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「ちょ!危ないです!」保育士が解説!親子でのお出かけ時に保護者がやりがちなNG行動と正しい対処法

  • 2024.11.1

子どもとお出かけするときに、何気なくしている保護者の行動が、子どもの危険につながることがあるそうです。今回は、保育士の中田馨さんに教えていただいた、ついやりがちな保護者のNGな行動、そして正しい対処法をマンガで紹介します。保育園で実際に行っている対策や声がけなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。危険を未然に防いで、楽しいお出かけにしましょう。

こんにちは。保育士の中田馨です。低年齢児のお子さんを連れての外出は『ヒヤリ』とすることが時々あると思います。

今回は、保育所で私たちが気にかけていることを含めた、外出先でのヒヤリハットとその対策をお話しします。

お出かけ前に起こりがちな子どもの危険な行動

例えば、公園に行くときも「砂場セットと水筒、タオル、帽子…」といろいろと準備をしていて、ママはバタバタすることがあるのではないでしょうか。ママが準備している間、玄関で待つ子どもは一刻も早く外に出たい気持ちでウキウキしていることでしょう。

そんなときに気をつけたいのが、玄関の開け閉めです。子どもは良かれと思ってママが見ていないときに玄関を開けることがあります。ドアを開けてその場で待っているのならよいのですが、もし、そのまま外に飛び出てしまったら?ヒヤリとしますね。

保育所でも子どもたちは、外に出たい気持ちが前に出て、玄関のドアを自分で開けようとします。そのため、私の保育所ではルールを決めています。

「ドアを開けるのは先生とママ、パパだけ」

つまり大人だけと伝えるのです。子どもがドアを開けようとするたびに、繰り返しその約束を伝えます。

もちろん、鍵は常に閉めておく、チェーンの鍵があれば活用するなど、子どもが開けられないようにするのも大切ですが、家庭でも私の保育園のようなルールを決めておいてもよいかもしれません。

ママチャリでの起こりがちな事故

子どもを乗せて自転車を走らせているときにヒヤリとした経験はありませんか?私はあります。子どもを自転車に乗せていて起きた事故はニュースなどでもよく見かけます。

たとえば、「道路のちょっとした段差を登るときにバランスを崩しかけた!」、「平面でない場所で自転車に乗るときに、バランスを崩しかけた!」、「前に乗っている子どもの頭で前方が見えにくくてヒヤリとした!」、「買い物しすぎて荷物と子どもを乗せたらフラフラ運転になった!」などなど、数えきれないくらいあります。

私自身も一度、ちょっとした坂道を登るときにバランスを崩して転んだことがあります。その際に役に立ったのが「ヘルメット」です。息子は自転車ごと転んだのですが、ヘルメットがあったおかげで、けがはありませんでした。

道路交通法でも、自転車を運転するすべての人がヘルメットをかぶることに努めなければならないのはもちろんのこと、同乗する方にもヘルメットをかぶらせるように努めなければならないとされています。保護者等の方は、児童や幼児が自転車を運転する際は、ヘルメットをかぶらせるよう努めるようにしましょう。

自転車で走る時は、ヘルメットを被り、無理な運転をしないがお約束ですね。

参考サイト:自転車用ヘルメットの着用|警視庁HP

子どもの自転車での起こりがちな事故

少しお兄ちゃんお姉ちゃんになると、自転車に乗ることもあるでしょう。お子さんがルールを守って公道を走れるくらい上手になるまでは、遠出はせずに、パパやママは徒歩で見守ることができる範囲での走行が安心です。自転車を上手に乗れるようになっても、走る道のりは安全な場所を選ぶようにしましょう。

これは私の失敗談です。小学1年生になった息子は自分の自転車、私は娘を乗せて自転車を乗っていました。少し長めの坂を降っていたのですが、前を走る息子はブレーキをうまくかけられずそのまま一直線に……!「ブレーキかけて!」と言った私の言葉は何の役にもたちませんでした。

幸い、電柱と壁の間に車輪が挟まって強制的に停まり息子にけがはありませんでしたが、あのとき人や車にぶつかっていたらどうなっていたか!といまだにゾッとする出来事です。

お子さんと自転車で走行するときは、見通しがよく、人通りや車通りの少ない道を選ぶ、でこぼこ道や坂道など乗り慣れない道は自転車から降りて歩くなど、お子さんの発達に合わせた進み方ができればよいのかなと思います。

また、ヘルメットやプロテクターなどを装着し、大人が見守っている状況で楽しむようにしましょう。

子どもと徒歩で移動中にも危険が!?

歩いて移動しているときもヒヤリハットはあります。子どもは、とっさに車道に飛び出したりすることがあるので、道路を歩いているときは、歩道であってもお子さんと手を繋いで歩くことを基本にします。

保育園では、「外で歩くときは、先生と手を繋ぎます」というルールがあります。手を離そうとするお子さんにはルールをその度に伝えています。大人が諦めずにルールを伝えて続けていると、それが日常になりますよ。

また、お子さんが車や自転車が通らない方向になるよう手を繋ぐとより安心です。きっと、手を繋ぎたがらない時期もあると思います。そんなときは、自転車やベビーカーで移動するなど工夫してもよいでしょう。

「ヒヤリ」としたときに、じゃあ次、同じようなことにならないためにも、何をしたらよいか?どんなルールを決めれば安全か?を考えることで、いつもの外遊びがより安全で楽しいものになりますよ。

作画/はたこ


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。

ベビーカレンダー編集部

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