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【富士そばのインバウン丼】って何だぁ!?秋葉原電気街店限定の「DX丼」食べてきた!何と2300円也

  • 2024.10.31

秋葉原と言えばもちろん電気街が有名ですが、オタクの聖地としても世界中に知られる有名なエリアでもあります。実はラーメンやカレー、定食などのグルメ地帯としても結構有名なこの街で、このところ話題になっているのがあの富士そば。安くて旨くて早いが売りの富士そばなのに、なんと2300円の丼ぶりがあるのです。これは是非とも確認しなくては、ということでさっそく食べてきました!



富士そば秋葉原電気街店の「DX柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」食べてきた!

JR秋葉原の駅を出ると、なんでこんなに人がいるの?というくらいの混みよう。しかも半分以上が間違いなく外国人旅行者で、なんとも不思議な雰囲気の空間が広がっています。かつてわたしがこの界隈で働いていたのがもう30年以上も前のことですので、駅も周囲のビルも様変わりしていて異国に迷い込んだようでした。

あらかじめ地図で調べておいたのにまるでおのぼりさんのようにちょっとキョロキョロしてしまいましたが、ようやくお目当ての富士そば秋葉原電気街店にたどり着きました。よかったよかった。



パッと見は他の富士そばと変わらないように見えますが、よく見ると「24時間」の表示と大きめの金色丼ぶりの画像が見えます。噂では平日でも行列ができているとのことでしたが、店外の券売機の前には大柄な外国人観光客の男性が2人だけ、何を食べるか迷っている様子でした。ランチタイムを避けて来たのがよかったようです。



券売機は店外に2台、店内に1台ありました。ただし、普段見かける富士そばの券売機とは見た目も全く違い、ボタンが並んでいるわけではなく大きな画面に「店内メニュー(Eat-in)」と「お持ち帰りメニュー(Take-out)」が表示されていました。これはびっくりです。タッチパネルとは富士そば、進化してますね。

店内メニューから「単品」をタッチすると、ようやく探していたメニューを発見。「DX柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」、2300円と表示されていました。この値段で違うもの注文してしまったら大変ですからね、かなり慎重に確認してから画面をタッチしました。クレジットカードは使えませんが、交通系カードは使用可能と事前に確認しておきましたので、持っていたPASMOで支払いです。食券が出てきましたので、それを持っていよいよ店内へ。

店内はそれほど広くなく、入ってすぐ厨房が見えました。食券をそこに出そうとすると「席でお待ちください」と外国人の店員さんに流暢な日本語で言われました。すごく慣れている感じがします。この手の店は食券が半券になって引き換えに商品を受け取るシステムがほとんどなのですが、この店舗は違うんですね。

言われた通りに空いている席につきました。真ん中についたてがある6人掛けのテーブルが5卓ほどありましたが、たまたま空いていた商品提供口に近い席です。なんとなく周囲は皆外国人観光客のようで、二人連れや家族連れが多いようです。右横に座ったカップルは中国人旅行客っぽいですし。ほぼ満席で回転しているようで、丁度いいタイミングで座れてラッキーでした。さて、食券をよく見てみます。



よく知っている半券の食券とは違い、商品名の他に時間や単価まで印字されています。そして一番上に大きな字で「C32」の文字。オーダーの通し番号なのかな、と思いながらふと顔を上げると、商品提供口の真上に大きな電光掲示板。



大きく左右に「準備中」と「出来上がりました」の2つに区切られていて、その上に「食券番号が右に移動しましたら商品提供口までお越し下さい」とあります。最近のファストフード店でよく見かける案内システムですね。まさか富士そばに導入されているとは、驚きです。わたしの食券に書かれた「C32」はまだ左側ですので、調理中のようですね。やはり他の商品より手間がかかるのか、いくつもの注文が後から表示されて先に右に移動して消えていくのをしばらく見ていました。

外国人旅行者だと思うのですが、何人もが店員さんに何かを尋ねていました。英語ではなくおそらく中国系の言語のようで、内容はさっぱりわかりません。なので、皆が店員さんの答えに納得しているのかすらもわかりません。そして10分くらい経過した頃、ついに「C32」が右へ移動!食券を持って、目の前の商品提供口へ向かいました。


いよいよ来ましたよ、これが噂の「DX柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」。噂通りに金色の丼ぶりにまず米と玉子、そしてその上に厚めの豚肉が5枚とちょっと。食券には単品と書いてありましたが、わかめスープと薬味が付いています。



