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【THE RAMPAGE山本彰吾連載 前半】THIS IS YAMASHO【YAMACHIHO HENGE🍑vol.07】

  • 2024.11.8

THE RAMPAGEの“頭脳”・山本彰吾さん(通称・山彰さん、愛称・やまちほさん)の連載『YAMACHIHO HENGE🍑』もついに今回でラストイシュー。

7つのHENGEの最後を飾るテーマは『THIS IS YAMASHO』!

これぞ山彰さん!という攻めに攻めまくったY3K(3000年代)なビジュアルと、アーティスト/プロデューサーの2面性を深掘りしたインタビューで、山彰さんの頭の中の宇宙へ・・・♡

※取材に際して、質問をsweet 公式X、インスタグラムで募集したところ、たくさんのご質問をいただきました。ありがとうございました!

ジャケット¥150,700(PDF)、パンツ¥143,000(JULIUS/ともにヌビアン)、チェーン¥5,280(ローゼンクロイツ)、靴¥47,080(エフブイブイオー × エックスユー/ともにPRESSING WEB SHOP)、サングラス¥33,700(ジェントルモンスター)、ピアス(右上)¥6,600、ピアス(右下)¥8,800、ピアス(左下)¥13,200、リング(左人差し指)¥8,250、リング(左中指)¥11,000(ともにソムニウム)、headpiece 参考商品(HIROYUKI HAYASHI)、その他は本人私物

(前半)

「ファンの方が『幸せです』って

言ってくれるんだったら、

自分も幸せと言える意味がある

As an artist

――山彰さんは自分が舞台に立つ演者の面と、ライブを作っていくプロデューサー的な面の2つがあると思うのですが、まずは演者の視点からの質問をお聞きしていきます。

Q.多くのお仕事をしてきて、特に「この作品や楽曲には自分を変えさせられたな」というものは?

山本彰吾(以下🍑)「MA55IVEの『INVADERZ』のミュージックビデオを撮った時に、攻めたメイクや衣装のイメージをみんなに提案させてもらったんですけど、楽曲を発信するだけじゃなくて、自分のエッセンスをもっと入れてもいいんだと思うきっかけになりました。みんなもそれに協力してくれて、MA55IVEのミュージックビデオの時は、攻めるビジュアルにするというのがスタンダードになったので、あのタイミングで自分で言ってよかったなと。MA55IVEは攻めてなんぼなんで、それをみんなにわかってもらえてよかったです。

MA55IVEはこの1年でかなり活動させてもらったので、感謝の気持ちを込めて、皆さんに僕たちからお礼をするっていうことは考えてるので、それを楽しみにしてもらえると」

MA55IVE THE RAMPAGE / INVADERZ (MUSIC VIDEO)

Q.自分の『色』が一番出せる楽曲は?

🍑「『INVISIBLE LOVE』かな。去年の『THE RAMPAGELIVE TOUR 2023 “16”』で『INVISIBLE LOVE』をやった時に、自分の気持ちの開放度がすごく高かった。THE RAMPAGEって、ボーカルが表現してくれるミッドバラードの歌のクオリティが高いので、自分も一ファンとしてステージに立てる。そういう曲は自分はガッと入りやすいかもしれないですね。割とオラオラっていう感じの曲は、自分たちにとっては、ニュートラルなものではあるので、もう1個、ギアを上げたミッドバラードとかで、ちゃんと歌詞を表現するっていうところに関しては『INVISIBLE LOVE』はすごく表現しやすかったなと思います」


Q.自分のやりたいことと求められている(と感じる)ことの差はどうやって埋めていきますか?あるいはどちらを優先するなどありますか?

🍑「自分をその『色』に寄せていくっていうのは、大事だなと思ってて。(1つの仕事に対して)『しょうがない、やるか』とか、『自分のやりたいことと違ったな』で終わっていくんじゃなくて、どうやって自分のマインドに落とし込めるかみたいなことを大事にしてます。意味がないと思うことにも意味を持たせるという意味で、少しでも自分のプラスになるように理由を作って、埋めることはしているかもしれないです」

――仕事をしてるとつい『なんでやらなきゃいけないんだ』となったりするじゃないですか。そういう仕事を自分のものにするには?

🍑「自分が苦手だなと思うことって、今までやってなかったことだったりすると思うんですよね。なので、僕はそこを美味しくできるような現場にしたいなと思ってます。それこそバラエティとか、自分が見たことない自分を見れるというか、1回経験しておくことによって、自分で未来を選別できるようになると思う。どんどん新しいものを取り込んでいくのは自分にとってプラスだと思うので、失敗してもいいし、そういった気持ちで、なるべくいただいたお仕事は引き受けるようにしています。

『1回やってみれば』というのが自分のなかでずっとあるんですよね。終わったら『楽しかった』って絶対なると思うし。自分の経験上、ずっとそうなんです。『やめといた方がいい』ってやめとくのもいいんですけど、やめて家にいたとしても、ずっとそのことを考えてるんです。『じゃあやった方が良くね?』となるので、1回やってみて合わなかったら合わなかったでいいしってっていうマインドではいますね」

――未知なもの、新しいものに対する山彰さんのポジティブなマインドは『やまちほへんげ🍑』の全7回の取材を通じて、すごく感じました。

🍑「本当ですか。もうそれはきっと口癖なのかもしれないですね」


Q.舞台『ETERNAL2~荒野に燃ゆる正義~』※1のニクラスは、マジであの作品のMVPでした!また悪役をやりたいと思いますか?

