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【素敵なおうち訪問】 時間が経っても色褪せない八角形の住まい(藤井さん宅前編)

  • 2024.11.4

藤井さんのおうちDATA

夫婦ともに建築やインテリアが好きということもあり、二人が国内外で触れてきたものをたくさん取り入れたインテリア。
自分たちの暮らしの考えやイメージに呼応するように生まれたのが八角形の特徴的な空間でした。
 
・間取り:2LDK
・世帯人数:三人暮らし
 
 PROFILE
藤井さん(会社員)、ご主人(会社員)、子ども一人

窓からの景色が美しいリビング

大きな窓は住まいのシンボル

住まいの中でまず目を引くのが、リビングに設けられた大きな窓。天井いっぱいまであり、光がたくさん入る窓のおかげで、住まいの象徴となるスポットになっています。
 
「夫婦揃って、田舎の静かな戸建てで育った経験から、自然を感じられる住まいで暮らしたいという思いがありました。とはいえ、長く生活していくことを考えると利便性も捨てがたい。そうした希望を伝えた結果、提案されたのが、この大きな窓です」

窓の大部分はFIX窓で、端の一部が空気の入れ替えもできる滑り出し窓に

「最初は今ある対面にも、もう一つ窓を設けるという案がありましたが、プライバシーを守る部分で少し不安が残り、一つだけ設けることにしました。結果、この大きな窓が住まいのシンボルのような存在になっています」

お部屋はインテリアの模様替えがしやすいつくり

窓と合わせて、リビングの空間は正八角形の特徴的なつくりになっています。
 
「リビングの形も設計士の方から提案があったもので、インテリアが好きな私たちが模様替えをしやすいようにと、丸に近づけた形の八角形の空間にしてもらいました。そうしてもらったことによって、今は面ごとに異なるインテリアを楽しんでいます」

ルイスポールセンの照明

部屋の中心に設けられたダイニングは、食事から在宅ワーク時の作業スペースにと幅広く利用されています。以前から使うことを思い描いていた照明がお気に入りなのだそう。
 
「ダイニングにはルイスポールセンの照明を使いたいという思いがあって、いろいろと探しました。この照明も電球部分は、特注のものでデンマークのお店から取り寄せて使っています。実際に使ってみて、やっぱり雰囲気がよいなと感じられる照明です」

自然光が明るい、使い勝手もよいキッチン

リビングダイニングから扉なしで繋がるキッチン

キッチンはご夫婦揃って使うスペースということもあって、居心地のよさと使い勝手のよさを大切にされています。
 
「二人同時でも使いやすいように、シンクとコンロが2列に分かれたセパレートタイプにしてもらいました。並んでも、対面でも十分な広さが確保されていて使いやすいです」

キッチン横の窓も大きく、自然光が気持ちいい

「リビングと同様に、⼤きな窓があるため明るく、開放感もあります。窓から見える並⽊の景⾊も気に入っていて、特に朝⽇と⽊漏れ⽇が差し込む時間は、とても心地よいです」

壁面に仕込んだマグネットのおかげで、必要なものがパッと手に取れる

「他にやってよかったなと思っているのは、水栓側の壁面にマグネットを仕込んだことです。タイマーや、海外で集めてきたマグネットをつけて楽しんでいます」

間取りを活かした収納設計

リビングと正八角形が重なるように作られているキッチンは、その面を活かした収納も特徴的。
 
「2階には、階段を中心に、キッチンと、書斎として使える部屋があります。その二つの空間を行き来する面が、ちょうどダイニングから死角になっているので、器や調理器具、食料品を収納するパントリーのように使っています」

ホテルのようなブルーカーペットの寝室

扉を開けるとブルーのカーペットが広がる寝室

2階のLDKと印象が異なる寝室は、何といっても落ち着いたカラーリングのブルーのカーペットが特徴的。
 
「鮮やかな⾊が、よい雰囲気を作り出してくれています。カーペットは肌触りも優しく、居⼼地のよい落ち着く空間をつくりだしてくれていますね」

Wasserのマシュマロライト

子育てをしながら落ち着いた空間を演出するために大切にされていたのが間接照明。
 
「息子が生まれて、夜中の授乳中などに電気までは点けたくないけど、ちょっと明かりがほしいということがよくありました。授乳ライトも探してはみたのですが、デザイン的に長く使えそうだなと思えるものがなく……。インテリアにもなじむものをと行き着いたのが、Wasserのマシュマロライトでした」
 

クローゼットから洗面所に抜けられる便利な動線

身支度のしやすい生活動線設計

1階に寝室を設けたこともあり、寝室内には室内壁を隔てて、ウォークインクローゼットを設けています。そのウォークインクローゼットからは洗面台にも抜けることができ、身支度を整えやすい生活動線を考えた設計も魅力的でした。

八角形の面ごとに用途別・インテリア別のゾーンが作りやすい

理想の暮らしのイメージを設計事務所の方々と密に相談しながら実現した藤井さん。お子さんが小さいこともあり、模様替えの頻度は少なくなっているそうですが、今あるものを大切に日々の生活を過ごしている姿が印象的でした。
 
 次回は、こだわりが詰まった住まいを長く愛せるように、もの選びからメリハリをつけた暮らしづくりについてお話を伺っていきます。

photograph & text:Tsubottle
 
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