー」1日目のようすをレポートしてきました。

今回のツアーで訪れた、昼食会場「味処いこい」、「二風谷アイヌ文化博物館」、博物館に隣接する「チセ集落展示」、「二風谷アイヌ匠の道」、そして温泉施設「ゆから」はいずれも、一般のお客さんも訪れることができるスポットですので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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『平取町プレミアツアー』に参加した皆さん

さて、本記事のラストは、東京からツアーに参加したという、大学生のR.Kさんのコメントで締めたいと思います。

もともと、アシㇼパ役の山田杏奈さんのファンだったことをきっかけに、『ゴールデンカムイ』に出会ったというR.Kさん。目を輝かせながら、今回の平取町での体験を次のように振り返ってくれました。

「『ゴールデンカムイ』との出会いが、僕をこうして北海道に繋いでくれました。平取町やアイヌ文化の魅力など、これまで自分が知らなかった物事に触れることができて…世界が広がった感覚です。もっと色んなことを知っていきたいし、学んでいきたいと思いました!最高です!」

【絶賛OA中!】『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編― (全9話)』

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©野田サトル/集英社 ©2024 WOWOW

累計発行部数2900万部超の大人気コミックが原作の、大ヒット映画『ゴールデンカムイ』。映画の続編となる待望のドラマシリーズ第1弾をWOWOWで独占放送・配信中ですッ!!詳しくはWOWOW公式HPでご確認を!

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→番外編・アシㇼパ役・山田杏奈さん、久保茂昭監督によるトークイベントレポ

(「プレミアツアー」の密着レポートは1日目のみ、前後編の記事で終了です。2日目に行われた、アシリパ役・山田杏奈さん、久保茂昭監督のトークのようすは「番外編」 にまとめています)

※2024年10月取材時の情報です。最新情報は各店舗・施設のHP等をご確認ください。
文・撮影:Sitakke編集部ナベ子

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