アップにすると、肉のプルプル感と厚さが分かりますね。これは間違いなく三枚肉、そう、おなじみの豚バラ肉です。



薬味はねぎの他に粒マスタード、柚子こしょう、刻みのり、大根おろしが付いてきました。味変できるということですね。粒マスタードが付いているあたり、確かにインバウンドの匂いがします。



わかめスープはわかめたっぷり。丼ぶりの大きさに対して、丁度いいくらいの量です。

さて商品の確認ができたので、さっそく食べてみることにします。まずは柔らかポークを一口。箸で持ち上げたくらいでは切れたりしませんが、とても柔らかく歯ごたえが気持ちいい豚バラ肉です。おそらく大きな圧力鍋か、大鍋で時間をかけて柔らかく煮込んだと思うのですが、しつこくない味なのにちゃんと豚バラ肉の味が残っています。豚バラ肉というと脂身を気にする人がいますが、ちゃんと調理された豚バラ肉は、余計な脂が落ちてトンポーローのようにおいしいゼラチン質が楽しめます。この柔らかポークも、まさにそのように調理されていておいしいです。しかもこの厚さは、肉好きにはたまりません。



丼ぶりの具が玉子と豚肉だけとシンプルなのでそのための薬味なのだと思いますが、こういうときは全部試さないといけませんね。ということで、まずは半分に切った豚バラ肉に粒マスタードを乗せてみます。

さっそく口に入れると、肉と粒マスタードが混じりあっていいアクセントです。粒マスタードは肉全般、特に洋風の味付けに合いますが、丁度いい酸味が煮込まれた豚バラ肉の味ととても合っていておいしいです。



次は柚子こしょうを乗せてみました。思った通り爽やかな辛味が豚バラ肉によく合い、粒マスタードとはまた違った和のおいしさです。粒マスタードとどちらが好きか好みが分かれるところでしょうが、わたしはどっちも好きです。これが味変の楽しさですね。



なんとなくですが、大根おろしとのりはセットのような気がしましたので一緒に乗せてみました。さっぱりと食べられるのはいいのですが、そもそも柔らかポークがさっぱりしているので粒マスタードや柚子こしょうのような変化までは感じられませんでした。もう少し辛みのある大根にするなど、味に変化がはっきり出るようなトッピングの方がいいような気もします。あくまで個人の好みですけどね。

この「DX柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」は高価格で外国人利用客が多いことから「インバウン丼」と揶揄されたりもしましたが、実は1日2000人もの利用者で疲弊してしまった従業員を助けるために考え出された苦肉の策なのです。その目論見は成功し労働環境は改善された上に、「この内容ならこの値段で妥当」と理解してくれるお客さんも多いそうです。確かに毎日食べるわけにはいきませんが、たまに訪れて食べる分にはいいのかもしれません。

ただわたしが食べている間、わたし以外のお客さんが金の丼ぶりを受け取るのは見られませんでした。日本の外食の価格は海外から見たら安価と言われていますが、それでもさすがにファストフード?で2300円という価格を、選ぶ人は少ないのかもしれません。それとも、ランチを避けたので時間帯の問題かな?でもお客さんの回転はとてもよく、空席が埋まらないことはありませんでした。

今回は噂の「DX柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」を選びましたが、他にも「DX薫るトリュフソースの角煮スライス丼セット」なんてとんでもないネーミングの商品もあるそうです。でも価格は1200円ですので、「DX柔らかポークの薬味たっぷり玉子丼」の約半額です。トリュフなのに?とちょっと疑問です。ちなみに富士そばは、この秋葉原電気街店以外の店舗でもその店舗独自のメニューを提供していますので、狙って食べに行くのもおもしろいかもしれません。

実は今回秋葉原電気街店を訪れるにあたり、事前に富士そばのサイトのお問い合わせページから「この商品はいつまで提供予定なのか?」という質問を送っておきました。行ったのに「本日分は終了です」とか「販売期間は終わりました」とか言われてしまうと、とっても悲しいですからね。するとすぐにエリアマネージャーの方から「在庫が無くなり次第終了となりますので、お早めにお越しください」といった内容の回答がありましたので、急いで訪れたという訳です。

おいしい柔らかポークですし、次またいつ食べられるかわかりませんので、ぜひ無くならないうちに行って食べてみてください!

※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。

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