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「物忘れがひどいんですか?」女医さんのひと言で一気に凍り付く診察室<母の認知症介護日記>

  • 2024.11.2

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。新しい病院に行った帰り、母・あーちゃんと姉・なーにゃんと3人でランチに行ったワフウフさん。そのお店の注文はタッチパネルでしたが、あーちゃんはタッチパネルが注文をするためのものだと理解ができない様子で、何度も「注文をまだしていない……」と店員さんを呼んでしまい、ワフウフさん姉妹は大慌て。しかし、そんな状態でもレジで小銭を使った支払いはちゃんとできていて、日にちはわからなくても時間はわかる……といったように、わからないことばかりではなく、認知症への謎は深まるばかり……。

新しい病院に行くことになったあーちゃん。病院へは、先に姉とあーちゃんが待ち合わせをして、そこにワフウフさんが合流してから向かいます。しかし、最近のあーちゃんは、姉が用意しているA4の大きなメモを見ても待ち合わせが難しくなっています。電話の取り方もすっかり忘れてしまい、連絡はあーちゃんから電話がかかってくるのを待つだけに……。やはり認知症はどんどん進行しているようで、検査を受けに行った病院で問診票を書くときに、数えきれないほど書いてきたはずの住所の一部が書けなくなっているのを見て、ワフウフさんはショックを受けてしまいました。

検査結果が楽しみ……?

紹介状を持って行ったからと安心していたら、検査前の診察を担当してくれた女医さんが、突然あーちゃんに向けて爆弾発言……。

姉妹で凍り付きました。

この発言で、あーちゃんの表情は一瞬にして強張ってしまい……。

診察室の雰囲気は最悪です。

しかし、女医さんは構わずあーちゃんに質問を続けます。

私たちは冷や汗をかきながら現状を伝えました。

診察を終え、カルテを書き始めた女医さん。あーちゃんは、何が書いてあるのか気になるようで、前のめりになってのぞき込んでいました。

あろうことか、そんなあーちゃんに「認知症」だの「憎悪」だのという言葉が並ぶカルテを渡そうとした女医さん。カルテはすぐに私たちが預かりましたが、最後までハラハラさせられました……。

あーちゃんは、検査を終えると女医さんのことなどすっかり忘れていました。……よかった!

その後、脳の血流の検査も受けたあーちゃんでしたが、なぜ自分が検査を受けるのか、どんな検査を受けるのか、よくわかっていない様子でした。

ちなみにこの日、調子が良いとはいえない状態でしたが、問診票に住所は書けていました!

必要な検査を終え、あとは結果を待つのみとなりましたが、楽しみなような……そうでもないような……。複雑な気持ちです。

MRI検査を受けるために訪れた病院でも、検査の前に一応診察がありました。診察室で待っていたのは、30代後半くらいのやさしそうな女医さん。新しい病院からの紹介状を持って受診していたため、基本的な情報は伝わっていると思い、安心していたのですが……。あーちゃんへの第一声が、まさかの「物忘れがひどいんですか?」で、姉妹そろって驚がくです。あーちゃんも、なんとなく表情が強張っていて、私たちは冷や汗をかきながらあーちゃんの現状について伝えました。

この女医さんは、「認知症」や「憎悪」といった言葉が書かれているカルテを、ためらいもなくあーちゃんに渡そうとしていて、最後までハラハラさせられました。結局、このあとバタバタと検査に行ったからなのか、あーちゃんの記憶には残らなかったようで、ホッと胸をなで下ろしました。

この日も、あまり調子が良いとはいえない状態だったあーちゃんですが、問診票には自分の住所をちゃんと書くことができたので、姉妹で密かにガッツポーズです。いろいろありましたが、無事に検査は受けられたので、あとは結果を待つのみ。診断をつけてもらって、具体的な治療に進めますように……!

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紹介状があれば、今の状況が共有されるというわけでもないのですね……。好印象だった新しい病院からの紹介ということで、余計に期待していた部分もあったのではないでしょうか。でも、とりあえず検査を終えられたので安心です。認知症と診断されてから1年半で、どのような状態になっているのか、知りたいような知りたくないような……複雑な気持ちになってしまいますね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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