【セリア】110円「透明ケース」は鏡裏で使って！　プロが教えるNG収納＆改善アイデア6

整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、片付けに悩む読者の自宅を使いやすく生まれ変わらせる連載シリーズ【「煩悩部屋」ビフォーアフター】。

連載企画『ビフォーアフター』新シーズンです。第10回目の片付けモニターは、東京都世田谷区・1SLDKで暮らす3人家族のまいさん（32歳）。今回は、汚部屋の片付けではなく「リノベマンション」の収納を手直しする特別編です。

目次

・【お悩み】洗面台「鏡裏」の収納棚が散らかりやすい
・【鏡裏収納】NGポイント＆改善策1～3
・【セリア】クリアシンプルケース ペンスタンド
・【セリア】仕切り3トールトレー
・【鏡裏収納】NGポイント＆改善策4～6
・【スタンダードプロダクツ】キャンドルホルダー クリア
・【セリア】ポケットティッシュケース
・【セリア】何度でも貼ってはがせるフィルムフック
・【全体ビフォーアフター】出し戻し簡単だと散らかりにくい

【お悩み】洗面台「鏡裏」の収納棚が散らかりやすい

クライアントプロフィール

・まいさん（32歳）
・保育園の園長先生（フルワーク）
・育児系インフルエンサー“まい先生“としても活躍
・3人家族
・1SLDK
・中古マンションをリノベーション購入（持ち家）
・東京都世田谷区在住

収納に関する要望

・掃除や片付けの頻度を少なくしたい
・子どもが自分で身支度できる仕組みを作りたい
・ベッドルームのレイアウトを変えたい
・シンプルに暮らしたいので、家具を増やしたくない

今回のテーマは洗面台の「鏡裏」。写真のようにプラスチック製の凹凸した棚は散らかりやすいので、収納にひと工夫が必要です。

次からは6つの「NGポイントと改善案」を紹介。それぞれ詳しく解説していきます。

【NGポイント1】使っていない小物やストック品を入れている

鏡裏の収納棚には、使っていない小物やストック品を入れなないようにしましょう。「使っているモノ」だけを厳選し、扉を開ければ、すぐ手に取れる状態にすると散らかりません。

【改善案1】「使っているモノ」だけを入れるのが原則

美容品ストックは別の棚に移動。「使っているモノ」だけを残しました。使う時を考えて、あらかじめ開封しておくと便利です。ほか、上段は視線が届かないので「埋もれないモノ」を入れると良いでしょう。

【NGポイント2】買ってきたままの状態で置いている

歯間ブラシや美容小物などの小物は、買ってきたまま置くと「倒れる」「埋もれる」「迷子になる」面倒が発生します。これらを「探す」ことで、だんだん散らかっていくので注意するようにしましょう。

【改善案2】セリア「透明ケース」で仕分けてスッキリ

セリア「クリアシンプルケース ペンスタンド」110円を使って、小物が見えるように仕分けました。ワンアクションで取り出せるようになったので、散らかりにくいです。

【NGポイント3】棚の目的がバラバラで決まっていない

あちこちの棚に、男性用の美容品がありました。旦那さまが使うモノは、ひとつの棚にまとめるようにしましょう。

【改善案3】この棚は「男性用」など目的を決める

旦那さまが使う美容品を集約しました。高低差をうまく活用すれば、取り出しやすくなります。

埋もれやすい小さな小物は、薬味用の「冷蔵庫ミニポケット」へ！ 掃除用のミニブラシや毛抜き、目薬入れなどに使うと便利です。

セリア「仕切り3トールトレー」110円

電気シェーバーなどは、こちらのセリア「仕切り3トールトレー」110円に収納しました。「立てて」入れられるので、出し入れも簡単に。奥行きが4cmとスリムなので、スペースを「手前と奥」に分ける収納に使うと便利です。ダイソーやキャンドゥでも購入できるので、ぜひ探してみてください。

【NGポイント4】付属の「専用ケース」をそのまま使用

歯ブラシのサイズに「型抜き」したプラスチックトレイが付属していました。そのまま使っているようですが、戻す時に小さな穴にきちんと入れるのが難しいので、散らかりがちになります。

【改善案4】歯ブラシは「寸胴型のスタンド」が正解

付属のトレイを外して、スタンダードプロダクツ「キャンドルホルダー クリア」330円に入れ替えました。キャンドル用なので厚みがあり、安定感も抜群！ 「手元を見ないで戻す」ことができます。また、凸凹がないほど洗いやすいので、お手入れも簡単になりました。

型抜きスタンドは使わないのがベター

小さな穴に歯ブラシを入れるタイプの「型抜きスタンド」は汚れやすいという欠点が。収納アイテムは、凸凹が少ないほど洗いやすいです。せっかくの「付属品」ですが、使わない方が良いでしょう。

【NGポイント5】ボトルが「横倒れ」しやすい

化粧品などのボトルが「横倒れしやすい」とまいさん。最下段の棚は左右がつながって長さがあるため、出し戻しが不安定に。本棚をイメージするとわかりますが、長い棚には「スタンド」が必要です。

【改善案5】「スタンド」1個で安定感アップ！

横幅がある棚は、中央地点に「スタンド」となる透明の箱を置くと安定感がアップします。

セリア「ポケットティッシュケース」110円

今回はスタンドとして、セリア「ポケットティッシュケース」110円を棚の奥に配置しました。スタンドや仕切りケースとして使うと便利なアイテムです。手前には冷蔵庫用の薬味ケースを設置。ペンシルやチップなどを入れました。

【NGポイント6】小物が埋もれて見つからない

洗面台でよく使うモノといえば、眉毛バサミ、毛抜き、目薬、塗り薬、ヘアピンやゴムなどの小物類です。写真のように定位置を決めていないと、使いたい時に限って、埋もれて見つからない……という状態に。

【改善案6】「フック収納」でモノの場所が分かりやすく

フックに引っ掛けられる小物は、扉裏の目立つ場所へ吊るすとわかりやすいです。セリアの「何度でも貼ってはがせるフィルムフック」シリーズがおすすめですが、その他100均の透明ポケットケースなどを使っても良いでしょう。

【全体ビフォーアフター】出し戻しが簡単なほど、散らかりにくい！

今回はセリアのアイテムをメインに使いましたが、100均の透明のケースを活用すれば、モノの出し戻しが簡単になり、散らかりにくくなります。

また、棚ひとつごとに目的（使う人や種類）を決めることも大切。仕組みを改善できれば、「スッキリした収納」をキープできます。

伊藤まき（収納ライター）
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。クリンネスト2級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感！ 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。