今年は、肥薩おれんじ鉄道運行20周年
地域の方々の足として20年間愛されてきました。そんな記念すべき年に「おれんじ食堂」に乗車する機会に恵まれました。川内駅のホームに着くと、なす紺色の車両がすでに待っていてくれました。
1号車は、4人掛けの向かい合わせのテーブルが4台(こちらは、繋がっているので、大人数のグループでも大丈夫です)、おひとり様には、窓に向かったカウンターやテーブルもあります。
2号車は、仕切りがある横並びのシートが5席、窓際の2人用の向かい合わせのテーブルが5台あります。色々な方々の要望に応えられる、配置になっていますね。
乗り込んだのは、10月と言うことで、列車の装飾は「ハロウィン」空いているシートには、お菓子も置かれていて、「トリック オア トリート」と言わなくても自由に食べてよかったです。
ウエルカムドリンクも地元の恵み
10:01に川内駅を発車するとすぐに、ウエルカムドリンクが運ばれてきました。薩摩川内市の金柑を使ったお茶でした。ほんのり甘く、酸味もアクセントになっていて、美味しく癒されました。
そして、乗車証と4枚綴りのおみやげ引換券が配られました。列車が、途中停車する駅で、お土産をいただけると言うことです。こんなお楽しみがあるとは知りませんでした。
最初の停車駅、薩摩高城駅では、スタッフに案内されて、海岸まで散策しました。遊歩道に彼岸花が咲いていて、気持ち良い散歩コースでした。次の阿久根駅では、お土産をいただきました。3種類の中から選ぶことができました。
お食事スタートです
テーブルには、オレンジ色のナプキンと本日のメニューがセットされています。
列車の中で、コース料理をいただけるなんて、すごく贅沢なことです。ドリンクは、コーヒー(阿蘇の溶岩で焙煎しているそうです)紅茶(水俣で作られた和紅茶です)ほうじ茶、オレンジジュースは無料で提供されます。
アミューズは、出水産トマト・カニ・レタスのロザス(薔薇)風、カブのマリネ・白葱・鷄モモコンフィ ラビオリ仕立て、豚肉のプレッセ グリビッシュソースです。どれも丁寧に仕立てられていて、しっかりと味わっていただきました。
有料ですが、アルコール類も鹿児島や水俣の地ビール、ワインも、鹿児島サクラファーム、宮崎の都農ワイン、そして焼酎、日本酒、ウイスキーも地域の物を中心に、種類豊富に取り揃えられていました。いただいたのは、沿線の焼酎3種飲み比べセット1000円です。10月は、田苑ゴールド(麦焼酎)ゼットン(芋焼酎)夢足きた(米焼酎)でした。
オードブルは、海と山の恵みアスピック 雲丹飾り 長島産ジャガイモのスープと一緒にいただきます。
パンは、城山ホテルのパン2種です。
ポワソンは、長島産鯛のベーコン巻きポワレ ラタトゥイユ添え、生姜風味の白ワインのソースです。
ヴィアントは、城山ホテル鹿児島 ブランド 城山牛ロースト、薩摩川内八重ファーム豚挽肉と出水産手羽先ローストです。どのお皿も地元の美味しいが溢れていて、大満足でした。驚くことに、列車内で、お皿を並べて、盛り付けて、調理の仕上げをされていて、出来立てを提供してくださるのが、嬉しい限りです。
列車には。収納があまりないと言うことで、途中停車の時に、お皿やお料理の入れ替えなどもあり、スタッフは、大忙しですが、私たちは、駅を楽しませていただきました。佐敷駅は、アニメ「放課後ていぼう日誌」の舞台になった駅で、アニメ聖地に認定されたそうです。
デザートは、塩キャラメルムース マロン風味でした。ゆっくりと時間をかけて、美味しいお料理を堪能することができました。
最後の立ち寄り駅は、日奈久温泉です。くまモン駅長がお出迎えしてくれました。
こちらでは、ピンポン玉を釣り上げて、書かれた数のみかんが貰えるという楽しい体験が待っていました。見事大当たり、5個ゲットすることができました。
14:07終点の新八代駅に到着、4時間余りの夢のような時間は、あっという間でした。そして、4つの駅に立ち寄り、こんなに多くのお土産を持ち帰りました。帰宅してから、おれんじ食堂の余韻に浸りながら、これらを美味しくいただきたいと思います。