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フランスでBBQ中にご近所トラブル!?→眉間にしわを寄せたおじさんがやってきた…【フランスは今日も平常運転(13)】

  • 2024.10.30

<フランスでBBQ中にご近所トラブル!?→眉間にしわを寄せたおじさんがやってきた…>フランスは今日も平常運転[#13]

前回に続き、今回もパン学校の生徒とバーベキューをしたときのお話です。
実はバーベキューをする前にもちょっとした騒ぎがあったのです。

参加者全員で手分けして準備をしていたとき、キッチンにいた私はポーランド人のハンナに「ちょっと来て!」と呼ばれたのです。
彼女の焦った様子にどうしたのだろうと思いながらついて行くと、普段は驚くぐらいハキハキしているみんなが、なぜか困惑顔でベランダに集合しています。

しかも、庭先には明らかにパン学校の生徒ではないおじさんがいるではありませんか!
なんでも、おじさんは英語がわからず、パン学校の生徒はフランス語がわからなくてお互いコミュニケーションが取れずに困っていたようです。
そして、留学前にフランス語を少し習っていてかろうじて会話ができる私が呼ばれたのでした。

目を合わせて恐る恐る「ボンジュール:こんにちは」と言ったら、おじさんは眉間に深いしわを刻んでいた表情を緩めてあいさつを返してくれました。

全くコミュニケーションが取れない状況に途方に暮れていたらしく、フランス語であいさつした私をロックオン!
大股で近寄ってきた彼の迫力に、思わず顔を引きつらせてしまいました。

正直リスニングに自信はなかったのですが、みんなが固唾をのんで見守っているのを見たら頑張らざるを得ません。
なんとか話を理解して私がうなずくと、おじさんは笑顔で帰っていきました。

後ろ姿を見送った後は、パン学校の生徒から「何?何?なんて言ってたの!?」と詰め寄られる状況に…。

おじさんはシェアハウスの隣に住む人で、家族で昼食会をしてうるさくなってもいいか聞きに来たみたいと伝えたら、みんなも強張っていた表情を緩めたのでした。

フランスでも英語が通じるとはいえ、パン学校があった田舎町ではフランス語しか話せない方もたくさんいたのですが、パン学校の生徒は母国語ではない人でも流暢に英語を話せるので、国を出ても英語があれば会話に困ったことはなかったのでしょう。

コミュニケーションが取れないと不安に思うのは誰でも一緒と気がついた私は、みんなとは別のことに安心しながらバーベキューの準備に戻ったのでした。

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