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鈴木亜美「しつけに厳しい親だった」両親に教えてもらって、今では感謝していること

  • 2024.11.3

しつけに厳しかった両親が教えてくれたこと

こんにちは、鈴木亜美です。日々育児をしていると、自分が親から言われたこと、してもらったことを思い返すことがありますよね。自分が親になったからこそ、わかることもあったりして……。今回は、私自身が両親から教えられてよかったなと感じることを、あらためて考えてみたいと思います。うちの親はすごくしつけに厳しかったタイプでした。特に食べ方には厳しく、幼稚園の頃からお箸を使って食べるように言われて……。お箸って小さい子が使いこなすのは難しいですよね。リングなどのサポートがついたお箸もたくさんあって、それであれば段階を踏んで練習できると思うのですが、我が家は最初から普通のお箸を持つように言われて、練習しながら食べていました。当時は正直、全然上手に食べられないし、失敗したら叱られることもあったので、食事の時間が少し窮屈だったんです。それは今でも心に残っているので、うちの子どもたちには伸び伸び食事させてあげたいなと、反面教師のように見ている部分もあります。ただ、お箸の持ち方は大人になってから褒められることが多いんですよね。この仕事をしていると人前で食べる機会もたくさんあるし、これは親が頑張って早くから教えてくれたおかげだなと、最近になってあらためて感謝しています。

魚の食べ方を教わったことが、こんな形で生かされるとは……!

我が家では、魚をお箸できれいに食べることも、小さい頃から教えられていました。まだお箸の持ち方が拙いうちは難しくて、これも子どもの頃はしんどいなと感じたことも。それでも繰り返し教えてもらい、だんだんとお箸できれいに魚を食べられるようになりました。そのおかげがあって、大人になってから魚をきれいに食べられることが役に立ったな、と実感した出来事がありました。それは、夫のご両親と初めて会った時。食事で魚が出てきたんです。そこで、お母さんが私の魚の食べ方を見て「亜美ちゃんはお魚の食べ方がすごく上手! しっかりしていてこの子だったら大丈夫!」だと思ってくれたそう! 夫の両親は食事をすごく大事にしていて、マナーに対しても厳しい一面も持っているので、認められたのはうれしかったですね。うちの親が一生懸命教えてくれたことが、こんなところで生かされるなんてと驚きました。マナーに関しての価値観は人それぞれだとは思うのですが、私はうれしかったことのひとつでした。そんなわけで、私もうちの子どもたちにも魚の食べ方を教えてあげたいなと思うようになりました。ただ、厳しいだけと本人たちもつらいと思うので、食事で魚を出したときに、さりげなく伝えていけたらいいなと思いますね。何より楽しくマナーが身につくことが一番だと思っています。

つい親に向かって「バカ」と言ったら……

それと、うちの両親は言葉遣いにも厳しかったですね。私なんて今、特に次男は当たりが強いときもあるので「ママなんか大嫌い!」とかしょっちゅう言われているけれど(笑)、そんなことをうちの親に言おうものなら、間髪入れずに怒られていましたね。そういう時代でしたし。私が幼いころ一度、出かけ先でアイスクリームを買ってもらって、うれしくてウキウキしながら食べようとしたら、母が「一口ちょうだい」と一口目を先に食べてしまったことがあったんです。悲しくて半泣きになり、つい反射的に「もうばかぁ」と言ったら、父の顔がみるみる怖くなっていくのがわかって。「親に向かってバカとは何事だ!」とものすごく怒られたんです。アイスがなくなって悲しいし、怒られるし、私の感情はどうすればいいの!?と、内心大混乱で(笑)。今なら笑い話にできますが、当時は複雑な気持ちだったのを覚えています。ただ、人に向かって軽はずみに失礼なことを言っちゃいけないんだなというのは、小さな子どもながら痛感しました。これは今でも私の中に根付いていて、仕事などでも生かされているかもしれないなと感じます。今回はここまで。次回は、うちの両親が厳しく子どもをしつけた理由や、その思いなどをお話しますね。鈴木亜美

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取材・文/野々山幸(TAPE) 構成/岩崎幸

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