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「季節性うつ」対策にバナナがおすすめな理由。幸せホルモン“セロトニン”にも影響

  • 2024.10.29

気温差が7℃以上になると「寒暖差疲労」に注意が必要です。倦怠感や疲れやすさ、頭痛、腹痛、さらには気分の落ち込みなどがうつ症状として現れることもあります。

とくに冬は日照時間が短いため、ストレスに対する効能を持つ脳内物質「セロトニン」の合成が低下し、気持ちが落ち込みやすくなるとされています。

そんな季節におすすめの食材がバナナ!管理栄養士の渥美まゆ美氏によると、バナナにはセロトニンの生成に必要な栄養素がバランスよく含まれているといいます。

セロトニンの減少と「季節性うつ」

「季節性うつ」とは、季節の変化が原因となるうつ病の一種です。

冬季は日照時間が短いため太陽光を十分に浴びることが難しく、セロトニンが不足しやすくなります。

さらに、急な気温変化による食欲不振や自律神経の乱れによりセロトニンが減少し、不安やうつ、パニック症状などを引き起こすことも。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「セロトニン」

バナナが季節性うつや疲労対策に効果的な理由

セロトニンを生成するには、体内で合成できない必須アミノ酸「トリプトファン」、ビタミンB6、炭水化物の3つが欠かせません。

バナナはこれらをバランスよく含んでいます。

さらに、バナナには疲労回復に役立つビタミン、ミネラル、ブドウ糖、食物繊維も豊富で、疲労予防にも効果的です。

室内外の温度差が自律神経のバランスを崩し、疲労の原因となるため、以下の方法も合わせて行うとよいでしょう。

  • 湯船に浸かる
  • 十分な睡眠
  • 適度な運動
  • 水分補給
  • 栄養バランスの取れた食事

バナナがダイエットにもうれしい理由

また、バナナはダイエットにもメリットがあります。

  • 中くらいのバナナ1本は約103kcalで、ダイエット中のおやつにぴったり
  • 食前に食べることで、満足感が得られ、食べ過ぎ防止に
  • バナナに含まれる食物繊維とカリウムが便秘やむくみの改善に効果的

バナナはヨーグルトと一緒に食べるとタンパク質や乳酸菌が摂取でき、腸内環境を整えます。炭水化物も含まれており、適度な糖質摂取で血糖値が安定し、腹持ちが良く満足感を得やすいです。

また、食物繊維が血糖値の急上昇を抑えるため、ダイエット中の方にも最適です。

他のお菓子と比較しても、栄養豊富

バナナには「食物繊維」「ビタミンB6」「カリウム」がバランスよく含まれており、他のお菓子に比べて栄養が豊富です。

食物繊維は便秘予防、ビタミンB6はアミノ酸の代謝をサポートし、カリウムは塩分過多を調節するため、現代人の食生活においても重要な栄養素です。

栄養バランスが良く、ほどよい甘さで満足感を得られるバナナは、ダイエットに適した食材といえます。

バナナダイエットが"アリ”な理由。いつ、何本食べたらいい?[薬剤師監修]

バナナを冷凍して“常備フルーツ”に

傷みやすいバナナですが、冷凍保存することでいつでも簡単に取り入れられます。

冷凍したバナナは解凍すると水分が抜け、火を通すと味が凝縮されて甘みが増すため、おやつやデザートにもぴったりです。

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プロフィール

渥美 まゆ美(あつみ・まゆみ)

管理栄養士 / フードコーディネーター。メニュー開発、商品開発、出版、メディア出演、イベント出演、食プロデュースや様々な企業の健康セミナーなど、「美味しい食事を楽しみながら元気でいること」をモットーに活動中。『世界一ラクチンな栄養ごはん』(西東社)など、出版実績も多数。

<Edit:編集部>

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