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笑顔の19歳はパラアスリートの“二刀流” 両種目で世界と戦える逸材が目指すミライ

  • 2024.11.3

札幌市では、今後10年間のまちづくりに関する基本指針「第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン」を掲げていて、「ユニバーサル」「ウェルネス」「スマート」と、3つの重要概念を定めています。

今回は「ユニバーサル(共生)」にフォーカスし、パラスポーツ、二刀流で世界をめざす注目のアスリートを深掘りします。

森崎天夢(あむ)さん19歳。
森崎さんは生まれながらにして、右足の膝から下がありません。

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「先天性絞扼輪症候群」。生まれつき右下肢2分の1が欠損する障害を抱えています。

札幌生まれ札幌育ち。
物心つく前から義足をつけての生活です。
周りと自分の「違い」に気づいたのは小学3年生の頃だったといいます。

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「遠足とかで長時間歩いて公園まで行くんですけれど、ついていけなくてやだなぁと」

それでも、体を動かすことが大好きだった森崎さん。
父の政喜さんは「家でゲームをするよりも、外で公園行く子だった」と振り返ります。

スキーをやったときには、「もうアグレッシブでスピード出すなって言っているけれど、直滑降で、恐怖心がないというか…」と驚いたといいます。

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そんな森崎少年をとりこにしたのが、小学5年生から始めたアンプティサッカーでした。## みんなで一緒にできる…夢中でボールを蹴った日々

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1980年代にアメリカ軍負傷兵のリハビリの一環として、普及が進んだアンプティサッカー。
7人制でルールはサッカーとほぼ同じです。
足に障害はある人がフィールド、手に障害がある人がキーパーです。

ファイールドプレイヤーは「クラッチ」と呼ばれる杖を使って片足でプレーします。
男女関係なく、障がいがなくても楽しめるスポーツです。

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障がいのあるなしに関わらず一緒に楽しめる

アンプティサッカーのチーム、アシルスフィーダ北海道の氏家一子さんが森崎さんについて教えてくれました。

「こ~んな小さいときから知っています。すっごくサッカーが好きで、練習なくても毎日一人で公園に行って、ボールを蹴ったりとか」

チームの能島稔明代表も「もうわんぱくで、とにかくスポーツ大好きな、ザ少年っていう感じの子でした」と目を細めます。

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「一緒にできるスポーツなので、もう誰もが楽しめるスポーツだなと僕は思う」

そんな風に魅力を語る森崎さんは、競技歴8年を迎えたとき、日本代表候補までのぼり詰めました。

さらにそれだけではないんです。

才能が開花したパラアイスホッケー

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森崎選手が世界を目指すもう一つの競技があります。
「氷上の格闘技」パラアイスホッケー。

スレッジと呼ばれる専用のソリに乗り、両手でスティックを使いながら氷をかき、パスやシュートを決めます。

3年前、競技に出会った森崎選手は、苫小牧市にあるパラアイスホッケーチーム「北海道ベアーズ」に所属しました。
すると才能がすぐに開花。わずか2年で日本代表にも選出されました。

チームをサポートする宮脇公治さんは「まだまだ伸びしろがある、これから楽しみですね」と話します。

国際大会の経験は、まだまだこれからの森崎選手ですが、未来の日本を背負う存在として期待されています。

「2026年のミラノパラに必ず出場して、このスポーツも大好きなのでずっと続けていきたい」

誰でもできるスポーツだからこそ

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森崎選手の二刀流の原点。北海道で唯一のアンプティサッカーチーム「アシルスフィーダ北海道」。

練習拠点となっている「みなみの森高等支援学校」は障害者スポーツ専用の体育館として開放されています。

この日は札幌の親子が初めてアンプティサッカーを体験しました。

「壁がなく、みんなでできる。ユニバーサルの時代なので、すごくいいなと思う」

お互いの個性や能力を認め合い一緒になって暮らせるマチ、札幌。
誰もが笑顔になれるそこに、まちのミライが広がっています。

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森崎選手が目指すミライは。

「アンプティサッカーとパラアイスホッケー両方大好きなスポーツなんで、二刀流の日本代表としてやっていきたい。両方頑張っていきたい」

文:HBCスポーツ部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年10月8日)の情報に基づきます。

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