由緒ある京都の両足院を舞台に。ボスコ・ソディ＆加藤泉による「黙_ Speaking in Silence」展が開催

「黙: Speaking in Silence - Bosco Sodi & Izumi Kato」は、メキシコ出身のボスコ・ソディと日本の現代美術家 加藤泉による展覧会だ。2007年に出会って以来、友好関係を育んできた2人の初の共同企画展となる。

米ニューヨークとメキシコを拠点に活動するソディの作品は、木や土、岩などの自然素材を用い、その偶発性を活かしたダイナミックさを特徴としている。東京と香港を拠点とする加藤は、独特な「ひとがた」をモチーフに絵画から彫刻まで多彩な表現を展開している。

メキシコと日本は地球の反対側に位置し、また2人の作風は対照的に思えるが、死者に対する思想や自然観、プリミティブな信仰など、両国の文化には多くの共通点が見られ、今回の展覧会では、そんな2人による約30点の新作がお目見えする。

展示会場となる両足院は、通常は法要や坐禅が行われている方丈や、かつて僧侶が書斎などとして使用していた大書院、京都府の名勝庭園に指定されている池泉回遊式庭園など、由緒ある寺院建築やランドスケープを活かしたインスタレーションが見どころとなっている。

企画展開催中は、大村梅軒好みの茶室「臨池亭」にて両足院主催の茶会も予定されている。また、両アーティストのアートワークをデザインに取り入れた両足院特製の「健康御守」が限定販売される。

「黙: Speaking in Silence - Bosco Sodi & Izumi Kato」

期間／11⽉2⽇（⼟）～ 17⽇ （⽇）

開催場所／両⾜院 京都府京都市東⼭区⼤和⼤路通四条下る4丁⽬⼩松町591

開催時間／13:00~17:00（最終⼊場 16:30）

特別拝観料／大人1000円、高校生以下500円（現金のみ）

https://ryosokuin.com

Text: Aya Hasegawa

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