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「あなたの娘は保護しました」離婚後、1人娘を育てる息子に信じがたい事実が発覚した結果

  • 2024.11.5

私の息子は3年前に離婚し、7歳になった孫娘をひとりで育てています。特に問題はないようだったので、祖母としてのサポート体制を整えつつ、過干渉はせずに温かく見守ることに。しかしある日、大変な事態が起きて……。

元嫁は養育能力なし!?

「母さん、キッズスマホを買ってくれてありがとう」

孫娘にプレゼントをした私に、息子から感謝のメッセージが届きました。

「あなたと私、それにママの番号も必要かしら? あなたたちは離婚したかもしれないけど、あの子にとっては実の母親だもの……」と私が言うと、「いや、別れた嫁の連絡先は入れていない」と息子。

「必要ないだろ。もう娘は俺と2人の生活に慣れているし……。そもそもあいつが勝手にノイローゼになって養育能力ゼロ状態。経済力もなかったから俺が引き取ることになったんだぞ。いまさら……」

息子はそう言うものの、孫の気持ちもわかる私はもう一度掛け合ってみました。

「でもあの子にとっては大好きなママでしょ?」

しかし息子は聞く耳持たず。「母親なんていなくても、娘は俺がしっかり面倒を見ている!」と主張するので、私はそれを信じていたのです。

発覚した事実

数カ月後のある夜……。大変な事態が起きて、私は孫娘のところに駆けつけていました。ちょうどそのとき、何度私が連絡しても電話に出なかった息子から、孫娘のキッズスマホに連絡が入ったのです。

「パパもうすぐ帰るからな!」

「一緒にお風呂入ろう♡」

「あなたの娘は保護しました」

「え?」

緊張感のない息子のメッセージを見て私はあ然。

「俺の娘を保護したって、どういうこと? あんた誰?」

私はすぐさま電話をかけて息子を叱り飛ばしました。「あんたの母親よ! さっき警察から連絡が来たの、あの子が夜の街をさまよっていたって。幸いすぐに保護してくれたから無事だったけど、ビックリしたの何のって……」

電話口からは、ガヤガヤとした酔っ払いたちの声が聞こえてきます。どうやら息子は居酒屋かどこかにいる様子。「あいつが勝手に出歩いたのか? 家で待っていろって言ったのに……」と驚いています。

「ママを探しに行きたかったんですって。もうパパとは暮らしたくないって言っているわ。理由がわからない? 自分の胸に手を当ててよく考えてみなさい」

「この日はたまたま仕事がうまくいかなくてむしゃくしゃしていて……。1時間くらいならいいだろうと飲みに行った。そのタイミングで娘が外に出てしまったんだ」

結果、親権は…

息子の言い分に、私は大きくため息をつきました。

「よく言うわ。良い父親は、1時間でも7歳の子を置いて出歩いたりしない。夜遅くまでゲームに付き合わせたり……。コンビニ食ばかり与えていたのももってのほか。栄養が偏っているそうよ。学校行事にも不参加で、あの子はずっと寂しい思いをしてきた。ママにも連絡させてもらえないって……」

私は、孫娘から聞いた話をすべてぶちまけました。息子は離婚前も毎日飲み歩いて散財し、元嫁が不満を訴えても、まともに取り合わなかったのだとか。彼女がノイローゼになったのは家庭を顧みない息子のせいだったのに、逆に彼女に養育能力がないと主張して娘を強奪。当時彼女は心を病んでいたため、親権を巡って戦う力など残っていなかったのでした。

「でも今は違う。あんたから親権を取り返すって」

そう。私は、警察に呼ばれてすぐ元嫁に連絡を取ったのです。飲み屋にいて電話に出ない息子など当てにできません。元嫁は、孫娘を取り戻すために必死にノイローゼを克服し、資格を得て立派な会社に就職。在宅ワークも可で、育児との両立も可能な環境を整えて準備していたと聞きました。

「あんたに勝ち目はない。今回の件は警察や児童相談所の記録にも残るし、何よりあの子本人が父親と暮らしくないってはっきり言っているからね」

その後、息子と元嫁は親権を巡って争い、案の定、元嫁が勝利をつかみました。孫娘は、ママと暮らせると大喜び。元嫁は私に感謝し、これからも定期的に孫と触れ合う機会を作ってくれるそうなので、これでよかったと胸をなで下ろしています。

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自分はいい父親だと言い張る息子でしたが、実は育児放棄スレスレだったのですね。離婚時に無理やり引き取っておきながら、何とも無責任な話です。ともかく、深刻な事態になる前に、気付いてあげられてよかったですね。

もしも虐待などが疑われる場合は、ためらわずに児童相談所へ連絡し、子どもたちを守りましょう。

▼児童相談所全国共通ダイヤル
育児や子育てに悩んだときなどの相談窓口です。全国共通ダイヤル「189」に電話をかけると、発信した電話の市内局番等から当該地域を特定し、管轄する児童相談所に電話が転送されます。子どもが虐待されているかもと思ったとき、自分の子育てがつらくて子どもにあたってしまうときなどに、専門家に相談することができます。

電話番号:189(いちはやく)

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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