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「営業終了で〜す」常連客の私たちを店に入れてくれないスタッフ。その驚愕の言い分とは!?

  • 2024.11.1

私は父が代表を勤める会社で働いており、実家で両親と3人暮らしをしています。ある日、腕時計を集めている父に付き合い、家族で高級時計店へ出かけることに。父が昔から通っている場所なのですが、久しぶりに店を訪れると……。

男性店員のトンデモ接客

お店に入ると、とある男性店員が「いらっしゃいませ」とひと言。しかし、一瞬動きを止めたかと思うと、私たちを上から下まで品定めするように見てきたのです。

「な、何ですか?」と思わず私が聞くと、「A山」との名札を付けたその店員は大きな声で言いました。

「あっ無理無理~。うちは高級時計専門店ですから、あなた方には手が届きません。ここの取り扱い商品は数百万から数千万の値がつくものばかり。お客さんらじゃ数十万でも無理でしょ?」

これを聞いた父は、怒ることなく冷静に言葉を返しました。

「それがどうした。買えないからって、せっかく来店したのに見ることもできないのかい?」

「だって時間のムダでしょ。うちのお客様はエレガントな装いのセレブばかりなんで、貧乏人丸出しの服装で冷やかしに来られると、雰囲気が悪くなって困るんですよね」

これはあんまりです。確かにこの日は、ブランド物ではなくカジュアルな服装でしたが、清潔感はしっかりあり、入店を拒否されるような姿ではありません。

本物の価値もわからない?

そこで父が、自分の腕にはめていた時計を見せて言いました。
「今日は、俺の一番のお気に入りをつけてきたんだ。以前、この店で買ったものだぞ」
しかし、A山はふふんと鼻で笑うだけ。父の腕時計を手に取り「そんな安っぽい時計がうちのだなんて信じられないね。どうせどっかのまがい物でしょ?」などと言い放つ始末です。

父は思わず、「おいおい、店員なのにこの価値がわからないのかい?」と発言。心の底では怒りに燃えているようです。

しかしA山は、そんな父を横目に暴言を連続。

「はいはい、貧乏人はとっとと帰った! 営業終了で~す」

最終的に私たちを力技でお店の外に追い出したのです。

オーナーが登場!

あっけに取られていた私たちですが、父は店のオーナーとも顔見知り。その場で直接オーナーに電話をすることにしました。

「もしもし、久しぶりだね。実は今、君の店でひどい扱いを受けてなぁ……」
電話の相手を知らないA山は、余裕の表情で「さっさと消えろよ貧乏人が」などとブツブツ言っています。父はそれを無視してオーナーに言いました。

「悪いがね、A山という話が通じない店員がいてな。ちょっと来てもらえないかい」

そして数分後……。顔を真っ青にしたオーナーが、息を切らしながら猛ダッシュで店頭にやってきました。

オーナーに叱られるA山

オーナーは開口一番、父に対して謝罪。

「社長、お待たせして申し訳ございませんっ!」

「何だって、社長? オーナーどうしたんですか?」と、A山は何もわかっていない様子です。
オーナーはA山に鋭い目を向けて一喝しました。

「君、一体これはどういうことだ!」
「いやだって、この貧乏人家族が店に無理やり入ろうとするんで……」
「な、何を言っているんだ君は! この方は、有名企業の代表取締役だよ! そして、こちらは奥様とお嬢さんだ!」

これを聞いてビックリ仰天のA山。着ている物がどうとか、もごもごと言いわけを始めますが、父は冷静にオーナーに言い渡しました。

「ブランド物を着ているかどうかでお客を差別するなんて、あり得ない。接客で失礼極まりない対応はもってのほかだ。オーナー、今後は店員の教育を徹底してくれ」

オーナーは「もちろん! 厳しく罰します。さあA山君、こっちに来い!」と即答し、A山の首根っこを引っ張って店の奥へ連れて行ったのでした。

A山の末路は…

数日後、オーナーからの報告によると、この時計屋では従業員全員がA山の言動に困り果てていたとのこと。同僚に仕事を押し付けたりマウントを取ってトラブルを起こしたりしていたそうで、最終的には全員の怒りが爆発し、A山は辞職していったそうです。

私たちはと言えば、後日あらためて例の高級時計店へ訪れ、父が以前から探していたアンティークウォッチを発見! 丁寧な店員さんにしっかりと対応してもらい、気持ちよくショッピングができました。これには父も大満足。一件落着です。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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