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エゾシマリスにも”食欲の秋”?北海道で出会ったかわいい動物たち

  • 2024.10.29

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2024年10月21日〜10月25日ピックアップ分)

エゾシカと〝アトラス彗星〟との出会い

Sitakke
撮影:@yoshitaka_maekawa_photography さん

お気づきになられましたでしょうか?
日没後の、エゾシカのシルエットの背景に、長い尾を引いた、「紫金山・アトラス彗星」が写っています。
条件が良ければ、肉眼でも見ることが出来て、携帯で撮影することも可能な彗星の登場は、天文好きならずとも大きな注目集め、たくさんのお写真がインスタにアップされました。

その中でも、いまのところ唯一(?)「北海道3大かわいい動物」のハッシュタグをつけていただいたのではないかと思われるのが「きょうの1枚」です。
8万年に1度という、とてつもない時間の単位で、姿を見せた彗星。
かたや、寿命は3〜4年と短いものの、種の存在を永遠につなごうと、過酷な野生を日々生きるエゾシカ。
時間の単位が全く異なる2つが1枚の写真となって、かもし出されたお写真に、独特な世界観を感じますね。

キレイな〝髪かざり〟みたいでしょ!

Sitakke
撮影:@sachiko.tsuchiya さん

冬支度で大忙しの、エゾナキウサギ。とってもキレイな枝をゲットして、心なしかその表情も、うれしそうに見えますね。キレイな〝髪かざり〟のようにも見えます。
エゾナキウサギは、〝冬眠〟はしないのですが、冬にはエサがまったくなくなってしまうので、岩と岩のすき間の巣穴に食料を貯めておき、それを少しずつ食べながら春を待ちます。

エゾナキウサギは、いまから1万年前以上前の氷河期に、シベリア大陸からやって来たと考えられています。
氷河期が終わり、氷が溶けて海水面が上昇して、北海道がふたたび島になると、ナキウサギたちは、涼しい山岳地帯にすみかを移して、生き続けました。
エゾナキウサギの魅力は、見た目のかわいらしさはもちろん、小さな体にもかかわらず命をつなぎ続ける、強靭な生命力にあるのかもしれません。

ハイマツを育てる〝植木屋さん〟

Sitakke
撮影:@hgrogw さん

カラダに〝白い斑紋〟があり、それが夜空に広がる〝星〟に見えることから、ホシガラスという名前がつけられたのだそう。
北海道だけにしかいない鳥ではありませんが、おもに高山地帯で暮らしています。
山にひろがる〝ハイマツ〟の実が大好物で、長くて鋭いクチバシは、ハイマツの松ぼっくりから〝種〟を取り出して食べるのにぴったりです。
研究者によると、1シーズンに1羽のホシガラスが、土に埋めたり、岩のすき間に隠したりするマツの種は、3万個以上にもなるのだそうです。
驚くのは、その隠し場所を、90%近くちゃんと覚えていて、掘り起こして食べているのだそう。
しかし、逆に考えると、1シーズンに3,000個もの、ハイマツの種を〝植えている〟ことになりますね。
登山に出かけて、どこまでもハイマツが続いていたなら、それはきっとホシガラスの〝忘れ物〟から芽を出したものかもしれません。

シーズンインを前に〝耳〟を鍛えてみませんか?

Sitakke
撮影:@takabouplan1120 さん

「こんな感じだったっけかなー?」なんて、まるでシマエナガが、雪が降る前に、お得意ポーズの〝首かしげ〟の特訓をしているようです。
夏の間は、山の奥で過ごすことが多かったため、あまり姿を見る機会がありませんでしたが、秋の訪れとともに、シマエナガの群れが人里に降りてきつつあるようです。
とっても小さな鳥ですし、あまりジッとしていないので、姿をはっきりと見ることはなかなかむずかしいのですが、木から木へ、群れで移動する〝鳴き声〟をよく聞くようになりました。
前にも書きましたが、シマエナガを見つけるいちばんの方法は、鳴き声を覚えておくのがオススメ。

YouTube 「北海道かわいい動物チャンネル」 でも動画をアップしています。もうすぐ、シマエナガのシーズン、スタートです!
ご自身の〝耳〟を鍛えてみませんか?

なんかついてるよー! エゾシマリス〝食欲の秋〟

Sitakke
撮影:@koziyu88 さん

南野陽子さんの〝ホクロ〟のように、アゴついているのは、食べかす、でしょうか?
「ツンツン」して、とってあげたいような、でもかわいいので、教えないでいつまでも見ていたいような…。
よく見ると、顔にも土がたくさんついていますね!
冬眠の前に、隠しておいたとびっきりのごちそうを〝つまみ食い〟して「はーっ、美味しかったなぁ」なんて思っているのでしょうか。

北海道は、冬の訪れを感じる季節になりました。
エゾシマリスの冬眠の期間は、メスが最長約233日、オスで最長約219日という調査結果があります。
オスの冬眠期間がメスにくらべて短いのは、気に入ったメスが冬眠に入ったのを見とどけてから、冬眠を始めて、そのメスが冬眠を終えるのより、ひと足はやく目覚めるから、なのだそうです。

文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa

インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでは、フォローしていただいた方に、北海道の動物たちのかわいい写真を、月〜金曜日の毎日、インスタグラムで配信しています。

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