義父が入院した途端「遺産は？ この家私がもらえるんだよね？」義妹の【がめつい本性】を知りドン引き

結婚をして、違う価値観で育った人たちとうまく付き合うのは大変ですよね。理解しがたい相手に困ることも少なくありません。これは筆者の友人・M香のお話。義妹の勘違いから始まった大騒ぎの顛末をご紹介しましょう。

良好な関係

私は結婚後、郊外に一戸建てを購入して、夫と息子の3人で暮らしています。
私は幸せなことに義両親にとても恵まれて、実の娘のように可愛がってもらっていました。
夫の仕事の関係で離れて暮らしていましたが、年に2回は帰省し、誕生日や父の日・母の日などは欠かさずにプレゼントなどを贈るようにしていました。

俗に言う嫁姑問題などには縁がなく、早くに両親を亡くした私にとっては、親同然の存在だったのです。

義父の病気

ある時、義父が脳梗塞で倒れて入院したと義母から連絡がありました。
急なことだったので、慌てふためく義母を心配して、私はすぐに夫と子どもと3人で義実家へ向かいました。

病院へ着くと、義父の症状は思ったよりも軽症で、心配していた後遺症もあまり残らないだろうと言われて一安心。
少しの期間の入院は必要ということでしたが、義母もようやく落ち着いたため、今日は泊まって明日帰ろうということになったのです。

その日の夜、義実家で夕飯を食べていると、夫の妹＝義妹が突然やって来ました。
私は結婚式以来、一度も義妹とは顔を合わせておらず、普段もほとんど義実家に顔を出すことがない人だったので、何があったんだろうとビックリしたのですが……。

勘違い

突然の訪問に、義母が驚いて「あなた、どうしたの？」と言うと、義妹は「お父さん、倒れたんだって？ 危ないんでしょ？」と言い出しました。
おそらく、慌てた義母が連絡をした際に、義妹が勝手に勘違いしたらしく「お兄ちゃんやM香さん（私）が来てるってことは、遺産の話なんじゃないの？ お母さんがお兄ちゃんたちと住むんなら、この家はいらないわよね？」と勝手に話を進めだしたのです。

夫が義父の病状を説明すると、義妹はビックリ！
「え？ 何で？ じゃあ、遺産は入らないの？ お母さんがこの家から出ていくんだと思ってたのに！」と言い出し、訳の分からない大騒ぎになってしまいました。

話し合い

あまりの大騒ぎに夫は義妹と2人で話をすることにしました。

後から聞いた話によると、義妹は借金を抱えて大変な思いをしていたらしく、原因は全て彼女の浪費。
さすがの夫も「いい加減にしろ！」と怒ったと言います。

勘違いから始まった今回の大騒動……同じ親に育てられたのに、夫と義妹では性格が違い過ぎます。
義妹のがめつさには驚きましたが、何よりも義父が軽症で良かったと自分の中で納めています。

【体験者：30代女性・パート、回答時期：2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。