🍑「自分自身、この『やまちほへんげ🍑』もそうですけど、憑依するのがすごく好きで、お芝居とかもまたやりたいと思います。ミュージックビデオを撮るのと、舞台に立ってお芝居をするのと、相違を感じないで同じような気持ちでやってるので、求められるのであればやりたいなという気持ちがあります。まだ自分が見たことないような人間を演じられたりしたら、めちゃくちゃいいですね

――悪役はいかがですか?

🍑「ぜひです。悪いことをする人間の心情って、自分で1回経験してみたいと思いますね」

――普段はない感情ですからね。

🍑「そうですね。そうなっちゃったら、ダメですからね(笑)」

※1:REAL RPG STAGE 『ETERNAL2』-荒野に燃ゆる正義-:2021年9月公演のREAL RPG STAGE『ETERNAL』に続き、第2弾として2022年7月に上演された。『ETERNAL』にはTHE RAMPAGEからRIKU・長谷川慎・鈴木昂秀・陣・岩谷翔吾・藤原樹、『ETERNAL2』には、上記メンバーに加え、山本彰吾・浦川翔平・武知海青・龍・後藤拓磨が出演。


Q.やましょうさんのパフォーマンスは指先の細やかな動きや表情も含む全身で曲の世界観を表現していて、まるでひとつの物語を見ているようです。テクニックだけでなく表現力で観客を魅了するうえでどんな事を意識していますか?

🍑「指先は意識してますね。ダンスで、たとえば手を広げる時に、重心をゆっくり落として内側から出すとかは意識してるかもしれないです。そういうところに気づいてくれる人はいるかもしれないですね」

――そういう生でしか観れないパフォーマンスのディテールを観たくてライブに行っている、という意見も多く拝見しました。

🍑「うれしいですね。そこは意識してます」

Q.アーティストYAMASHOさんとしてこうありたいというモットーはありますか?

🍑「僕は皆さんが普段経験できないような世界だったり、曲を色濃くパフォーマーとして表現することを大事にしていて、総合エンタテインメント的なものをやりたいなと思ってます。誰かに色付けられたアーティストっていうより、自分自身でプロデュースできるアーティストでいたいなと思います。

でも普段はやっぱり普通の人間なので、皆さんには普通に接してもらって、ステージに来るとビビるぐらいのギャップを大事にしていきたいですね」

Q.今までで一番緊張したお仕事は何ですか?

🍑「舞台です。『ETERNAL2』もそうですし、『正偽の芸能プロダクション』※2も、久々に『やばい、吐きそう』となりました」

※2:『正偽の芸能プロダクション』:2023年3月公演。脚本・演出は鈴木おさむ、主演は今田耕司。

――ライブは緊張しますか?

🍑「ライブに関しては、やっぱりHIROさんに見せるゲネプロが1番緊張します。僕はライブを作る立場なので、自分の力量が試される場所だと思うんで、プロデュース目線の緊張はあるかもしれないです。(本番前は)ドキドキはしますよ。この間のTHE RAMPAGEの東京ドームも、MA55IVEも。緊張しますけど、ライブに関してはアドレナリンでぶっちぎれる部分があるんで全然いけるんです。でもお芝居って、ぶっ飛ばせないんですよね」

――テレビ番組はどうですか?

🍑「テレビの仕事は本職ではないので、胸を借りられるじゃないですか。先方のタレントさんとか、芸人さんとか。自分はどっちかというと、素でいる方が大事なんですけど、ライブは自分の本業になるので、ファンの人も期待してくれてるっていうプレッシャーが緊張に変わったりするので、やっぱり違います」

――そのプレッシャーを背負いながら、というのがすごいなと思います。

🍑「楽しいからやってるんでしょうね」


Q.アーティストになって幸せですか?私はアーティストの山彰さんに出会えて幸せです。

🍑「普通に生きてて、一撃で何万人の人に『山彰だ』ってなる瞬間って絶対ないじゃないですか。スクランブル交差点を歩いてて、半径何100メートルの人が一気にこっちを見る状態ってまずないと思うんで。そういう仕事ができてることは幸せですし、その分、誰かの人生を変えてしまうっていう働きもしたりはすると思うんですけど…、 でもこういうふうに『幸せです』って言ってくれるんだったら、自分も幸せと言える意味があるかなと思います。誰かに必要とされる人生がいいなと自分も思うので。幸せですよね


photo : FUMIKO SHIBATA
styling : MOMOMI KANDA
hair & make-up : Aki[KIND]
text : sweet web

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