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死ぬつもりがなくても「遺書を書こう」と思った理由

  • 2024.10.31

子どもから「死」について聞かれたら、どのように答えますか?デリケートなことだからこそ、伝え方に悩みますよね。この漫画はとあるママ(仮名・ゆりさん)の体験談をもとにしたものです。娘から「ママもいつか死ぬの?」と聞かれたゆりさん。身近な人の死を幼少時代から何度か経験していたゆりさんは、社会人になり同僚の遺書を見たことで、自分も遺書を書いてみようと考えます。『子どもに死を伝えた話』ダイジェストでごらんください。

©︎ママリ
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「ママもいつか死ぬの?」と聞いた娘

娘から「ママもいつか死ぬの?」と聞かれ「いつかはね」と答えたゆりさん。その言葉に娘は驚きとともに不安そうな表情になっていますね。

幼少時代から、命が終わることが何となくわかっていたというゆりさん。見えないものが見えるような不思議な感覚があるなど、小学校・中学校では友人の死を経験したことで死が身近なものだったそうです。

子どもに死について伝えることはとても難しいですよね。デリケートな問題だけに、伝えることで必要以上に不安にさせてしまうのではないかと考える方もいるかもしれません。

同僚を見て感じた「死」への向き合い方

©︎ママリ
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社会人になり、航空会社に就職したゆりさん。同僚たちが「死」を意識して日々を過ごしていることに驚きます。そして、人は「いつ死ぬかわからない」ということを、改めて感じました。自分も遺書を準備しておこうと思い書き始めますが、両親への感謝の言葉がどうもしっくりこないゆりさん。

ならば直接言おうと立ち上がりますが、いざ本人たちを目の前にすると恥ずかしくて言うことはできませんでした。その代わり、目の前にある当たり前の日々を大切に生きようと心に決めたようです。

死について考えるとネガティブな方向にいきそうですが、生きることや自分にとって大切なことに気付くことができるというのは不思議ですよね。

子育ては「死」を意識する日々の連続

©︎ママリ
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母親となり子育てをするゆりさんは、日々子どもの命を守るために奮闘していました。赤ちゃんのうちは息をしているか不安になり、成長すると道路へ飛び出す娘に冷や汗をかくことも…。

赤ちゃんのうちはとにかく何もかも不安ですし、成長すると今度は想像もつかないようなことをするのが子ども。なぜ危ないのかがまだ理解できていない様子の娘に、ゆりさんも危ない理由を話しつつ「まだわからないよね…」と感じる部分も。

子育てをしていると「生」のいとおしさを覚えながら、「死」もまた同じくらい強く感じる日々なのではないかなと思います。守るべきものができたことで、生と死を意識する場面が増えるのかもしれません。

子どもに死をどう伝えるか。いつかは言葉にする必要がある課題について深く考えさせてくれる作品でした。

イラスト:ちくまサラ

著者:ママリ編集部

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