リアム・ペインの新曲がリリース見送り。遺族に配慮

リアム・ペインの訃報を受け、音楽プロデューサーのサム・パウンズは彼とのコラボ曲「Do No Wrong」のリリースを発表していたが、発売が見送られることになったようだ。リリース発表の翌日、パウンズがX（旧ツイッター）にて、楽曲を遺族の手に委ねることを明かした。

「すべての収益を彼らが選んだ（もしくは望む）チャリティに寄付してほしい」「僕らは皆、この曲を愛しているけれど、まだその時じゃない。僕らはまだリアムの死を悼んでいるところで、ご家族にも心安らかに悲しみの時を過ごしてほしいと思っています。時が来るまで待つ所存です」と綴っている。

パウンズは10月28日（以下、現地時間）に現在は削除されているXの投稿で、リアムの遺作となる新曲のリリースを発表。「リアムがいつも夢見ていたように、この曲が世界の祝福となることを祈ります。この曲を耳にする間、天使たちが皆さんの毎日を心穏やかにしてくれるよう祈ります。この曲が、お姉さんのルースや息子のベアー、そしてご家族全員の慰めになればと祈っています。この曲がネガティブな反響を和らげ、超自然的でポジティブな癒しの力が皆さん一人ひとりを包み込むことを祈っています」と記していた。

リアムは10月16日、 アルゼンチン・ブエノスアイレスにあるカサスール・パレルモ・ホテルの3階にある部屋のバルコニーから転落し、駆けつけた救急隊員によりその場で死亡が確認された。これまでの報道によると、死因は転落によって引き起こされた頭部と胸部、腹部、手足における内外の出血だという。

検死の過程で、ピンク・コカインと呼ばれるメタンフェタミンやケタミン、MDMAなどを組み合わせた違法薬物など、複数の薬物が体内から検出されており、遺体の状態から「意識混濁もしくは完全に意識不明な状態で転落した可能性がある」そうだ。なお、地元当局は今も捜査を続けており、リアムの父ジェフ・ペインが協力している。

Text: Tae Terai

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