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「すごいね」はもう卒業!実はNGな褒め方って!?保育士直伝、子どものやる気を爆上げする褒めテク!

  • 2024.11.1

保育士の中田馨さんが、子どもの褒め方や叱り方について教えてくれました。実はあなたのおこなっているその褒め方や叱り方、実はNGかも……!? ぜひ参考にしてくださいね!


こんにちは! 保育士の中田馨です。1日子どもと過ごしていると、子どもを褒める場面、叱る場面が何度も訪れると思います。

今回は、子どもを褒めるとき、叱るときに意識してほしいことをお話しします。

実はNGな褒め方:「すごい!」だけ

「すごいね!」と褒めてばかりいませんか? 「すごい」という言葉を使ってはいけないわけではありませんが、必ずしも子どもは「すごい!」と言われたいわけではありません。

例えば、カラフルな絵を描いてママに見せに来たとします。このとき「すごいね!」だけだと、何がすごいのかがわかりませんよね。そのため、このようなときは、「たくさんの色を使って描けたね。何色がある? 赤、青、黄色、緑。たくさんあるね。ママ、この絵が好きだなあ」と具体的にママが感じたことを言葉にするのです。

では、苦手な食べ物を食べられたら? 「ブロッコリー食べられたね!」。段差のあるところからジャンプしたら? 「高いジャンプだったね!」。すごいと褒めてもいいのですが、その前後に、ママの感想も付け加えてください。子どもは、より満足するはずです。

実はNGな褒め方:できたところだけ褒める

子どもを褒める場面は、実は生活のさまざまなところに潜んでいます。子どもが「できた!」ことばかりに意識を向けず、普段の何気ない生活の中でも見つけてみましょう。

例えば、ブロックであそんでいるとします。集中してあそんでいるときは、そっとしておいてもいいですが「その車、〇〇ちゃんが作ったの? カッコイイかたちだね」など、さりげなく子どもが作ったものを褒めることができます。

また、すでにできるようになっていることは、なかなか褒められなくなっていませんか? 例えば、妹が、食後の食器を台所まで持ってきてくれたら「ありがとう、助かるわ」と声をかける。しかし小学生の兄が持ってきたときは持ってくることが当然だと思っているので「は~い」くらいのそっけない返事。

親は新たにできるようになったことにどうしても目が行きがちですが、できるようになっていることにも目を向けると、子どもにかける声かけがまた変わってくるかもしれませんね。

実はNGな𠮟り方:「ダメ」だけ

「ダメ!」という言葉、使ってしまいますよね。私も、わが子には思わず使ってしまうことがありました。「ダメ」だけじゃ「ダメ」って分かっているのに……。

そう、「ダメ」だけだとあまり効果がありません。なぜかというと、子どもが、何が「ダメ」なのかわからないからです。「ダメ!」と大きな声で言われると、一瞬「ビクッ」として子どもの動きは止まると思いますが、それだけでは親の気持ちが伝わりません。触ってほしくないものを触ろうとしたら? 「見ているだけにしてね」と、ママがしてほしい行動を言葉にして伝えます。

私は「ダメ!」は、本当にしてほしくないことを子どもがしたときのための、とっておきの叱り文句だと思っています。「ダメ! そんなことしたら、ママ本当に悲しい!」と感情込めて叱るときのね。そのため普段の生活の中では、「ダメ!」ではなく、別の言葉に置き換えられないか? を考えてみてください。

実はNGな叱り方:「〇〇しない」「〇〇しなさい」

「〇〇しない」の否定、「〇〇しなさい」の命令もよく使ってしまう言葉です。否定の言葉の例で言うと、「ベビーカレンダーのサイトで、私のプロフィール写真見ないでくださいね」と言われると、「え? 何で? めっちゃ見たい!」という気持ちになるのではないでしょうか。大人も「〇〇しないで」と言われると逆にしてしまいたくなるものです。

そのため、走ってほしくない場面で走ったら「走らない」ではなく「歩いてね」とママがしてほしい行動を言葉にして伝えましょう。 同じように、命令の言葉の例でいうと、座ってほしい場面では「座りなさい」ではなく「座ろうね」が良いでしょう。言葉を言い換えるだけで、親のイライラも軽減されるように思います。

昔あったわが家でのそのエピソードをご紹介します。親子でハイキングをしていて、車も走る細い道を歩いていたときのこと。幼い私は父母と少し離れて対向車線側を歩いていたそうです。私が父母の方へ道を渡ろうとしたときに車が走ってきて、父は思わず「走るな!」と言ったそうです。しかし私は、走って父母の方へ。幸い間一髪で車とはぶつからなかったのですが、「あのとき、“止まれ”と言うべきだった」と何年経っても父の心に恐怖が残っていました。

褒めるときも叱るときも、共通点としては「子どもと目と目を合わせて声かけをする」と言うこと。「ママはちゃんとあなたのことを見ているよ」と子どもに伝えるためにも大切です。


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。

ベビーカレンダー編集部

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