1. トップ
  2. おでかけ
  3. テレンス・コンラン展ほか、11月に観に行きたい展覧会4選をチェック!

テレンス・コンラン展ほか、11月に観に行きたい展覧会4選をチェック!

  • 2024.11.9

生活の質を向上させるデザインをめぐる哲学。

『テレンス・コンランモダン・ブリテンをデザインする』

イギリスの生活文化に大きな変化をもたらし、デザインブームの火付け役になったサー・テレンス・コンランの人物像に迫る日本初の展覧会。無駄なくシンプルで機能的なデザインが生活の質を向上させると信じ、個人の生活空間から都市、社会までを広く視野に入れ、デザインによる変革に突き進んだ。本展では、パターンデザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのためのマケット(模型)、ハビタ、ザ・コンランショップといったショップや全世界に展開するレストランのアイテム、発想の源であった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料に加え、影響を受けた人々のインタビューを交えながら、さまざまなコンラン像を浮かび上がらせる。

『テレンス・コンランモダン・ブリテンをデザインする』

会期:開催中~2025/1/5

会場:東京ステーションギャラリー

03-3212-2485

営)10:00~17:30最終入場(火~木、土、日)、10:00~19:30最終入場(金)

休)月、11/5、12/29~2025/1/1※ 11/4、12/23 は開館)

一般¥1,500

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/

 

親密さを醸し出すさまざまな部屋の物語。

『アレック・ソス 部屋についての部屋』

国際的な写真家集団マグナム・フォトの正会員であり、世界的に高い評価を受けてきたアレック・ソス。初期からアメリカ国内を車で旅し、風景や出会った人々を大判カメラで撮影するなど、ロードトリップのスタイルで物語を紡ぎ出すような写真作品を発表し続ける。本展は「最も親しみを感じるのは室内の写真」と語るソスの、30年にも及ぶ作品を"部屋"をテーマに編み直す独自の試みとなる。なかでも世界各地を訪ね、舞踏家・振付家のアンナ・ハルプリンや小説家のハニヤ・ヤナギハラなど、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が日常を過ごす部屋でポートレートや個人的な持ち物を撮影した作品群は、室内の空間で被写体から醸し出される親密さが大きな魅力だ。

『アレック・ソス 部屋についての部屋』

会期:開催中~2025/1/19

会場:東京都写真美術館

03-3280-0099

営)10:00~17:30 最終入場(火、水、土、日、2025/1/2、3)、10:00~19:30 最終入場(木、金)

休)月、11/5、12/29~2025/1/1、14※11/4、2025/1/13は開館)

一般¥800

https://topmuseum.jp/

作家自ら生成AIに委ねるナラティヴの行方。

『田村友一郎ATM』

ある時は土地の記憶や歴史を掘り起こし、またある時は流通する既存のイメージや事物に潜む現代との結節点を見いだすことで、虚実交差する時空を超えた物語へと変換し、あらためてその意味を問い直す"目ウロコ的"作品を発表してきた田村友一郎。本展では館名の英語表記「Art TowerMito」の略称「ATM」から着想を得た新作『ATM』を発表。来場者は、田村がこれまで書き綴った膨大なテキストを手がかりに、生成AIが創作するショートストーリーによって作品世界へと導かれる。テキストを出発点に物語のある作品を構築してきた田村は、その述作という行為を生成AIに委ねることで、自身の過去作の断片を辿りながら新たな語りを紡ぎ出すことを試みる。

『田村友一郎ATM』

会期:11/2~2025/1/26

会場:水戸芸術館

029-227-8111

営)10:00~17:30最終入場

休)月、11/5、12/27~2025/1/3、14※ 11/4、2025/1/13 は開館)

一般¥900

https://www.arttowermito.or.jp/

人の知覚を緩やかに開く"見えない力"。

『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子―ピュシスについて』

空間に漂う磁力や電流、空気、埃、水、温度など"見えない力"をすくい取り、人が感受できる形に変換する作品で注目され、現在開催中のヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表を務める毛利悠子の国内初の大規模な個展。さまざまな素材を組み合わせたインスタレーションや彫刻は、愛嬌のある懸命な動きや、微かな音や光により鑑賞者の知覚を緩やかに開く。本展では石橋財団のコレクションから触発された新作も発表。現代音楽の実験的要素"エラー"や"フィードバック"を制作に組み込んできた作家の観点で選ばれたモネ、マティス、クレー、ブラック、デュシャン、コーネル、藤島武二らの作品が、動きや音を伴う毛利作品と併置することで新たな表情を見せる。

『ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子―ピュシスについて』

会期:11/2~2025/2/9

会場:アーティゾン美術館

050-5541-8600

営)10:00~17:30最終入場(火~木、土、日)、10:00~19:30最終入場(金)

休)月、11/5、12/28~2025/1/3、14※ 11/4、2025/1/13 は開館)

一般¥1,200※ウェブ予約

https://www.artizon.museum/

*「フィガロジャポン」2024年12月号より抜粋

元記事で読む
の記事をもっとみる