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周囲に頼りながら懸命に生きた。私の高校生活を支えた思い出の街

  • 2024.11.3

私は、高校生の頃電車通学で地元からは離れた所に通っていました。電車を降りると広がっている、地元とは違った景色、変わったお店を見るのが日々の楽しみでした。慣れない街を歩き日々の発見をすると、探検をしている様で楽しかったです。又、季節ごとに変化する街並を見るのが習慣になっていました。

◎ ◎

高校1年生の時、転入先の新しい学校で新しい友達が出来ました。その友達が帰り道で一緒になった時、おすすめの回転焼きのお店を教えてくれました。あんこ、白あん、クリーム等色々な具材が売っていて、食べ比べする為にそのお店にしばらく通ってしました。お店の店番のおじいちゃん、おばあちゃんも穏やかで、当時はとても行きやすかったです。
大変な学校生活も、想い入れある場所のおかげで乗り越えれました。

商店街やコンビニのお菓子売り場、公園やカラオケBOX等、今は変わって無くなってしまった場所もありますが、一つ一つが掛けがえのない思い出の場所です。
友達と歩いた商店街、帰り道にコンビニで買ったお菓子を皆で分け合いながら歩いたり、公園やカラオケBOXで寄り道して騒いだのが懐かしく感じます。

高校2年生のバレンタインでは、好きな男子に通学で通っている駅でチョコレートを渡して告白した事もありました。

その後、告白が成功し、初めて彼氏が出来ました。ただ話して時間をつぶしていた駅のホームのベンチ、ションピンクモールのプリクラコーナーを見ると当時の事を思い出します。
彼と私の友達、彼の友達の4人でプリクラを撮ったり、アミューズメント施設で卓球やゲームをした時は、本当に青春していると感じる瞬間でした。

◎ ◎

高校3年生は、進学する受験に追われている時期でした。自分のなりたいもの、やりたい事か明確ではなかった為、学校で進学や就職の話を聞くたびに不安で、行くのが億劫になる時がありました。まだ学生でいたいのにな、青春したいのになと思う事が多々ありました。

そんな時に、よく行っていた場はゲームセンターや駅近のお店・公園です。
理由は、ガヤガヤしていて人も多く、現実逃避が出来たからです。ゲームセンターでは、友達と一緒にゲームをしたり、駅近のお店では背伸びした気分で化粧品を見て回ったり、公園で遅くまで騒いだりしていました。しかし、頭の隅ではこのままではいけない、しっかりしないとなという気持ちもありました。遊びたいという気持ちと真面目にしなきゃいけないという気持ちで葛藤していました。卒業の半年前には、知人にすすめられた進路先を見つけ、受験し合格する事が出来ました。

受験前には、友人から応援のメッセージが届き、励みになりました。その後友人とは飲食店に行き、将来の話や学校の話で盛り上がりました。

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あっという間に時は過ぎ、ついに卒業式の時クラスの教壇で、クラスの皆と家族へのコメントを言う時がました。前日眠れなくてあまり覚えていませんが、泣きながら皆との別れを惜しむ友達、卒業アルバムにメッセージを書いてくれる友達、卒業を泣きながら祝福してくれる家族や先生の顔は覚えています。

卒業式が終わった後、母と学校の近くのレストランで食事を摂りました。そして、母が高校卒業おめでとう。お疲れ様と言ってくれました。
何を食べたかまでは思い出せないですが、その言葉は今も覚えています。

そして、学生時代を最後に過ごせたこの街が大好きだし、ここで学生になれた事を有難いと思いました。

◎ ◎

人には、それぞれの学生時代があり、良くも悪くも思い出があると思います。学生時代を送れなかった人もいると思います。私も、小学生、中学生、高校生でいじめを体験しました。なので、過去を思い返すとあまり良い思い出ばかりではありません。それでも時に人に頼りながら、懸命に生きていかなければならない人生です。だから、楽しい瞬間や親しい友人、思い出の場所は辛い事を乗り越えていく上で、心の拠り所になると感じています。

これからも、思い出の場所や友人と家族との思い出をたまに思い返しながら、人生の苦難を乗り越えていきたいです。

■おくりのプロフィール
20代。学生時代いじめを受け、引きこもり歴あり。現在、社会人4年目。発達障害の自覚症状あるが、診断はしていない。

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