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更年期の始まりを示す5つのサイン。自分の体に現れる変化や不調を知って、適切なケアを

  • 2024.11.2

更年期障害かも? と思ったらまずは相談を

Doctor or psychiatrist consulting and diagnostic examining stressful woman patient on obstetric - gynecological female illness, or mental health in medical clinic or hospital healthcare service center

更年期とは閉経に至るまでの期間のことであり、閉経は最後に生理がきてから12カ月経ったあと、その最後に生理がきた1日と定義されている。一般的に4~8年続くとされる更年期期間にはエストロゲンのレベルが低下し、さまざまな症状が現れ始めるが、その症状の出方や重症度は個人差が大きい。

「45歳以上の女性に血液検査は必ずしも必要ではありません。代わりに症状に注目してください」と説明するのは、英国更年期学会会長で、リバプール婦人科病院の性と生殖の健康コンサルタントでもあるポーラ・ブリッグス博士。日常生活に影響が出始めたら、薬剤師やかかりつけ医、看護師などに相談すべきと呼びかける。

更年期障害のケア方法は人それぞれ

ブリッグス博士によれば、治療で重要なのは一人ひとりに沿ったケアを探すことである。例えば、運動や認知行動療法(CBT)などを取り入れたライフスタイルへのシフトや、よりバランスの取れた食事習慣の実践が効果的な人もいれば、ホルモン補充療法(HRT)が適している人もいる。「すべての女性がHRTを受けなければならない、と最近よく聞きますが、それは真実ではありません」とブリッグス博士は警鐘する。「すべての女性がHRTを望んでいるわけではありませんし、そもそもHRTを受けられない人もいます」

更年期障害による症状を前もって理解しておくことは、自分に適切なケア方法を見つけられるだけでなく、いざ症状が現れたときにも慌てなくて済む。以下に挙げる代表的なサインをチェックして、そのときに備えよう。

更年期障害の主な5つのサインと症状

Still life with pomegranates

1. 月経周期の変化

更年期障害の初期段階におけるサインのひとつは「生理の間隔が短くなったり長くなったりと安定しなくなり、だいたい重くなります」とブリッグス博士。これは、エストロゲンが減少し始めると排卵に影響を与え、生理と生理の間隔が変動して経血量も変化することに由来する。世界的に有名なメイヨークリニックによると、生理と生理の間隔が60日以上空いている場合、更年期後期に入っている可能性が高いという。

2. ホットフラッシュ(ほてりやのぼせ、発汗)

代表的な症状であるホットフラッシュと寝汗は非常に不快だ。顔や首、胸が急に熱くなったり、顔の紅潮、発汗したりといった経験は、身体的にも心理的にもつらいものである。

3. 睡眠障害

夜中に何度も目が覚めたり、そもそも寝付けなかったりと、もうひとつの重要なサインが睡眠障害。「睡眠の質が下がると、頭がはっきりと働かなくなる傾向があり、ブレインフォグ(脳がもやがかること)が生じます」とブリッグス博士。さらに日中に疲れやすくなったり、不機嫌になったり、気分が落ち込んだりすることもある。

4. 気分の浮き沈み

不安障害やうつ病など、更年期障害に伴うメンタルヘルスの問題も無視できない。UK版『VOGUE』のコントリビューター、キャスリーン・ベアード=マレーは45歳から54歳の女性の自殺率は衝撃的なほど高いことを指摘しており、医師たちも更年期に伴う生物学的変化と関係があるかもしれないと認めている。しかし、この分野での先行研究はまだ少ないため、気分の浮き沈みがほかの要因に関係しているのか更年期障害に関係しているのかを判断するのは難しい、とブリッグス博士は付け加える。

5. 膣の乾燥

膣の乾燥と外陰部の痒みはよく現れる症状のひとつでありながら、あまり話されることがないとブリッグス博士。しかし、実際は女性の80%が何らかのかたちで経験しているという報告もある。周辺部分の組織の変化により、尿路感染症や尿失禁が増えることもあることを覚えておきたい。

Text: Hannah Coates Translation: Moe Ideishi

From VOGUE.CO.UK

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