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休憩所であり生を肯定する場。“街であがいている人たち”のためのアートフェス「水平都市」が再び開催

  • 2024.10.29

「水平都市」は、2022年にアーティストで映画監督の石原海によって創設されたコレクティブ。文化や思想が交差する場としてだけでなく、学校に居場所がない人や疲れ果てた人、傷ついた人……“街であがいてる人たち”のための開かれたプラットフォームとして機能する。

展示やライブ、パフォーマンスなどの横断的なプログラムを通じて人々は混ざり合い、資本主義に覆われた東京に蔓延る不条理や個人を取り巻く物語に眼を向ける。思考と対話を繰り返しながら、ともに“存在する”という抵抗の場だ。

過去には、PhewやSapphire Slows、Aisho Nakajimaらを招き、北千住BUoYと元映画館で行われてきた。2度目となる今回は、新宿・歌舞伎町の王城ビルにて開催、テーマは“驚き”と“ハプニング”である。初日には、Doon KandaやUltrademonによるライブ、三好彼流そしてKana Kittyらによるパフォーマンスなど、オープニングパーティーを実施。その後2日間に渡って、世界各国から招聘されたアーティストたちによるゲリラパフォーマンスやDJセットがラインナップ。

日本からは、KOM_i、花代、MESなどが登場。さらに哲学者永井玲衣と写真家の八木咲による「せんそうってプロジェクト」による対話セッションや、アーティストの百瀬文、金川晋吾、森山泰地によるラウンドテーブルも予定。レイブやパーティーシーンにおけるマイノリティコミュニティをテーマとした短編映画を用意しているほか、パレスチナでの虐殺に抗議し連帯を示すためパレスチナ特集の映画上映も行われる。

来場者自らの存在を含め予定調和的でない空間での“対話”により、見過ごされがちな物事について思考を巡らせる機会となるだろう。

「ひとりで、この身体で、都市で生きていくことの違和感やその孤独感を持つ人たちに向けて。まだ出会ったことのないあなたに向けて。社会や予定調和の出来事に、一時的にだけでも共に抗ってゆくために。水平都市で会いましょう」──水平都市ステートメントより

「水平都市 2024(FLATLINE CITY)」

日時/2024年11月8日(金)〜10日(日)

・8日 (金) 18:00〜23:00、9日 (土) 14:00〜23:00、10日 (日) 14:00〜23:00

会場/王城ビル 東京都新宿区歌舞伎町1丁目13−2

チケット/1DAYチケット:前売り¥3,500、当日¥4,000

U25 チケット:前売り¥2,500、当日¥3,000

3DAYチケット:前売り¥8,000

ハプニングチケット 3DAYチケット付き:前売り¥15,000

https://flatlinecity2024.peatix.com

URL/https://flatline.city/2024/

Text: Nanami Kobayashi

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