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【New Open・不知火町松合】果実と街と人がトライアングルに共鳴する、珠玉のタルト

  • 2024.11.4

グランドオープン/2024年6月22日 果実のタルト 天満屋

夏ならば浴衣でそぞろ歩き…そんな姿がしっくりきそうな街並み。 ここは美しい白壁土蔵群で知られる、宇城市不知火町松合地区。

夏前にステキなタルト屋さんができたと聞きつつ早数カ月、やっと足を運ぶことができました。

出典:リビングくまもとWeb
出典:リビングくまもとWeb

「果実のタルト 天満屋」さん。外観からはタルト専門店とは思えない第一印象です。

松合を知って欲しい、ここで食べて欲しい。その想いがお店誕生の原動力に

のれんをくぐると正面に真新しいショーケース。その後ろには、何とも歴史を感じさせる木製の看板が。 醤油醸造元、砂糖卸という文字がうっすら見えます。

出典:リビングくまもとWeb
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こちらがオーナーの内山ご夫妻。笑顔がステキです! ご主人は松合生まれ、松合育ち。ここから車で5分ほどの場所で、減農薬の果樹園をされています。

今から数年前、母校である松合小学校が閉校になり、このままでは松合の街がさらに人々の記憶から消え去られてしまう…と危惧。 築130年という旧商家「天満屋」の建物をリノベーションして、店舗再開発に挑んだそう。

出典:リビングくまもとWeb

建物の雰囲気にしっくり馴染む、アンティークのインテリア。もともとこの場所に合った調度品も活用しながら、丁寧にコーディネートされています。

出典:リビングくまもとWeb

急な階段も昔の商家らしい造りですね。360度どこを見ても、どこを切り取っても絵になります。

出典:リビングくまもとWeb

お店の一角には、こんな大きな樽が! かつて醤油を作っていた時の物だそう。大人の背丈ほどもあって、なんと中には明治期の醤油の粉が残っているのだとか。

当時、この松合は漁港として非常に栄えていて、ここから熊本城のお殿様に獲れたてのお魚が献上されていたそう。 多くの商家が建ち並び、映画館もあったそうです。

季節のフルーツが主役のタルト。見た目ですでにノックダウン!

いよいよ本題。先ほどご紹介したショーケースの中には、旬の果実を使ったタルトが3種。

タルト作りは奥さまが担当されています。もともとお菓子作りがご趣味なのでは…と伺うと、答えはNo! たまたまご縁があって由布院にある「YURARI(ゆらり)」さんというスイーツ店で1年間、修行をされたそう。 ご夫婦の夢に向かって…とはいうものの、時には涙しながら、お店に寝泊まりすることもあったそう。

出典:リビングくまもとWeb

はい、ビジュアルクイーン! こちらがシャインマスカットをこれでもか、と言わんばかりに使った「翡翠(ひすい)のタルト」。

出典:リビングくまもとWeb

カットしてもぶどうの粒がシャキーン。鮮度がいいのがよくわかります。 ふわりとしたマスカルポーネのムースが、シャインマスカットのフレッシュさを引き立てます。 YURARIさんのスイーツ同様、フルーツの味を邪魔しないムースの味わい。格別です。 1カット1400円 アールグレイのアイスティ550円といっしょにいただきました。

出典:リビングくまもとWeb

こちらは巨峰のような見た目ですが、ナガノパープルというぶどうを使った「黒葡萄のタルト〈夜に、〉」。 ネーミングセンスも抜群! シャインマスカット同様、マスカルポーネのクリームですが、その中にほんの少し巨峰のワインが加えてあるそう。 サクサクとしたタルト生地、クリームと果実をつなげるぶどうのゼリー…すべてが調和していてお見事! 1カット1400円

これまでぶどうのタルトはもちろん何度も食べたことがありますが、こんなにフルーツの美味しさを引き出したスイーツと巡り合ったのは初めて。感動です。

出典:リビングくまもとWeb

こちらの「しらぬひタルト・プレーン」は、残念ながら今年は終了とのこと。 1カットに不知火が1玉以上使われているそう。ぜひ来年をお楽しみに。

果樹園育ちのレモン系ドリンクやワインもあります

出典:リビングくまもとWeb

ドリンクメニューもご紹介。 マイヤーレモン? 聞きなれない名前なので伺ってみると、オレンジとレモンを掛け合わせた品種なのだとか。 酸味がやわらかで、ミルクにも合うそう。もちろん「うちやま果樹園」育ちです。

出典:リビングくまもとWeb

こちらは巨峰で仕込んだワイン。なんと、タルトとの相性もGOODだそうですよ!

フルーツのポテンシャルを知り尽くした果樹園オーナーだからこそ、手掛けることができるスイーツやお酒。

出典:リビングくまもとWeb

それをこの趣ある空間でいただく、至福のひとときです。

このお部屋はその昔、応接間のように使われていたのでは…など想像力が働きます。 新しく描かれた波の襖絵も目を引きます。

出典:リビングくまもとWeb

最後に、あまりにオシャレだったのでトイレも撮影を。 鮮やかなブルーの壁にうっとり。中庭の景色にもうっとり。

これからは太秋柿の季節。新作のタルトも登場しているはずです。 ステキな街、ステキな笑顔、そして極上のタルト。たくさんの出逢いがありますよ。

リビング熊本スタッフ/りきてん

【2024年6月22日OPEN】

果実のタルト 天満屋/うちやま果樹園

住/熊本県宇城市不知火町松合854

営/11:00~17:00

休/水曜・木曜

0964-42-2351

Instagram @tenmaya_matsuai

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